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今日の献立

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2020年5月の記事一覧

会いたいおっちゃん

会いたいおっちゃん

会いたくて震えるの一席。

昨晩ご紹介いたしました「蛸と醤油麦麹のうま煮」。

翌日も、あなたのお力を貸していただきたく候。
(このために、ちと多めに仕込んでおくとよろし)

この期間中、油や麹、パタリロ、食で体を整えること、仏壇用の蝋燭など、風の向くまま気の向くままに調べものをしていたら、会いたくて震えるお方ができました。

奈良県にて、醤油をつくっておられるおっちゃん。

醤油の世界も

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ゴミクズ父さんヒーロー父さん

ゴミクズ父さんヒーロー父さん

僕は、ふたりの父親に育てられました。

絵に描いたようなダメ親父、ゴミクズ父さん。
そして、絶望する僕ら家族を救ってくれた、ヒーロー父さん。

このnoteは、人間性が全く違うふたりの父親から、人生の酸いと苦いを学びながら僕が成長する話です。

まずは血のつながった実父、ゴミクズ父さんについて。

その前に突然ですが、ゴミクズ父さんも、ヒーロー父さんも、母親も、登場人物はみんな韓国人です。つまり僕

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距離感のつめ方

距離感のつめ方

タコと人の距離のつめ方の一席。

なんともよいお天気だ。

小一時間、あてもないままフラフラと。

たまたま寄った豆腐屋のおっちゃんと仲良くなり、豆腐と寒天をゲットしてスキップ。

後に寄ります魚屋にて、蛸と鮭をお買いもの。

この魚屋のおっちゃん。

どうやら私を覚えてくれていて、挨拶が以前にも増して愛情たっぷりになっている。

マスクしてるのをいいことに、ニヤニヤの

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豚肉のトラウマ

豚肉のトラウマ

トラウマを吹っ飛ばすんだぜ!の一席。

高校生の時に、クックパッドで高評価だったポークチョップのレシピを参考につくってみたら、「おいみんな、ベロ大丈夫なのか?」ってくらいえげつない仕上がりに、涙しながらいただきました。

