つねをのつま

徒然なるエッセイを書いています。夫は親友のような存在で、わたしの話を『発信してほしい』…

つねをのつま

徒然なるエッセイを書いています。夫は親友のような存在で、わたしの話を『発信してほしい』と言ってもらうことが多いので始めてみました。

記事一覧

雨の日に降ってきたやさしさ

9月初旬、久しぶりの雨の日。保育園に息子を送った帰り道、レインウェアのフードを目深にして必死に自転車を漕いでいた。 家までの所要時間は10分ほどだが、しっかりと降る…

つねをのつま
4か月前
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ローストビーフにパエリア、そしてキンパ

誰かを招く日のおもてなし料理の話。 誕生日やお祝いごとで作るハレの料理の話。 ではありません。わが家の食卓に週一は上がる、スタメンメニューの話です。 決して料理が…

つねをのつま
7か月前
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ベビーカーに差しかけられた傘

まだまだ残暑が厳しい8月下旬のある日。お昼を食べに、家族で深川資料館通りの『のみくい処きくちゃん』に出かけた。 いかにも地元民に愛されている居酒屋、という風情ある…

つねをのつま
8か月前
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子供にも1人時間が必要?

先日の夜、子供が珍しく癇癪を起こしていた。普段は割と機嫌の良い子である。もちろん、眠かったのもあると思うが、まだ19時。彼の就寝時間には少し早い。何かあったかなぁ…

つねをのつま
9か月前
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うすはりグラスと、小ぶりなかご

夏真っ盛りな青空が広がる8月初旬。蝉の鳴き声をBGMに汗をかきかき、家族で「ババグーリ」へ訪れた。清澄白河に本店を構える、服や雑貨などのセレクトショップである。 一…

つねをのつま
10か月前
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深川に暮らす理由

松が明けて早々のある夜、夫婦共通の友人を自宅に招いて豚しゃぶを囲んだ。 友人とは、清澄白河で開催されている料理ワークショップで出会い、意気投合。お互い清澄白河に…

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おうちにいながら作れるオンラインサードプレイスのススメ

家庭でも学校や職場でもない“第3の場所“を持つことが大事と言われて久しい昨今。でもそんな場所を見つけるのって、簡単じゃないですよね。 ただ、今の私には3つのサード…

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【おすすめの本】35歳、働き女子よ城を持て!

35歳独身バリバリ働き女子の KADOKAWA編集者さんの 『このまま高い家賃払うなら、 いっそ家でも買おうか… でも私の年収なんて家なんて買えるの…?』 という悩みをテー…

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【おすすめの本】エッセンシャル思考

エッシェンシャル思考 かなり有名な本ですが、 今回初めて手に取りました。 取捨選択することの大切さは 誰しも耳が痛いほど分かっているはずだし、 実践している(つも…

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雨の日に降ってきたやさしさ

雨の日に降ってきたやさしさ

9月初旬、久しぶりの雨の日。保育園に息子を送った帰り道、レインウェアのフードを目深にして必死に自転車を漕いでいた。
家までの所要時間は10分ほどだが、しっかりと降る雨で顔はびしょ濡れになり視界も悪い。そろそろきつくなってきたな。でも家まであと200mだ、頑張ろうと思った、そのとき。

すみませーん。 

頭上からの声が聞こえる。

なんだろう。
数メートル行くとまた同じ声。

すみませーん。

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ローストビーフにパエリア、そしてキンパ

ローストビーフにパエリア、そしてキンパ

誰かを招く日のおもてなし料理の話。
誕生日やお祝いごとで作るハレの料理の話。

ではありません。わが家の食卓に週一は上がる、スタメンメニューの話です。
決して料理が大好き!で、手の込んだものを作りたいわけではありません。
確かに私を筆頭に、わが家族は食べることが大好きです。
が、やんちゃ盛りの一歳10ヶ月を育てる現在。毎日てんてこ舞いで、なんかいつも必死に汗かいてます。
だから、なるべく家事の時間

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ベビーカーに差しかけられた傘

ベビーカーに差しかけられた傘

まだまだ残暑が厳しい8月下旬のある日。お昼を食べに、家族で深川資料館通りの『のみくい処きくちゃん』に出かけた。
いかにも地元民に愛されている居酒屋、という風情ある佇まいだが、土曜日限定で出しているランチのラーメンが、べらぼうにおいしいのである。
売り切れ次第終了なので、この日も急ぎ足で現地に向かうと、15分ほど待って中に入ることができた。
店内は邪魔になるので、ベビーカーは畳んで軒先に置かせていた

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子供にも1人時間が必要?

