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怨念記事

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毒父、毒祖母に関した記事です。 私自身の、虐待・児童養護施設入所経験なども書いています。 無意識化にて怨念がこもってしまった記事たちです(笑)
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女性部下を「相撲取り」と呼ぶハラスメント毒父に、正義を振りかざしてみた

女性部下を「相撲取り」と呼ぶハラスメント毒父に、正義を振りかざしてみた

 Voicy(音声配信)にて50歳代以上男性の話しを聞く機会が増えました。
父も50代。
でも何か違う。
何か、というより何もかも違うように見える。
同じ人間は存在しないことも、個性の時代というのも承知だ。
50代というざっくりした大枠で人を捉えるのも何か違う気もする。
それでも、私の中で「父と同じ時代を生きてきた人で、こんな人達が存在するのか…」と感銘を受けてしまうのだ。
同時に父を見る度、いや

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[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!②

[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!②

老害を恐れろ!①の続きです。

 私は電話で、祖母に声を荒げてしまった。
なんともみっともない光景だっただろうか…。
今、一人で本当に良かった。

 夫は娘を保育園に送りに行ってくれている。
夫に見られなくて良かった…
いや、逆に夫がいたのなら、こんなに取り乱さずにいられたかな…
少し冷静になる。
ああ…キレた時点で私は負けだ…
同じ土俵に立ったのだ…あんな婆さんと同じ土俵に…
普段から祖母は、助

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[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!①

[兄が死んだ④] 老害を恐れろ!①

 兄が自殺し、葬式・火葬が終わった。

 来月には子どもが生まれる。
家族葬とはいえ、妊婦に加え2歳の娘を連れての1日。
帰路につく車の運転は集中できず、心身ともに疲れ切っていた。
娘より先に大人達が寝落ちしていた。

 夫のスマホに電話が入り目が覚める。
知らない番号。
“九州”と出ていた。
祖母だ。多分。
「でなくていいよ」と夫に言って、寝た。

 朝になった。
兄の自殺報告から数日間、怒涛の

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[兄が死んだ③] 葬式。もう通常運転な私だった。

[兄が死んだ③] 葬式。もう通常運転な私だった。

葬式の日。
新品の喪服に袖を通す。
袖を通すと実感がわくのか、とても憂鬱な気分になった。
着替え終え、リビングへ行く。
娘が「かっこいいね〜」と言ってきた。
笑った。

父からチョコをもらった。渡すことができなかった、父から職場の女子へのお返しホワイトデーチョコだ。
チョコの箱についていたハート付きゴムを、娘が気に入ってしまった。
頭にゴムを通し始めた。
ネックレスみたいになった。
いやいや今日、

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[兄が死んだ②]親の愛情も、計量計のように見えたらいいのに

[兄が死んだ②]親の愛情も、計量計のように見えたらいいのに

今日は、死んだ兄との初対面の日。

寝ている娘を見て、夫とクスッと笑ったあと、また少しだけ寝ていた。
目を開けてしまったら、今日が始まってしまう。
仕事日の朝とは比べられないぐらいの憂鬱感。

だが娘の寝顔が、死ぬほど美しく愛おしく見えた。
ああ、やっぱり私は救われている。
昨日と同じものを感じた。

いつも通りの朝だった。
食べむら真っ最中の娘。
今日の朝食はどちらのパンにしますか?じゃあサツマ

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[兄が死んだ①]なぜ兄は、今日、人生を終わらせたかったんだろう

[兄が死んだ①]なぜ兄は、今日、人生を終わらせたかったんだろう

「俺もいま病院だ」
「なんで」
「にぃが…死んだ」
「は?」

今日は産婦人科受診の日。
前置胎盤と診断されてから、片道1時間の大きな病院に通うことになった。
それに加え、待ち時間2時間。エグいよ大学病院。でも私も働いている時、患者さんを当たり前に待ってもらっているのだから文句は言えない。
でもやっぱり多少のイライラはあって。

父から電話着信があった。
病院だから無視した。
LINEに「折り返し

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こんな気持ちでマックを食べた奴はムッタと私ぐらい

こんな気持ちでマックを食べた奴はムッタと私ぐらい

 小学生4年生の頃、よくある大人の事情により児童養護施設に行く事になった。兄弟3人で。
 真っ黒のスーツを着て怖い顔をした、50代ぐらいの男性が運転する車に乗せられた。
多分児童相談員の方と思うが、もの凄く素っ気なかった。
 しかしあの時の私は細い橋の上を進まないといけないのに、左右に体を揺らしバランスを取ることでいっぱいいっぱい。つまりギリギリな心で窓の外の景色を眺めていた。同情で優しくされよう

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「恩を感じないのか」という親はきっと異常で異質で不気味

「恩を感じないのか」という親はきっと異常で異質で不気味

 先日友人と話題になった、"親孝行とはなんだ?”について
 友人とこの話題になった経緯は、友人の親・私の祖母が、自分の子に「これだけのことをしてあげたのだから恩を感じるべきだ」と言っていたことから始まった。

 私はシングルファザーで育った。
私が5歳の頃に母が他界した。父1人で子ども達を育てるのは難しかったため、祖父母が遠方から来て私達孫の世話をしてくれた。実質私達の子育てをしていたのは祖父母だ

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道徳の授業、まだやり続けるのか

道徳の授業、まだやり続けるのか

 道徳の授業を思い出した時、児童養護施設に入っていた時の記憶が連動的に思い出された。
私にとって小学生の道徳の授業は、深く物事を考える思考の邪魔になっただけだった。
 「道徳の授業」は戦前廃止され、戦後の1958年(昭和33年)の高度経済成長時代に再開となった。教科外活動として行われてきたが、小学校で2018年中学校で2019年からは特別教科化され、年間35時間の履修が義務付けられた。

 「看護

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娘に保険金を賭け続ける親。さすが!私の毒親よ。

娘に保険金を賭け続ける親。さすが!私の毒親よ。

胸糞が悪い。

 ここ数年は、身内のことで引きずることは、ほぼなかった。
なぜなら私にとって毒父も毒祖母も、もう私の一部でなくなっていたから。
その時に怒りが湧くことはあっても、1時間経ったら忘れてる。
夫に愚痴ったり、他事をしたり、何より子どもとの忙しい生活のおかげで、すぐに忘れれる。

 なのでこの感覚は久しぶりだ。
半日も、父に対して胸糞悪さを引きずっていることが。
 私は父を捨てたが、父は

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