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心を閉ざしてもいい

中学時代の体育の時間、教師が言う「二人組組んで」は死刑宣告だった。

お昼時に教室内で一人食事する姿は耐え難いので、授業の合間合間に少しずつ早弁をし、昼食のチャイムが鳴るや否や図書室に駆け込む。そんな繰り返しの毎日。

ある日、一人のクラスメイトに声をかけられた。その子は昼休みをいっぱいに使い、一人で弁当を咀嚼している孤独な少女だった。

「お昼いつも図書室行くよね。なんで?」
「本好きだから。胃下垂だから早弁しちゃうし」
「ふ~ん」
「……」
「……」
「…よかったら、お昼一緒に食べる?」
「え?嫌だ。私一人好きだし」
「…あ、うん」
「うん」

…彼女と友達にはなれなかったが、同じ教室に彼女がいる、それを自覚しただけで、私の孤独は少し安らいだのでした。

そんな思い出を基に出発して書いたのが今回の『マイ舞蹈』です。

知合いをモデルにしました。数日したら今度は別の話を書いていきます。

話は猛烈に変わりますが最近ゲーム実況者のジャック・オ・蘭たんが「テニスの王子様 ドキドキサバイバル 山麓のMystic」で忍足侑志くんを攻略してました。千の技を持ち、心を閉ざすことが出来る男…。『心を閉ざす』って社会ではマイナスに思われがちな所業を彼は自分のプレイスタイルに落とし込み有効活用しています。『心を閉ざしてもいい』…学校では教えて貰えなかった大切なことを、氷帝の天才に教えて貰えました。テニプリは人生の聖書ですね。

コロナが再び猛威を振るってきましたね。私は今日も心の手塚部長に「油断せずに行こう」と仰せ付かり一日を過ごします。皆さまもどうかご無事で。

油断せずに行こう!

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