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自分が童話になった男 -太宰治の不思議さ【エッセイ#53】
太宰治は、現在、日本の文学史上最も人気のある作家の一人ですが、改めて読むと、意外と複雑というか、捉えどころのない作家だと思っています。
太宰の作品の特徴は、一言で言うと、「どんな題材でも童話になってしまう」ことです。
ここで言う童話とは、子供向けの教訓話という意味ではありません(流石に子供に読ませるのを躊躇う内容でしょう)。リアルからほんのちょっと浮いた、自分を投影できる世界のフォーマット
「積ん読」を晒そうと数えたら89冊あったので、いったん全て紹介します。
本を年間130冊ほど読むこと早数年。読むペースよりも面白そうな本が出るペースが早くて、どんどん積ん読が増えている。特に単行本の増え方が異常。
よく読むのは、歴史、社会学、哲学、社会思想あたりの本と、海外文学、ミステリ。あと心理学や認知科学、進化論の話とかもすき。
わたしにとって本とは、小説や文学は非日常を味わせてくれる人生のスパイスだし、学術書や実用書はわたしのちっぽけな脳にはとても詰め込めき
太宰治『駈込み訴え』全文にツッコミをいれてみた
以下、本文は青空文庫によるものである。
冒頭から恨み強すぎてこわい。何があったの。
「落ちついて申し上げます」なのに、全然落ち着いてる感のない発言。ズタズタに切れはやばい。
師なのに殺してもらおうとするなよ。
これが本当だとしたら相手もなかなかやばかった。ていうかそんなに嫌ならまず距離置こう!
誰かにペコペコ頭を下げないと生きられない社会っていやですよねえ。だる。
「痴」を「こけ」と読
♯4(終) 【忘れない記憶】─18才。高卒認定試験当日─
とうとう、高卒認定試験当日になった。
11月。
寒い……。
この時期にしては随分な寒さだ。
私の県の高卒認定試験は、とある高校を借り切って行う。
嫌で嫌で通えなくなって高校を中退した私が、高卒認定資格をとるために高校に行かなくてはいけないとは因果なものだね……。
試験はなにごともなければ合格できるだろう。
なにごとにも万が一というものはある。
油断せずに行こう。
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育休中に相方がめちゃくちゃ売れた
みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
34歳になった記念に撮った写真がよく撮れていたので使っただけで、このポーズに意味はありません。突然ですが、みなさんはぼる塾という女芸人トリオを知っていますか?
「まぁね~」
この言葉をよく使う人がいるグループといえば「あの人たちか!」と頭に浮かぶでしょうか。私はそのぼる塾の四人目のメンバーです。
「トリオなのに四人?」
そう思った方もいると思います
渋谷で若者500人に声をかけて分かったこと
タイトルを見て僕をナンパ師かなんかだと勘違いしないでほしい。
僕が渋谷で声をかけているのは「ナンパ」のためではなく
「研究」のためである。
僕は社会学部に所属していて、
「都市と若者の社会学」について研究しているのだ。
この研究では、「人が他者に対して〈寛容〉になるときの条件」を解明する。
そしてこの研究の成果は、下記に役立つだろう。
「結局ナンパかい!」と思って記事を閉じないでほしい。