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あぁ、理想のレポート見つけた。未知の沼に引きずり込む天才。三浦しをん『あやつられ文楽鑑賞』
この前まで受講していた京都ライター塾では、毎回講座のあとにレポート記事を書いていた。講師の江角さんからは、「理想の記事を見つけて、真似するとよい」と言われていたけれど、なんだかんだ最後までコレ!というレポート記事に巡り合えていなかった。
しかし、見つけましたよ。
その名も、三浦しをんさんの『あやつられ文楽鑑賞』。
『仏果を得ず』という文楽をテーマにした小説があり、その副読本、という位置づけなの
智恵を絞って絞って絞りまくる。髙田郁『あきない世傳金と銀』
着物好きはもちろん、人生ドラマが好きな方にもおすすめな『あきない世傳』。
全13巻+特別編2作品と8年にわたって続いた大人気シリーズです。この作者さんは、『みをつくし料理帖』(私は読んでいないけれど)でも有名ですね。
『あきない世傳』は江戸時代の呉服商を舞台に、主人公の幸(さち)が「買うての幸い、売っての幸せ」を信条として幾多の困難を乗り越えながら商いをしていく物語。
難局に直面するたび、智
誰だってスランプになるさ―森見登美彦『シャーロックホームズの凱旋』
わたし、森見登美彦さんの作品が大好きです。
どれくらい好きかというと、京都旅行では聖地巡りしていたし、『夜は短し歩けよ乙女』と『四畳半神話大系』が好きすぎて京都大好きになってついに移住しちゃったし、とりわけ下鴨神社がお気に入りだし、夏の古本市は欠かせないし、結婚式も下鴨神社で挙げたし、家の照明の紐には「もちぐま」がぶら下がっている。
ということで待望の新刊である。
待望だったのだが、正直、と
嫌いという気持ちは、あっていい。『シャネル哲学 ココ・シャネルという生き方』
山口路子さんの『シャネル哲学 ココ・シャネルという生き方』を読んだ。
シャネルが特に好きなわけではない。
ハイブランドに限らず、このブランドがすごく好き、というのが特にない。ブランドだから好き、ではなく、このアイテムが好き、というタイプ。
そういえば数年前、リサイクルショップでシャネルの黒のワンピースを買ったことがある。アシンメトリーのドレープが入っているノースリーブのワンピースで、一目ぼれだ
『君のクイズ』を読んで。
クイズ番組を見ていると、時々、「これってやらせなのかなー」と思う時がある。
問題なんて作ろうと思えばどんなマニアックなものだって作れてしまうわけで、ある程度テーマが決まっていたとしても、どれだけ記憶していないといけないんだと。
しかも早押しクイズなんて、問題文の初めの方でみんな押してる。いやいやいや、何でわかるの?って。
そんな疑問を抱いたことがある人には「へぇー!」が止まらない本だと思う。