#日記
2人の老人どちらに譲るか
電車に乗っていて、お婆さんが立っているのに気づいた。お婆さんは私の左斜め前にいる。私は席に座っていたので、ここはひとつ席を譲ろうかと思った。
私は席を譲るタイミングを見計らい、お婆さんの方へ視線をやった。視線をやってから席を譲るべきか迷った。改めて見ると、お婆さんはお婆さんじゃない気がしてきた。
少し若いのである。お婆さんだとしても、まだ成り立てだ。お婆さんとしての自覚が足りてないかもしれない
トワイライト・ブルー
『夜の帳がおりてくる』
なんて言葉でも言われたりする時間帯。
夕焼けもおさまり、段々と夜をお迎えする儀式が始まろうとしている。一枚一枚薄いカーテンを降ろしていくように、空は青から黒に変わっていく。
この時間帯は何故だかいつも不思議な気持ちになる。
普通に暮らしている町並みがひとときの間、怪しげな雰囲気を纏うから。私の黒目の中にも青色がじわじわと馴染んでいく。
【逢魔が時】
この時間帯だ