そんな記憶が、鮮明に焼きついていて忘れられません。

人はこれを「トラウマ」というのだな。

この時は、レシピはあくまで参考程度にするもんだと学びました。

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お兄ぃ系の先輩と梅干し

お兄ぃ系の先輩と梅干し

梅はうめぇなぁの一席。

お兄ぃ系の代表みたいな先輩と働いていたことがありました。

M字バングにとさか頭。スキニーにとんがり靴。

関わりたくないやと思っておりましたが、辞める前の2ヶ月で見事に打ち解け、大好きになっていた。

お兄ぃ系も捨てたもんじゃないぜ。

梅を見ると思い出します、このお兄ぃ系のパイセン。

みんな忙しすぎてヒィヒィしている時に

「梅はうめぇ〜なぁ

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ニャンまげ塗り絵コンテスト

ニャンまげ塗り絵コンテスト

江戸庶民の生活に想いを馳せる一席。

ここ最近は、できる限り文明の利器に頼らぬ生活をしようという謎のミッションを遂行すべく、忍者みたいな生活をしております。

電子機器なんてない時代は、火は起こすし、米もかまどで炊いていたり。

尊敬の念でいっぱいでございます。

夜は、父からもらった仏壇用の蝋燭を灯し(ロウの溶け方が秀逸で感動)、炊飯ジャーはつかわずに土鍋で炊く。

計量も目分量。

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放置という名の信頼関係

放置という名の信頼関係

嫌よ嫌よも好きのうちの一席。

お魚はちょっと、匂いとかお片づけが…。

だから、嫌よ、嫌よ。と言いがちだけれど、それも好きのうちかと存じます。

やってみたらば、あら簡単。

さぁて皆様、「白味噌」「みりん」「お酒」に「魚」をご用意くださいまし。

材料

●魚1匹分くらい●
お好きな魚 1匹
お塩

●漬け床●
西京味噌 スプーン4
酒 1.5
みりん 1.5〜2

作り方

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人生は選択肢の連続だ

人生は選択肢の連続だ

先日ご紹介したおむすびに、ひと手間の一席。

あのおむすびに、ちょいとひと手間。

人生は選択肢の連続である。

ここぞという選択を迫られることもあるけど、日々のくだらないことでさえも、選択肢だらけだ。

「朝ごはんは何食べましょか」

「田中(うちにいるくまのぬいぐるみ)に、おはよう言うか、言わないか」

そんな些細な選択で人生が変わっちまうのなら、この世のパラレルワール

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はじめちょろちょろ、中ぱっぱ

はじめちょろちょろ、中ぱっぱ

なんだか絵本みたいになっちゃったの一席。

ここ最近は、愛情たっぷりに育てられた天日干しの玄米が、愛おしくてしょうがない。

一晩じっくり水に浸して、床に就く。

翌朝。

土鍋の蓋をあけたなら
水をたっぷり吸い込んだ
ぷっくり美肌のべっぴんさん。

昨晩までは、幼子な
緑と薄茶のあの子たち。

なんとも綺麗に一皮むけた。

「べっぴんさんや、今日の加減はいかがかいな?」

そんな冗談言い

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ご無沙汰しておりますぞ。

ご無沙汰しておりますぞ。

4ヶ月ぶりのグラタンの一席。

昨年末。ほぼ欠かさず行っておりました深夜の「グラ活」。
※深夜にコンビニのグラタンを購入してたいらげる、ただそれだけの部活動です。

約2ヶ月続けた結果、私は見事な内臓脂肪をゲット。

このまま行くと間違いなく生活習慣病だよ、ねぇさんとのお達しをいただきました。

(ひぃぃぃ。)

そんな訳で、部活は自主謹慎。

未練タラタラで、グラタンに別れを告げ

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テラスハウスぽくていいね。

テラスハウスぽくていいね。

個性ある面々の関係性を楽しむ一席。

周りの男性陣たちのテラスハウス人気がすさまじい。

生々しい人間模様が、むちゃくちゃ勉強になるのだそう。(ひぇぇ〜といつも聞いております。)

今回ご紹介いたしますは、まさにお料理のテラスハウス。

生命力に溢れすぎて我が道を突き進みまくる、いりこ(男子)。

ガツンとパンチの効いた喧嘩っぱやい狂犬、ニンニク(男子)。

じわじわとその

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愛犬の名は、みりん。

愛犬の名は、みりん。

油のことを散々調べたあたくしの天ぷらの一席。

先日のこと。

お世話になっておりますかつお節松村のにぃちゃんと、茶をすすりながら、今後の夢や野望なんかをあれやこれやと語りましてねぇ。

ワクワクすっぞ!とニヤニヤが止まらない我等でございます。

人たらしで、令和の世には珍しく人情深く昭和気質な男。

本日は、そんな彼が届けてくれるかつお節松村の削り節をつかった一品をご紹介。

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煮っころがし Part2

煮っころがし Part2

タイトルは百恵ちゃんのplay backっぽいが、花村萬月の小説とビール片手に煮っころがしの一席。

前回は、映画男はつらいよの寅さんが好きだったお醤油味の煮っころがし。

本日は、お味噌をつかって煮っころがします。

このねっとり絡む感じは、彼の小説みたいでいいなぁと本棚から引っ張り出してきた(萬月さんのお陰で、自粛生活で薄まっておりました毒々しさとアングラ要素が物の見事に濃くなりました

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まんじゅうこわい

まんじゅうこわい

古典落語を拝聴しながら、まんじゅうこわいの一席(待ってましたっ!たっぷり。)。

誰に言われるわけでもなくヨーイドンいたしました「一人料理リレー」。

気づけば丸っと1ヶ月が経ちました(よっ)。

リレー初日は見事な土砂降り。本日も、しとしと雨が降り注いでおります(自称晴れ女なあたくしです)。

はて、1ヶ月の節目に何を食べようか。

先日炊いたこし餡があるとな。

濃いお茶も

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