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《有料・冒頭試読》【マリーンズ略史 92~05/-26- ルーキーからフル回転左腕藤田宗一】

(写真 ルーキーイヤー1998年の米ピオリアキャンプでランニングする藤田宗一(中央)、左は薮田安彦、右は同じくルーキー白鳥正樹)


(26)ルーキーからフル回転左腕藤田宗一

 ルーキーイヤーだった1998年に56試合に登板。以降、翌99年に65試合(リーグ1位)、3年目の2000年に70試合(リーグ1位、当時の球団記録)、4年目の01年に60試合、5年目の022年に50試合と5年連続50試合以上に登板。6年目の03年は左肩痛の影響で26試合の登板に終わったものの05年は62試合に登板して日本一に貢献した。25歳でのプロ入りと遅かったが即戦力と期待されて入団し、1年目から社会人の経験とタフさを発揮してチームに貢献した。
 そして、藤田の大きな実績は、まだ中継ぎの評価が低い時代に「試合数の評価」の価値を高めたことだ。球団側と契約更改でもめることもあったが、現在では一定の評価がされる中継ぎの価値を高めたことにも大きな役割を果たした。
 ロッテ在籍10年を含め14年現役生活を送ったが600試合に登板。先発は0という中継ぎのスペシャリストの姿を思い出したい。

【ルーキーからフル回転した左腕】

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