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《有料・冒頭試読》【マリーンズ略史 92~05/-03- 1993年 最下位脱出も大差の5位に低迷】

(写真 19993年のファンクラブ会報誌『マリーンズファン』表紙から主力選手)


(3) 1993(平成5)年『最下位脱出も大差の5位に低迷』

 【1995年スローガン『心・技・体 '93】

 【開幕前評価】

 キャンプは22年ぶりにアメリカ(アリゾナ州スカッツデール)で実施された。前年結果が残せなかったディアズに代わりメル・ホールが入団、トレードで中日から宇野勝が加わり、ドラフトでは即戦力投手として武藤潤一郎、成本年秀、和田孝志の3投手に期待が寄せられた。
◆オープン戦成績 17試合9勝8敗0分(.529)

 【4月 6勝8敗】

 開幕は10日のオリックス(神戸)戦。立ち上がり初回にマックスの3ランで先制。その裏先発小宮山が1点を失うものの、打線がマックスの2本目の本塁打などで加点。小宮山は2回以降0点に封じ、8-1で勝利。3年連続開幕投手の小宮山が完投で開幕初勝利を挙げた。
 その後3連敗を喫したものの16日からの西武3連戦(千葉マリン)を2勝1敗と勝ち越すと20日からの福岡ドーム初戦となるダイエー3連戦に3連勝して連勝を4に伸ばす。しかし、続く日本ハム3連戦(東京D)に3連敗、27日のオリックス3回戦(千葉マリン)に敗れて4連敗、2つ負け越して4月を終えた。ただ、全球団ダンゴ状態で混戦模様。順位は5位ながら首位日本ハムと2.5ゲーム差で追走する。
 なお、開幕投手を務めた小宮山は3試合に先発して3試合とも1失点完投勝利を挙げ、4月の月間MVPに選出された。
◆4月度月間MVP 投手…小宮山悟

 【5月 11勝4敗/17勝22敗】

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