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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2020年2月の記事一覧

2020年、福岡から全国へ届きつつあるバンド/ミュージシャンたち

2020年、福岡から全国へ届きつつあるバンド/ミュージシャンたち

Real Soundに第6回目の寄稿をしました。今回は、最近の福岡の音楽事情という形で、"メロウさ"に焦点をあてて4組をレコメンドする記事です。福岡在住の身としては、イベントなどで彼らを観る機会も多いのだけど、その名前が広まるスピードも最近は著しくて、2020年の注目株が沢山。ほんの一部ですがまとめて仕上げました。デスクトップミュージシャンの台頭が凄い。

僕は福岡出身ではあるのだけど佐賀に6年住

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2010年代ベストトラック30

2010年代ベストトラック30

今更感あるけれど2010年代を振り返りたい。平成のベストや最近の年間ベストと被りも多いので、ささっと50音順に。トラック編は割と直球感ある。

1.愛してる.com/大森靖子

「推す」というフィーリングを知らない人に聴かせたい。<君の落書きに面白いものなんて一つも>なくても<ついていきたい>と思う感情のことだよ!

2.愛はおしゃれじゃない/岡村靖幸w小出裕介

僕らのこじらせアンセム。20

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Asuralbert Ⅱ、可愛い連中、Weekend Brothers......前身メンバーを引き継ぎ始動したバンド3組が鳴らす”新人としての音楽“

Asuralbert Ⅱ、可愛い連中、Weekend Brothers......前身メンバーを引き継ぎ始動したバンド3組が鳴らす”新人としての音楽“

Real Soundに第5回目の記事を寄稿しました。今回は、グッドモーニングアメリカ、アカシック、Shiggy Jr.の3バンドのメンバーが始動させた新バンド3組についてのレコメンド記事です。2010年代にメジャーデビューを果たし活動を続けてきたバンドが、2020年代に新人として繰り出す音。確かな活動歴を経たうえでもう一度デビューをする"強くてニューゲーム"的な状態。実力と新鮮味を伴った楽曲たちは

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できるだけ 光の方へ~02.09 カネコアヤノ TOUR 2020 “燦々” @福岡BEAT STATION

できるだけ 光の方へ~02.09 カネコアヤノ TOUR 2020 “燦々” @福岡BEAT STATION

これで3記事連続、カネコアヤノに関する話をしている。彼女への興味は高まる一方である。本日は2019年9月リリースの『燦々』を引っ提げてのレコ発ツアー・福岡公演に参加した。昨年3月にリーガルリリーとの対バンで初めて観て、夏にはWILD BUNCH FEST.とSunset Liveで観て、やっと初めてのワンマンライブ鑑賞である。500人キャパは当然のようにソールドアウト。

簡素なステージ、ふらりと

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mellowな空気、今泉力哉の筆致

mellowな空気、今泉力哉の筆致

今泉力哉監督、2020年最初の公開作「mellow」が素晴らしかった。「愛がなんだ」以降すっかり心酔している監督ゆえ、過去の作品も色々と観た。特に印象深いのは、彼のオリジナル脚本作で徹底されている"人の気持ち"への目線の数々。そのフィルモグラフィーの延長上に今回の「mellow」もあった。

2014年公開の「サッドティー」で既に、恋模様を群像劇として描く手法は芽吹き始めている。二股、一目惚れ、ア

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カネコアヤノ、スカート、藤巻亮太……弾き語りやアコースティックアルバムならではの“歌”の表情

カネコアヤノ、スカート、藤巻亮太……弾き語りやアコースティックアルバムならではの“歌”の表情

Real Soundに4回目の寄稿をしました。カネコアヤノの弾き語りアルバム『祝祭ひとりでに』と『燦々ひとりでに』がサブスクでも配信されたことを記念して。セットで語る上でスカート『トワイライトひとりぼっち』というのはまぁある組み合わせと思うのだけど、もう1つを藤巻亮太のレミオロメン再録アルバムにしたところに、00年代ギターロックおじさんの矜持を感じて頂きたい!レミオロメン結成20周年、おめでとうご

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