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煮っころがし Part2
タイトルは百恵ちゃんのplay backっぽいが、花村萬月の小説とビール片手に煮っころがしの一席。
前回は、映画男はつらいよの寅さんが好きだったお醤油味の煮っころがし。
本日は、お味噌をつかって煮っころがします。
このねっとり絡む感じは、彼の小説みたいでいいなぁと本棚から引っ張り出してきた(萬月さんのお陰で、自粛生活で薄まっておりました毒々しさとアングラ要素が物の見事に濃くなりました)。
読み終わってないくせに、ズタボロ。不可解である。
破れたカバーの萬月さんを切り取って栞がわりにしているのが、お気に入りのポイントです。
さて、本日は「お芋」「味噌「砂糖」「昆布」「みりん」をご用意くださいまし(バターなんかをいれてもバッチグーだ)。
寅ちゃんの時は「染み込ませる」。今回は「絡ませる」これがコツ。
材料
じゃがいも(今回は大きいの一個) お好きな量
水 芋が茹でられる量ではOK
味噌 スプーン大盛り1
みりん スプーン1
砂糖 スプーン0.8(お好きな甘さ)
昆布 チョロ
作り方〜おさらいも兼ねてplya back2〜
1、鍋に水とお芋、昆布をいれる(ウォームアップ)
新じゃがなら皮付きのまま、気になる方は皮をむいてお好きな大きさに切りましょう(新じゃがではないお芋はアク抜き必須)。その後お芋がかぶるくらいのお水と、昆布をいれます。
2、火にかける(じっくりいこうぜ)
お芋を炊く時のコツは焦らない。これに限ります。
強火でがっつりいくと煮崩れてしまうので、弱火か中弱火でじっくりコトコト。
【芋の茹で加減】
さぁて、以前の煮っころがしのおさらいです(別記事をご参照)。
覚えてますか?固さのコツは「桃井かおり」。
箸をさしてみて、スッと通るけど若干の固さはあるなぁ、くらいがちょうどよいです。(次の工程でも火入れが続くため)
【水分量】
撮影のタイミングを間違えて味噌が投入されておりますが、芋のちょい下くらいの水加減を目指しましょう。(水分量が少なくなってきたら追い水しましょう)。
3、煮っころがすー今回は落し蓋なし!ー
「さしすせそ」の順番は無視でよし!調味料を混ぜ合わせ、まず味見。ここでのポイントは、ちょい薄いか、ちょうどいいくらい。
お醤油の時と比べて、染み込ませるよりも「ねっとり絡ませる」イメージなのでちと濃いめでもよし◎
煮詰めていくとどうしても味が濃くなることをかたすみにで、想像力を働かせましょう。
さぁお待ちかね。盛大に煮っころがしわっしょいのお時間です。
今回は落し蓋はいたしません!
沸騰するとブクブク、あわあわに。
この対流のお陰で、お芋に旨味のコーティングがされるので大事な工程。
水分が飛ぶまで、鍋をゆすりながら煮っころがしましょう。
焦げやすいので、油断は禁物!
5、火を止め馴染ますー待ちきれないよー
よく、「煮物は冷める時に味が染みるのよ」なんて言われていますがその通り。一回冷ましてあげるとうまいですね。
とは言いつつも、私は出来立てをふぅーふー言いながらすぐにいただいております。バター入れてもうまそうだ。
以上。
今日のツボ
・芋の下茹ではじっくりいこうぜ
・芋の固さは桃井かおり(しなやかだけど芯もある)
・味噌は染み込ませるより絡ませる
・芋をあわあわの旨味でコーティング
・一旦冷ましてから食べるのが最高!出来立てはもっと最高!
小学生の時分から百恵ちゃんのカセットを聴いておりました。
当時のお気に入りは、絶体絶命です(永遠に)。
今回のタイトル「煮っころがしpart2」は、百恵ちゃんを彷彿とさせる感じ、でいいなとふと思ったのでした。
はて、花村萬月さんの小説の話は何処へやら。
この未知のウイルスのお陰で、私の体内を流れゆく毒々しさとアングラ要素が薄まってきている。いかんぞ、このままナチュラリストな女性になりゆく運命なのかと思いきや。
久しぶりに読んだ萬月さんの冒頭に、完全に叩き起こされた。
◇◇◇◇
ー小説 ぢん・ぢん・ぢん よりー
「薄汚く、ブサイクなものを人前に晒すのは、犯罪だ。当局はなにをしているのか。印刷された〇〇(これ引っかかりそうなので秘密のワード)にめくじらを立てている場合か。これぞ猥褻物陳列罪ではないか。」
◇◇◇◇
道端で、接吻をしているアベックに対しての痛烈な一説。
くっくっくっとニヤけた私は、まぎれもない、クズ野郎だな。
おはよう、ナチュラリストではないわたし。
そろそろ、社会復帰の準備をはじめましょう。
お後がよろしいようで。
食べたいものをつくる人 高橋 拝。
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