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《全文無料》【マリーンズ略史 92~05/-73- 1999年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録】

(写真 左から・初本塁打ボーリックを迎える、礒恒之、寺村友和)


(73)1999年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録

 1999年は「七夕首位」「ボーリック神話」と派手な出来事が多かったが、記録的には目立った項目が少なかった。
 そこで、付録的に1999年に発生した「珍事」をピックアップしておきたい。

 ⇒「七夕首位」については『(28)《全文無料》18年ぶり首位「七夕の歓喜」狂騒曲(1999年)

 ⇒「ボーリック神話」については『(38)《全文無料》前半快進撃支えた「ボーリック神話」(1999年)

 【ボーリックが初打席初本塁打】※NPB史上38人目

 4月14日のオリックス4回戦(千葉マリン)で初出場のボーリックは8回の初打席で右中間スタンドへ決勝2ランを放ち、来日初打席初本塁打を記録した。
 初打席初本塁打はNPB史上38人目、外国人選手としては14人目。球団史上では1975年のラファエル・バチスタ、1990年の林博康に次ぐ3人目。

《現在》現在はNPBで67人が記録。球団では2002年に塀内久雄、2013年に加藤翔平が記録している。

 【礒が1球敗戦投手】※NPB史上16度目(15人)

 9月15日の西武23回戦(西武D)で1-1と同点の9回裏、3番手としてマウンドに上がった礒恒之は、先頭の垣内に初球をサヨナラ本塁打され1球敗戦投手となった。NPB史上16度目(15人目)の記録。球団史上では1989年の今野隆浩に次ぎ2人目。

《現在》現在までNPBで27度記録。球団史上では2008年に根本朋久が記録している。

 【シドニー五輪 アジア予選】

 2000年に実施されるシドニー五輪からプロ選手の参加が認められることになり、NPBも協力することになった。1999年の9月にはアジア地区予選が行われるため、各球団から選手を送り出すことになり、ロッテからは初芝清内野手が日本代表合流することになった(五輪には黒木知宏が参加)。代表召集期間中は公式戦へ出場できない事等が決められた。

 【珍事1 アウトの選手取り間違い】

 7月15日のダイエー15回戦(福岡D)の2回表、一死一、二塁で打者・酒井忠晴内野手の放った打球はセンターへ超えの飛球。ところが二塁走者・大村巌が捕球されるものと勘違いしてタッチアップ姿勢のために二塁へ戻る。これを見た一塁走者・ブレイディ―も一塁に戻った。このブレイディ―を酒井が一塁付近で追い越した。
 このプレーではルール上酒井がアウトとなるが、審判団はブレイディ―にアウトを宣告。ロッテ側からも抗議がなかったため、そのまま試合を続行した。試合後、審判は誤審を認めて謝罪した。

 【珍事2 寺村グラブトス】

 8月31日のダイエー21回戦(福岡D)の9回裏、2番手としてマウンドに上がった寺村友和は痛烈な投手ゴロをキャッチしたが、グラブの網にボールが食い込みボールが取れず、グラブごと一塁にトスしてアウトにした。以降、何度か発生しているプレーだが、大きく注目を集めた初めてのプレーだった。

(次回)⇒《有料・冒頭無料》『(74)ケガに苦しんだ現役生活・大塚明 (1994年~2010年在籍)


----- マリーンズ略史 92~05 INDEX ------

 【年度別出来事編】

【~1991(平成3)年】
(1)《全文無料》『千葉移転前夜』
  (25)《全文無料》 オリオンズ~マリーンズ ファンクラブ略史
【1992(平成4)年】
(2)《全文無料》『千葉移転元年 4月ダッシュも最下位に沈む』
  (42)《全文無料》移転直後の快進撃
  (57)《全文無料》5試合で4完封
【1993(平成5)年】
(3)《有料・冒頭試読》『最下位脱出も大差の5位に低迷』
  (54)《全文無料》1993年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【1994(平成6)年】
(4)《有料・冒頭試読》『八木沢監督休養、2年連続5位に終わる』
  (60)《全文無料》1994年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
1995(平成7)年
(5)《有料・冒頭試読》『球団改革断行、千葉移転後初のAクラス』
  (21)《全文無料》風しん蔓延で主力が消えた14日間
  (45)《全文無料》胴上げ阻止、神戸3連戦
  (68)《全文無料》1995年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【1996(平成8)年】
(6)《有料・冒頭試読》『投手充実も、得点力不足否めず5位低迷』
【1997(平成9)年】
(7)《有料・冒頭試読》『中盤反攻も迫力不足否めず最下位に沈む』
【1998(平成10)年】
(8)《有料・冒頭試読》『18連敗「七夕の悪夢」もチーム力は向上気配』
  (20)《全文無料》なぜ18連敗を喫したのか?
  (22)《全文無料》ユニホーム応援が広がったのはロッテから
  (33)《全文無料》黒木2冠と小坂の盗塁王騒動
  (70)《全文無料》1998年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【1999(平成11)年】
(9)《有料・冒頭試読》18年ぶり「七夕首位」も、連敗喫して4位低迷』
  (18)《有料・冒頭試読》熱く育てた山本監督の5シーズン (1999年~)
  (28)《全文無料》18年ぶり首位「七夕の歓喜」狂騒曲
  (38)《全文無料》前半快進撃支えた「ボーリック神話」(1999年)
  (73)《全文無料》1999年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【2000(平成12)年】
(10)《有料・冒頭試読》『4月出遅れ5割届かず5位低迷』
  (52)《全文無料》乱打戦で連夜の日本タイ記録
【2001(平成13)年】
(11)《有料・冒頭試読》『世代交代、福浦首位打者、小林雅パ記録もエース後半離脱』
【2002(平成14)年】
(12)《有料・冒頭試読》『開幕11連敗が響き借金5の4位に終わる』
  (39)《全文無料》あわや、開幕連敗記録に王手
【2003(平成15)年】
(13)《有料・冒頭試読》『終盤に先発安定、9月快進撃も4位で山本監督辞任』
  (47)《全文無料》2003年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【2004(平成16)年】
(14)《有料・冒頭試読》『ボビー復帰、新制度プレーオフ進出に0.5ゲーム差』
  (17)《有料・冒頭試読》「ボビーマジック」とは何だったのか(2004年)
  (19)《有料・冒頭試読》巻き込まれた、球界再編騒動
  (65)《全文無料》2004年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【2005(平成17)年】
(15)《有料・冒頭試読》『プレーオフで逆転優勝、阪神破り31年ぶり日本一』
(16)《全文無料》(付録)『ポストシーズン詳細、二軍合わせて6冠王者成』
  (49)《全文無料》45年ぶりの12連勝(2005年)
  (62)《全文無料》2005年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
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 【選手編/投 手】

