《有料・冒頭試読》【マリーンズ略史 92~05/-59- 「いつか必ずロッテに帰ってくる」の約束果たした フリオ・フランコ】
(59)「いつか必ずロッテに帰ってくる」の約束果たした フリオ・フランコ(1995年、1998年在籍)
1994年末、驚きの発表があった。渡米していた広岡GMが新任のバレンタイン監督を伴いフリオ・フランコの入団を発表した。それまでもバリバリのメジャーリーガーの入団はあったが、まだ、タイトルを獲得したことがある主軸のバッターが来日することは珍しい時代だった。
1988年から1991年の3シーズンに渡り「シルバースラッガー賞」(その年のシーズンで最も打撃に優れていた選手が各ポジション1人ずつ計9人が選出される権威ある賞)を受賞し、1991年には打率.341でアメリカン・リーグの首位打者を獲得。1994年はシカゴ・ホワイトソックスで112試合の出場ながら.319をマークしていた。メジャー通算.298、そんな大物がマリーンズに加わることに大きな期待が膨らんだ。
【メジャー首位打者の入団】
フランコがマリーンズへの入団を決意したことには理由が2つあった。1つはテキサス・レンジャーズ在籍時の監督だったバレンタイン監督から強い誘いを受けたこと。もう1つは1994年8月からメジャーリーグでは選手会のストライキが継続しており、1995年シーズンにも影響を受けそうだったことがあった(実際には4月2日で終了)、何より野球が大好きで真面目な男は、野球が出来る環境を選んだ。
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