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【おしり】真夜中の図書館

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#哲学

誰に拍手されなくても自分で自分に送る拍手が、手のひらが赤くなるほど誰かに送る拍手が、自分自身を生かす活力になるのかもしれない。【火花(又吉直樹著)】

誰に拍手されなくても自分で自分に送る拍手が、手のひらが赤くなるほど誰かに送る拍手が、自分自身を生かす活力になるのかもしれない。【火花(又吉直樹著)】

誰が何と言おうと私はこの作品が大好きです。

「火花」(又吉直樹著)を読みました。

▼あらすじ
主人公で売れない芸人の徳永は、熱海花火大会での余興の漫才ステージで輝くような漫才の才能を放つ神谷という芸人に出会う。
そこから師弟関係を結び、お互いに受け入れがたい違いを感じながらも、漫才師としての魅力に惹かれあっていく。
漫才師として、笑いの哲学に真っ直ぐに向き合い、生き抜いた二人の生き様が描かれて

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でも、諦めないのです、私だから。
【日本語を味わう名詩入門19 谷川俊太郎(荻原昌好 編)】

でも、諦めないのです、私だから。 【日本語を味わう名詩入門19 谷川俊太郎(荻原昌好 編)】

孤独で寂しい。
何歳になっても、どんな経験を乗り越えても。
試練に終わりは無いし、悲しいことや苦しいことは今までもいっぱいあったし、この先にもいっぱいあるのでしょう。
(もちろん、楽しいこともこの先にいっぱいあると思います、自分が臨めば…あるよね!??!?)
でも、同時にいつだって、自分が孤独なことを忘れたい。
自分は孤独じゃない、今の状況がベストなんだって、思いたい。
自分が孤独じゃないって思え

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自分に対して真摯でいようとする気持ちを諦めない自分でいたいのです。
【「真夜中の独りごと」(瀬戸内寂聴 著)】

自分に対して真摯でいようとする気持ちを諦めない自分でいたいのです。 【「真夜中の独りごと」(瀬戸内寂聴 著)】

自分の欲望を優先して、他人を傷つける人を、世の中では「悪人」と呼びます。
(呼ばないかもしれませんがこのnoteでは一旦そのように定義します)
でも、「悪人」こそが、自分の最上の幸せや、喜びを追求しようとする、自分に対して最も誠実な人間なんじゃないかな、とも思うのです。
(その代償として、多くの人が避けて通るべきとする耐え難い苦しみを、味わざるを得ないとも思うのですが。)

瀬戸内寂聴さんの「真夜

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毎日、なんでも無い日に、死ぬことなんて忘れてしまってるような日常の中で伝え続けなければ、何度も。【銀河鉄道の夜(宮沢賢治 著】

毎日、なんでも無い日に、死ぬことなんて忘れてしまってるような日常の中で伝え続けなければ、何度も。【銀河鉄道の夜(宮沢賢治 著】

ワタシの死に関する一番強烈な思い出は、4歳の頃から18年ずっと一緒に育ってきた家族同然の犬(チャロという名前だったのでチャロと書きます)が死んだことです。
目に見えて老衰していくチャロを見ながら、チャロがいなくなった世界を、その時までワタシはこの世で一番恐れていました。
チャロがいなくなったらどうやって生きていけばいいんだろう、
チャロがいなくなったら私達家族は壊れちゃうんじゃ無いか、
とか、もう

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自分で自分を認めてあげることこそが、ワタシが欲しかったものなのかもしれない。【しあわせのパン(三島有紀子 著)】

自分で自分を認めてあげることこそが、ワタシが欲しかったものなのかもしれない。【しあわせのパン(三島有紀子 著)】

※本文にはネタバレが含まれています

皆様にとって、人生をかけて欲しいものってなんですか?
ワタシは、一生一緒に生きていきたいと思えるパートナーです。
(以前はとても尊い方がいたのですが、とんでもないことになったので…これも人生…苦笑)
いくら一人が好きでも、自分以外の人間と、関わりを深めてみたい、
その関わりの中で得られる学びを深めていきたい、と願ってしまうのがワタシという生き物なのです。

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いくつになっても、自分のやりたいことを見つけたいと諦めない人は素敵だ。【ワタシは最高にツイている(小林聡美 著)】

いくつになっても、自分のやりたいことを見つけたいと諦めない人は素敵だ。【ワタシは最高にツイている(小林聡美 著)】

エッセイって奥が深いよ!
奥が深いんだよ、ママ!!
皆様あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたしますとともに、皆様のご健康とご多幸をお祈りします。
(すみません、今年も突然です)

女優として活躍されている小林聡美さんのエッセイ「ワタシは最高にツイている」を読みました。

なんだかエッセイって、当たり前なのですがそれぞれの人の個性や雰囲気や、人となりみたいなものがすごくよ

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大人だからこそ、夢を見るべき、叶えるべき【「うふふな日々」(あさのあつこ著)を読んで】

大人だからこそ、夢を見るべき、叶えるべき【「うふふな日々」(あさのあつこ著)を読んで】

大人を楽しんでる大人が大好きです!
(なんかオリコカードのCMを思い出す…「俺はオリコが…大好きだッ」てやつです、すみませんなんでもありません)
だからドラマ「最後から2番目の恋」とか毎年DVD借りてまでして観ちゃうんです。

とにかく大好きなんです、大人が、人生の先輩方が人生を楽しんでいる様が!
青少年が初恋を楽しんでるのより全然好きです。
(だから朝ドラとかあんまり興味をそそられません、私はひ

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