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《全文無料》【マリーンズ略史 92~05/-62- 2005年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録】


(62)2005年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録

 2005年シーズン詳細は『(15)プレーオフで逆転優勝、31年ぶり阪神破り日本一』(全文無料)

 【記録的大差勝利】※NPBタイ記録、球団新記録

 2005年の開幕戦は3月27日、9年ぶりに本拠地開幕。新規球団楽天を迎え敗れたが、翌28日の2回戦では26-0と大勝した。
 球団史上最多得点は球団創設年の毎日時代の1950年5月31日の東急7回戦(市川国府台)で記録した23得点(23-11)だったが、これを54年ぶりに更新した。
 また、渡辺俊介が1安打完封したが、これは完封試合の最多得点差記録のタイ記録。1リーグ時代の1946年7月15日にグレートリングがゴールドスター相手に26-0で勝利して以来の記録だった。

《現在》現在でもNPBタイ記録、球団新記録は変わらず。

 【ベニー、2試合連続満塁弾】※NPB・リーグタイ記録、球団初

 4月6日の西武3回戦(インボイス)の7回表、二死満塁で打席に立ったベニーは2号満塁本塁打を放つ。そして、一日空いた8日の日本ハム1回戦(千葉マリン)の4回表、一死満塁で打席に立つと3号満塁本塁打を放った。
 2試合連続満塁本塁打は、1953年の阪神・藤村冨美男、1957年の大映・坂本文次郎、1993年西武・秋山幸二、2003年近鉄・ローズに続くNPB史上5人目(リーグ4人目)のタイ記録、球団史上初の記録となった。

《現在》2006年中日・ウッズ、2013年日本ハム・ホフパワー、2018年オリックス・杉本裕太郎、2022年ヤクルト・村上宗隆が記録し、現在もパ6人、セ3人が持つNPBタイ記録。

 【ルーキー久保、初先発初完封】※球団タイ記録

 ルーキーの久保康友が4月24日の楽天5回戦(フルキャスト)で初先発。6-0で完封勝利を挙げ、12球団でルーキーの完封第1号となった。
 初先発を初完封で飾ったのは、球団史上当時2年目だった村田兆治が1969(昭和44)年5月23日南海7回戦(大阪)に記録して以来、ルーキーとしては、毎日オリオンズ時代の1956(昭和31)年に中西勝己が3月25日の高橋3回戦(川崎)で記録して以来49年ぶり、球団史上2人目。

 【渡辺俊、1試合5三振】※NPBタイ記録、球団2人目

 2005年からスタートした交流戦では、セ・リーグの主催試合ではDHせいが採用されず投手も打席に立つが、5月8日の横浜3回戦(横浜)で先発の渡辺俊は回った5打席で5三振を喫し、NPBタイ記録をマークした。
 1試合5三振はNPB11人目、リーグ5人目、球団史上では1992年7月11日の日本ハム戦(千葉マリン)で愛甲猛が記録して以来2人目。

《現在》NPBでは20人、リーグでは8人が記録。球団では、2006年5月2日のソフトバンク戦(ヤフーD)で里崎智也が記録している。

 【交流戦初代王者、初代MVP小林宏】

 今シーズンからスタートした交流戦。ロッテは最終戦に勝利して初代王者に。初代MVPは小林宏之が選出された。
 交流戦詳細は『(15)プレーオフで逆転優勝、31年ぶり阪神破り日本一』(全文無料)

 【山崎健が1球勝利投手】※NPBタイ記録、球団4人目

 山崎健は6月11日の中日5回戦(ナゴヤD)の4回裏二死一、三塁から2番手としてマウンドに上がり1球で荒木を二ゴロに仕留めた。直後の5回表に打線が6点を奪い勝ち越しし、そのまま勝利した。勝利投手は山崎健で1球勝利投手となった。
 NPB史上20人目、リーグ9人目。球団史上1986年5月10日西武戦の土屋正勝、2001年5月29日ダイエー戦の山崎貴弘、2004年4月28日ダイエー戦の小野晋吾に次ぐ4人目の記録。

《現在》NPBでは48人、リーグでは22人が記録。球団では2014年9月9日西武戦の益田直也(38人目)、2018年7月10日西武戦の松永昂大(42人目)、2019年3月29日楽天戦の酒居知史(43人目)の3人が記録している。

