《有料・冒頭試読》【マリーンズ略史 92~05/-62- つなぎ役&勝負強さを兼ね備えた助っ人・マット フランコ】
(62)つなぎ役&勝負強さを兼ね備えた助っ人・マット フランコ(2004年~2006年在籍)
ベニーとともにバレンタイン監督に誘われて2004年に来日した。米ニューヨーク・メッツ時代にはワールドシリーズも経験し、チームリーダーとしても強い期待を背負って入団した。何よりも本職の三塁の他、一塁、外野、そして捕手も実戦経験があり、そこでも守れることもバレンタイン監督のがマリーンズに呼んだ大きな要因だった。
【「慣れ」に時間かかった1年目】
1年目の2004年、開幕直後は今一つだった。初ヒットはチーム3戦目。その後もヒットは出るものの単発だった。バレンタイン監督もフランコの起用は模索していた。打順も下位を打たせたり、2番や1番にも起用した。4月に入るとチームは10連敗を喫するが、フランコは徐々に調子を上げていく。打率も1割台から2割5分へ上げる。爆発したのは21日に試合欠場した後だった。24日のオリックス5回戦(千葉マリン)で来日初の猛打賞を記録。翌25日も2安打、そして27日のダイエー3連戦(福岡D)で猛打賞、2安打、猛打賞の固め打ち。打率も3割を超えた。以降もコンスタントにヒットを放ち6月中旬まで3割をキープする。
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