マガジンのカバー画像

Books

92
世界中のカフェ、図書館、古本屋、書店で出会って読んだ本たち。 本を持って旅に出て、その土地に合った本を置いて、また新たな本と旅に出る。
運営しているクリエイター

#ベトナム

移動と読書:ベトナム63省バイク旅で出会った本【本:WHATEVER YOU THINK THINK THE OPPOSITE】

移動と読書:ベトナム63省バイク旅で出会った本【本:WHATEVER YOU THINK THINK THE OPPOSITE】

朝。キッチンでコーヒーを入れる。
本棚を見つける。

ほとんどの本がベトナム語だったけれど、どこかの空港の本屋さんでみた英語の本が一冊あった。

表示をめくると、他の誰かが、この場所へ捧げた本だった。名前はVanさん。SGとあるので、きっとベトナムのサイゴン(Saigon)、ホーチミンの方だろう。

私と、同じことをしている方がいた。
どこかの国や街で本を購入し、移動し、読書をし、次の旅先で見つけ

もっとみる
インドからベトナム、そしてタイへ「将来、何をしたら良いかわからない」と悩む人々へ【本:IKIGAI】

インドからベトナム、そしてタイへ「将来、何をしたら良いかわからない」と悩む人々へ【本:IKIGAI】

インドのデリーにある、本屋さんが立ち並ぶ Netaji Subhash Marg 通り。この通りにある、一軒の本屋さんで見つけた IKIGAI という本。この本は、スペイン人のFrancesc Miralles氏とHector Garcia氏が共著し、2016年春に出版された。

思えば、世界に溢れる様々な言葉の中には、その言葉を知る母語話者よりも、言葉の意味を見出して、世界に(再)発信されるもの

もっとみる
私が、建築をスキになった本10選

私が、建築をスキになった本10選

最初は、建築というよりも、欧州の図書館や美術館のデザインが好きで、そもそもデザインとは、なんて語れない自分に、本を読むこと、人と話すこと、実際の建築を見ること、ただその空間にいることの大切さを教えてくれたのは、紛れもなくただ旅行が好きな自分の好奇心だった。

小さな幸せを見つけ、毎日を楽しんで生きている人。

これだけで、人生の十分な功績だと、思いながら。それでも、移動を続ける。

進学よりも旅行

もっとみる
この空間を創造する人の物語を知りたい【本:アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命】

この空間を創造する人の物語を知りたい【本:アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命】

以前、メコンデルタのカントー市にあるアゼライリゾートのnoteを書いたことがある。私は、このアゼライの存在がきっかけで、元アマンリゾーツ創業者で、アゼライ創業者のエイドリアン・ゼッカ氏について興味を持った。それまでは、あまりホテルやリゾートの設計秘話?とか歴史というものには興味がなく、デザインやサービス、食事といった目に見えるもの、体感できるものを中心にホテル選びをしていたけれど、アゼライとの出会

もっとみる
ベトナムの建築家から壁面緑化と風土を考える【本:Going Green with Vertical Landscapes】

ベトナムの建築家から壁面緑化と風土を考える【本:Going Green with Vertical Landscapes】

"Going Green with Vertical Landscapes" というベトナムと日本の建築家編集による本は、現在、金沢美術工芸大学、福岡大学、明治大学、北海道科学大学などの限られた大学の図書館にしか置かれていない。

・Vertical Gardens(壁面緑化)

・In the 21st century, the architects and designers of urban

もっとみる
「家族と友情と誇り」を教えてくれた、ベトナムの友人との約束

「家族と友情と誇り」を教えてくれた、ベトナムの友人との約束

空港まで一緒に来てくれた友人との約束。

「2021年4月から2022年3月の1年間で、3か月に1冊、合計4冊の本を読むこと。本のテーマについて、語り合うこと。」

私はベトナム語で、友人は英語で。正直、友人の英語はほぼゼロに等しいから、「どれだけ頑張るねん」って思ったけれど、早速オンラインでThe Alchemist を購入していた。いつも、私の上をいく熱意と覚悟で、「達成させるから」と言われる

もっとみる
日本的価値観と欧米思考の両立を【本:世界へ翔ぶ 国連機関を目指すあなたへ】

日本的価値観と欧米思考の両立を【本:世界へ翔ぶ 国連機関を目指すあなたへ】

全く別の作業を行っていて、数年前に読んだ本のメモが見つかった。実はこの本以外にも100冊以上の本のメモが残っていて、いつか全てをnoteへ移したいものの、なんとか自分のモチベーションと優先順位とのバランスを続けるのみ。

・大学院の教授としてWHOとの共同事業やJICA(国際協力機構)と連携した事業
・公衆衛生、人道支援、紛争解決、感染症、エイズ
・熱帯病(Neglected Tropical D

もっとみる
組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

組織全体の動きに興味を持つこと【本:The Rules of Work】

自分が無意識的に組織内で行っていたなぁと思うのは、まさに「自分の仕事を組織内で見い出すこと」だった。グローバル企業でも、ベトナムの観光局でも、どちらも共通しているのはスピード感であり、特に観光業の分野は予測不可能な外的要因が多々あり、業界自体も移り変わりが激しいので、求められる仕事も、そもそも、仕事や部署として確立しているわけではなく、作り出していく必要がある。自分は改めて0→1タイプだなぁと思う

もっとみる
旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない【本:ラオスにいったい何があるというんですか?】

旅先で何もかもがうまく行ったら、それは旅行じゃない【本:ラオスにいったい何があるというんですか?】

村上春樹氏の小説で、『ノルウェイの森』『国境の南、太陽の西』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の3冊は以前読んだことがあって、今のタイミングで何かに惹かれる想いで、この『ラオスにいったい何があるんですか?』という本を4冊目に選んだ。

『ラオスにいったい何があるんですか?』という質問もさることながら、ページをパラパラと見開いていて、ふと、この質問は、村上春樹氏がラオスへと向かう経由地ベト

もっとみる
自由に生きるということは、人間力を高め続けること【本:0円で生きる】

自由に生きるということは、人間力を高め続けること【本:0円で生きる】

ベトナム人の友人が、「この本の著者と出会ったことがある」「でも、日本語だから読めない」と言って本の写メを見せてくれたので、日本の友人に頼んで届けてもらった。そして、時間はかかるかもしれないけれど、自分が大事だと思った文章の要約をベトナム語に訳して、この本をプレゼントすることにした。

著者は知らない人だったし、『0円で生きる』というタイトルを見て、何となく内容は想像できたものだったが、改めて「自分

もっとみる
長い目で今を生きること【本:日日是好日】

長い目で今を生きること【本:日日是好日】

・生きにくい時代を生きる時、真っ暗闇の中で自信を失った時、お茶は教えてくれる「長い目で、今を生きろ」と

・「自分は何も知らない」ということを知る

・「もっと自分の手を信じなさい」「今」に気持ちを集中すること

・たくさんの「本物」を見ること

・季節を味わうこと

・五感で自然とつながること

・「間違えるのは、かまわない。だけどキチンとやりなさい。一つ一つの小さな動きに、キチンと心を入れるの

もっとみる