 【両チーム1試合7併殺】※リーグタイ記録

 7月6日の日本ハム10回戦(東京D)で、ロッテは4併殺打、日本ハムは3併殺打が出て両チーム合わせて7併殺を記録した。1試合両チーム合計7併殺打はパ・リーグタイ記録。
(ロッテ)
2回表=里崎智也 二ゴロ併殺打
3回表=今江敏晃 遊ゴロ併殺打
6回表=ベニー 遊ゴロ併殺打
7回表=今江敏晃 遊ゴロ併殺打
(日本ハム)
2回裏=小谷野栄一 一ゴロ併殺打
4回裏=小田智之 二ゴロ併殺打
5回裏=小谷野栄一 遊ゴロ併殺打
 リーグ8度目のタイ記録。NPB記録は、1979年7月29日のヤクルト(5)-中日(3)の8併殺打。

《現在》2013年5月26日のDeNA(5併殺打)-ロッテ(3併殺打)で計8併殺打を記録している。

 【10勝投手が6人誕生】※NPBタイ記録、球団最多

 2005年シーズンでは渡辺俊15勝、小林宏12勝、セラフィニ11勝、清水直と久保が10勝と5投手が10勝を挙げていたが、9月25日の楽天戦(フルキャスト)で小野が10勝に到達して10勝投手が6人となった。
 NPBでは1956年と1963年に南海が2度記録しておりNPB史上3度目の記録となった。

《現在》2005年のロッテ以降誕生していない。

(次回)⇒『(63)つなぎ役&勝負強さを兼ね備えた助っ人・マット フランコ(2004年~2006年在籍)


----- マリーンズ略史 92~05 INDEX ------

 【年度別出来事編】

【~1991(平成3)年】
(1)《全文無料》『千葉移転前夜』
  (25)《全文無料》 オリオンズ~マリーンズ ファンクラブ略史
【1992(平成4)年】
(2)《全文無料》『千葉移転元年 4月ダッシュも最下位に沈む』
  (42)《全文無料》移転直後の快進撃
  (57)《全文無料》5試合で4完封
【1993(平成5)年】
(3)《有料・冒頭試読》『最下位脱出も大差の5位に低迷』
  (54)《全文無料》1993年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【1994(平成6)年】
(4)《有料・冒頭試読》『八木沢監督休養、2年連続5位に終わる』
  (60)《全文無料》1994年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
1995(平成7)年
(5)《有料・冒頭試読》『球団改革断行、千葉移転後初のAクラス』
  (21)《全文無料》風しん蔓延で主力が消えた14日間
  (45)《全文無料》胴上げ阻止、神戸3連戦
【1996(平成8)年】
(6)《有料・冒頭試読》『投手充実も、得点力不足否めず5位低迷』
【1997(平成9)年】
(7)《有料・冒頭試読》『中盤反攻も迫力不足否めず最下位に沈む』
【1998(平成10)年】
(8)《有料・冒頭試読》『18連敗「七夕の悪夢」もチーム力は向上気配』
  (20)《全文無料》なぜ18連敗を喫したのか?
  (22)《全文無料》ユニホーム応援が広がったのはロッテから
  (33)《全文無料》黒木2冠と小坂の盗塁王騒動
【1999(平成11)年】
(9)《有料・冒頭試読》18年ぶり「七夕首位」も、連敗喫して4位低迷』
  (18)《有料・冒頭試読》熱く育てた山本監督の5シーズン (1999年~)
  (28)《全文無料》18年ぶり首位「七夕の歓喜」狂騒曲
  (38)《全文無料》前半快進撃支えた「ボーリック神話」(1999年)
【2000(平成12)年】
(10)《有料・冒頭試読》『4月出遅れ5割届かず5位低迷』
  (52)《全文無料》乱打戦で連夜の日本タイ記録
【2001(平成13)年】
(11)《有料・冒頭試読》『世代交代、福浦首位打者、小林雅パ記録もエース後半離脱』
【2002(平成14)年】
(12)《有料・冒頭試読》『開幕11連敗が響き借金5の4位に終わる』
  (39)《全文無料》あわや、開幕連敗記録に王手
【2003(平成15)年】
(13)《有料・冒頭試読》『終盤に先発安定、9月快進撃も4位で山本監督辞任』
  (47)《全文無料》2003年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
【2004(平成16)年】
(14)《有料・冒頭試読》『ボビー復帰、新制度プレーオフ進出に0.5ゲーム差』
  (17)《有料・冒頭試読》「ボビーマジック」とは何だったのか(2004年)
  (19)《有料・冒頭試読》巻き込まれた、球界再編騒動
【2005(平成17)年】
(15)《有料・冒頭試読》『プレーオフで逆転優勝、阪神破り31年ぶり日本一』
(16)《全文無料》(付録)『ポストシーズン詳細、二軍合わせて6冠王者成』
  (49)《全文無料》45年ぶりの12連勝(2005年)
  (62)《全文無料》2005年 NPB記録/リーグ記録/球団記録/珍記録
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 【選手編/投 手】