子供にも1人時間が必要?

先日の夜、子供が珍しく癇癪を起こしていた。普段は割と機嫌の良い子である。もちろん、眠かったのもあると思うが、まだ19時。彼の就寝時間には少し早い。何かあったかなぁと思い巡らしてみると、そういえば、この日は義母に彼を預けていたのであった。なるほどなぁと合点がいった。
1人時間が少なかったんだと思う。

誤解のないように言うと、彼はばぁばのことが大好きだし、頭が上がらないくらい、我々夫婦は義母にお世話

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うすはりグラスと、小ぶりなかご

うすはりグラスと、小ぶりなかご

夏真っ盛りな青空が広がる8月初旬。蝉の鳴き声をBGMに汗をかきかき、家族で「ババグーリ」へ訪れた。清澄白河に本店を構える、服や雑貨などのセレクトショップである。
一面が蔦に覆われつつも、入り口付近はガラス張りで涼しげ、でも不思議と鬱蒼とした雰囲気はない。
この印象的な建物は地元民なら誰もが知るところだが、おしゃれなお店なだけにやっぱり尻込みして、足を踏み入れたことはまだなかった。
でも、車道を挟ん

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深川に暮らす理由

深川に暮らす理由

松が明けて早々のある夜、夫婦共通の友人を自宅に招いて豚しゃぶを囲んだ。
友人とは、清澄白河で開催されている料理ワークショップで出会い、意気投合。お互い清澄白河に暮らすご近所ということも手伝って、飲み友達になった。

近くの酒屋『いまでや』さんで入手した日本酒と白ワインをお供に、宴は進んでいく。
気持ちよく酔いが回ってきた会の中盤ごろ、自分たちの暮らす『深川エリア』での人情エピソードが話題に上った。

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おうちにいながら作れるオンラインサードプレイスのススメ

おうちにいながら作れるオンラインサードプレイスのススメ

家庭でも学校や職場でもない“第3の場所“を持つことが大事と言われて久しい昨今。でもそんな場所を見つけるのって、簡単じゃないですよね。

ただ、今の私には3つのサードプレイスがあります。
ただしそれはすべてオンライン上の話。

この記事は、私が身を以って体感した「オンラインからはじめるサードプレイスづくり」のススメです。

22歳の私が思い描く理想の『サードプレイス』

出社前に立ち寄るお気に入りの

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【おすすめの本】35歳、働き女子よ城を持て!

【おすすめの本】35歳、働き女子よ城を持て!

35歳独身バリバリ働き女子の
KADOKAWA編集者さんの

『このまま高い家賃払うなら、
いっそ家でも買おうか…
でも私の年収なんて家なんて買えるの…?』

という悩みをテーマに文筆家(本著者)と
不動産のいろはを学びながら、
ついには自分の城を手に入れる、
というエッセイ形式の本です。

面白すぎて一気読みしました。
家を買う気がない人も、
35歳でもないし働き女子でもない人も、
ぜひ読んでほ

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【おすすめの本】エッセンシャル思考

【おすすめの本】エッセンシャル思考

エッシェンシャル思考

かなり有名な本ですが、
今回初めて手に取りました。

取捨選択することの大切さは
誰しも耳が痛いほど分かっているはずだし、
実践している(つもり)だけど

本書で推奨する選び取る基準は驚くほど厳しくて

何かを選ぶ時って、
つい、まぁ、いいかなレベルの
ものも残しがちですが

この本で一貫して謳っているのは、
最高のもの以外は排除すること

その繰り返しで本質に辿り着けるん

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