(23)《有料・冒頭試読》チーム支えたエースの苦悶・黒木知宏(1995~2007年在籍)
(26)《有料・冒頭試読》ルーキーからフル回転左腕・藤田宗一(1998年~2007年在籍)
(27)《有料・冒頭試読》低迷期支えたエース、復帰後はリリーフで日本一・小宮山悟(1990年~1999年、2004年~2009年在籍)
(30)《有料・冒頭試読》抑えの切り札への道・小林雅英(1999年~2007年在籍)
(32)《有料・冒頭試読》マリーンズ初タイトル剛腕エース・伊良部秀輝(1988年~1996年在籍)
(35)《有料・冒頭試読》強気なマウンド、マリーンズ初代クローザー・河本育之(1992年~1999年在籍)
(37)《有料・冒頭試読》マリーンズ初の最優秀救援投手から手術へ…・成本年秀(1993年~2000年在籍)
(40)《有料・冒頭試読》7年目のブレーク「サンデー晋吾」(1994年~2013年在籍)
(43)《有料・冒頭試読》先発の柱サブマリン・渡辺俊介 (2001年~2013年在籍)
(44)《有料・冒頭試読》中継ぎ切り札から先発の柱へ・小林宏之(1997年~2010年在籍)
(47)《有料・冒頭試読》絶対的エースの信頼・清水直行 (2000年~2009年在籍)
(50)《有料・冒頭試読》球団創設年以来55年ぶりの快挙・久保康友(2005年~2008年在籍)

 【選手編/打 者】

(24)《有料・冒頭試読》二軍成長記・福浦和也(1994~2019在籍)
(29)《有料・冒頭試読》打線を支え愛された背番号6・初芝清(1989年~2005年在籍)
(31)《有料・冒頭試読》オリオンズ最後の戦士・堀幸一(1989年~2009年在籍)
(34)《有料・冒頭試読》マリーンズ初の新人王、盗塁王・小坂誠(1997年~2005年在籍)
(36)《有料・冒頭試読》「14打席連続出塁」の大記録樹立・南渕時高(1990年~1997年在籍)
(41)《有料・冒頭試読》裏から支えたバイプレーヤー・諸積兼司(1994年~2006年在籍)
(48)《有料・冒頭試読》千葉で途切れた連続記録・愛甲猛 (1981年~1995年在籍)
(51)《有料・冒頭試読》オリオンズ最後のタイトル・平井光親 (1989年~2002年在籍)
(66)《有料・冒頭試読》球団史上最強のスイッチヒッター・西岡剛(2003年~2010年在籍)
(67)《有料・冒頭試読》球団歴代2位、1089試合の強打捕手・里崎智也(1999年~2014年在籍)
(69)《有料・冒頭試読》主軸をつかんだ4年間・今江敏晃(2002年~2015年在籍)
(71)《有料・冒頭試読》日本一支えた左強打捕手・橋本将(1995年~2009年在籍)
(72)《有料・冒頭試読》つなぎの4番の軌跡・サブロー (1995年~2011年、2012年~2016年在籍)

 【選手編/助っ人】

(53)《有料・冒頭試読》中4日のタフネスエース・ネイサン ミンチー(2001年~2004年在籍)
(54)《有料・冒頭試読》「神話」と「ナイト」の勝負強さ・フランク ボーリック(1999年~2002年在籍)
(56)《有料・冒頭試読》安定感抜群の助っ投・エリック ヒルマン(1995年~1996年在籍)
(58)《有料・冒頭試読》 窮地を救ったストッパー ブライアン・ウォーレン(1998年~2000年在籍)
(59)《有料・冒頭試読》「いつか必ずロッテに帰ってくる」の約束果たした フリオ・フランコ(1995年、1998年在籍)
(61)《有料・冒頭試読》勝負強かったハワイアン・ベニー アグバヤニ(2004年~2009年在籍)
(63)《有料・冒頭試読》つなぎ役&勝負強さを兼ね備えた助っ人・マット フランコ(2004年~2006年在籍)
(64)《有料・冒頭試読》韓国の英雄が苦しんだ2シーズン・李承燁(2004年~2005年在籍)

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