(23)《有料・冒頭試読》チーム支えたエースの苦悶・黒木知宏(1995~2007年在籍)
(26)《有料・冒頭試読》ルーキーからフル回転左腕・藤田宗一(1998年~2007年在籍)
(27)《有料・冒頭試読》低迷期支えたエース、復帰後はリリーフで日本一・小宮山悟(1990年~1999年、2004年~2009年在籍)
(30)《有料・冒頭試読》抑えの切り札への道・小林雅英(1999年~2007年在籍)
(32)《有料・冒頭試読》マリーンズ初タイトル剛腕エース・伊良部秀輝(1988年~1996年在籍)
(35)《有料・冒頭試読》強気なマウンド、マリーンズ初代クローザー・河本育之(1992年~1999年在籍)
(37)《有料・冒頭試読》マリーンズ初の最優秀救援投手から手術へ…・成本年秀(1993年~2000年在籍)
(40)《有料・冒頭試読》7年目のブレーク「サンデー晋吾」(1994年~2013年在籍)
(43)《有料・冒頭試読》先発の柱サブマリン・渡辺俊介 (2001年~2013年在籍)
(44)《有料・冒頭試読》中継ぎ切り札から先発の柱へ・小林宏之(1997年~2010年在籍)
(47)《有料・冒頭試読》絶対的エースの信頼・清水直行 (2000年~2009年在籍)
(50)《有料・冒頭試読》球団創設年以来55年ぶりの快挙・久保康友(2005年~2008年在籍)

 【選手編/打 者】

(24)《有料・冒頭試読》二軍成長記・福浦和也(1994~2019在籍)
(29)《有料・冒頭試読》打線を支え愛された背番号6・初芝清(1989年~2005年在籍)
(31)《有料・冒頭試読》オリオンズ最後の戦士・堀幸一(1989年~2009年在籍)
(34)《有料・冒頭試読》マリーンズ初の新人王、盗塁王・小坂誠(1997年~2005年在籍)
(36)《有料・冒頭試読》「14打席連続出塁」の大記録樹立・南渕時高(1990年~1997年在籍)
(41)《有料・冒頭試読》裏から支えたバイプレーヤー・諸積兼司(1994年~2006年在籍)
(48)《有料・冒頭試読》千葉で途切れた連続記録・愛甲猛 (1981年~1995年在籍)
(51)《有料・冒頭試読》オリオンズ最後のタイトル・平井光親 (1989年~2002年在籍)

 【選手編/助っ人】

(53)《有料・冒頭試読》中4日のタフネスエース・ネイサン ミンチー(2001年~2004年在籍)
(54)《有料・冒頭試読》「神話」と「ナイト」の勝負強さ・フランク ボーリック(1999年~2002年在籍)
(56)《有料・冒頭試読》安定感抜群の助っ投・エリック ヒルマン(1995年~1996年在籍)
(58)《有料・冒頭試読》 窮地を救ったストッパー ブライアン・ウォーレン(1998年~2000年在籍)
(59)《有料・冒頭試読》「いつか必ずロッテに帰ってくる」の約束果たした フリオ・フランコ(1995年、1998年在籍)
(61)《有料・冒頭試読》勝負強かったハワイアン・ベニー アグバヤニ(2004年~2009年在籍)
(63)《有料・冒頭試読》つなぎ役&勝負強さを兼ね備えた助っ人・マット フランコ(2004年~2006年在籍)
(64)《有料・冒頭試読》韓国の英雄が苦しんだ2シーズン・李承燁(2004年~2005年在籍)

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