絶対に、紙で読むべし。杉井光『世界でいちばん透き通った物語』
ミステリーが苦手だ。
早く答え教えてー!ってなってしまうから。
いろんなところに意味ありげな種がまかれているのが嫌だ。
登場人物を探りながら、疑いながら読み進めるのがすごく疲れる。
と思って、およそ読んでこなかったのだけれど、知人に勧められたので読んでみた。
当然、はやく種明かししてくれ!と思いながら読む。
読みながら、ところどころ何か違和感がある。
最後まで読んで、あーなるほどなーと思った。
面白い発想だな。書くのとんでもなく大変だったんだろうな。本が好きな人は楽しく読めそう。あ、ミステリーとかではなく、おっきな意味での本、ね。
そんな薄っぺらな感想しかもたないのに何故noteに書いているかというと。
旦那がね、このあと読んだんですよ。
そしたらもう、すーーっごく楽しそうに読んでいて。
章を読み進めるごとに、「こういうことなんじゃない?」って自分の推理を逐一報告してくれる。
私は結末を知っているから、どう反応すればよいのやら。だって種明かしになっちゃったらつまらないでしょう?
だから、いい線いってても
「ほーう」
全然見当違いなこと言ってても
「ほほーう」
みたいな感じで。とりあえずニヤニヤしながら聞いておくわけです。
で、最後のいよいよ種明かしだーっていう章の直前で、読むのをやめるのだ。そして、今まで読んできたところをパラパラと見返したり、本の帯にヒントないかなーとか見たり。そうして考えて考えて、自分なりの「これだ!」という答えを宣言してから、答え合わせで読み進める。
それが、9割くらいあっていて。
すごい。
そこで、あぁ、ミステリー好きはこうやって楽しんでいるのか。と初めて知った。
じゃあ私も同じように楽しめるのかというと、たぶんできないのだけれど。
ミステリーの面白さが微塵も理解できない。
からは一歩成長したかな。いつか楽しめるようになるといいなー。
全然この本の話してませんが。
一言だけ、読むなら電子書籍ではなく、紙の本で!以上!
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