Nekoja

京都が好きで移住してしまった会社員。お寺のサイトの編集・ライティングのお仕事。note…

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京都が好きで移住してしまった会社員。お寺のサイトの編集・ライティングのお仕事。noteでは京都、読書、観劇のことなど発信。休日は着物で神社仏閣・美術館巡り。表千家茶道もゆるりと。身の回りのものを少しずつ伝統工芸品にアップデート中。糺の森に住みたい。

マガジン

  • 京都さいこー。

    京都検定1級目指して勉強中。

  • 着物とか、伝統工芸とか。

    職人さんの想いが込められた手しごとは、使うたび、纏うたび、幸せな気持ちになるのです。

  • 歌舞伎とか、美術館とか。

    坂東玉三郎さんの演じる女形のような、上村松園さんの描く女性のような美しい人になりたい。

  • この本、オススメ!

    好きな作家さんは、森見登美彦氏、万城目学氏、三浦しをん氏、泉鏡花氏、今村翔吾氏。随筆なら、志村ふくみさん。

  • ほどほどに丁寧な暮らし

    丁寧な暮らしをしたい。でも、無理はしないよ。少しずつ、心地よく。

最近の記事

畳が聖域と化しましたが防虫効果ってあるんでしょうか。

私の職場は街中から少し離れている。 山に近い、自然豊かな場所だ。 窓を開ければ小鳥たちの囀り、川のせせらぎが聞こえてくる。 時々、サルの声も聞こえてくる。 なんて贅沢な環境なんだ! しかし。 自然豊かな環境には当然、虫も多い。 秋から冬にかけてはカメムシパラダイスだった。 最近ちょっと落ち着いてきたかなぁ。 で、昼休みにお昼寝でもしようと思って職場の2階(ふだんほとんど使っていない)に上がったら、カメムシの亡骸がそこかしこに散らばっていた。つらい。 ところがどっこ

    • 死んだら棺に何を入れようか。

      昨日、清凉寺のお身拭い式に行ったときの話をnoteに書いた。 釈迦如来像を拭った白布で着物を仕立てて亡くなった人に着せれば、浄土往生できますよ、といわれている。で、こんなことを書いた。 私はライブに行くことがないので、わからないくせにテキトーにたとえを出してしまったわけだけれど、たとえば坂東玉三郎さんが公演中に使った手ぬぐいをヒラヒラ~って客席に投げてくれて、それをゲットできたとしたら、もう家宝のように大切にするし、自分が死んだら棺桶に入れてほしい。 ほらね、やっぱり、

      • 御身を拭うは何のため?清凉寺のお身拭い式に行ってきた。

        4月19日、京都は嵐山にある清凉寺にて、お身拭い式がありました。 別名・嵯峨釈迦堂。本尊の釈迦如来は日本三如来の一つ。そんなお釈迦様の御身を拭うのが、このお身拭い式です。 仏像のサイズは手のひらサイズから東大寺のようなビッグサイズまでいろいろですが、こちらはお釈迦様が37歳の時の生き姿をそのまま写したと言われています(正確には、「生き姿を写した仏像」を写した仏像です)。 そうか、じゃあ私たちと同じサイズか。 と思って「お釈迦様 身長」とググってみました。 経典によると

        • 着物を着たい。でも草履は歩きにくいし痛いから…という人へ。

          着物のハードルは悲しいかな山ほどあるけれど、足元の問題は切実だと思う。歩くのがしんどかったらどこにも行けないもの。 小学生の頃、夏祭りに浴衣を着ていくのがものすごく楽しみだった。けれど同じくらい下駄を履くのが嫌だった。 かならずマメできるし、絆創膏くらいではとうてい守り切れない。せっかくの楽しいお祭り。屋台もたくさんまわりたいのに、歩くのが痛くて痛くて…かといって洋服のサンダルを履くのは負けた気がする。いつか合う下駄が見つかるのではと買い替えてみるけれど全敗。だから和装は

        畳が聖域と化しましたが防虫効果ってあるんでしょうか。

        • 死んだら棺に何を入れようか。

        • 御身を拭うは何のため?清凉寺のお身拭い式に行ってきた。

        • 着物を着たい。でも草履は歩きにくいし痛いから…という人へ。

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        • 京都さいこー。
          12本
        • 着物とか、伝統工芸とか。
          10本
        • 歌舞伎とか、美術館とか。
          7本
        • この本、オススメ!
          13本
        • ほどほどに丁寧な暮らし
          34本

        記事

          常照皇寺で心静かに桜を愛でる

          京都市内中心部から車で1時間ほど。 京北に常照皇寺というお寺がある。 1362年に光厳法皇によって開かれ、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺で、天龍寺派の臨済宗寺院だ。 国の天然記念物である「九重桜」、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、そして「御車返しの桜」といった桜の名木がある、知る人ぞ知る桜スポット。 御車返しの桜は、一枝に一重と八重の花が咲いている。ピザのハーフアンドハーフみたい… 畳に座りながらゆっくり眺められるのも嬉しい。一日中過ごしていられるような穏

          常照皇寺で心静かに桜を愛でる

          あの小銭をピンってした彼は今何をしているのだろう

          就活生のとき、ある会社の面接で知り合った男の子がいた。 その会社はなんだかイケイケな雰囲気の会社で、担当者として出てきた人たちは、ことごとくみんな日サロに通ってそうな黒い肌をしていた。飲食店のプロデュースとかその他いろいろやってる会社だった気がする。 で、そこで知り合ったわけだけれど、グループワークをしたのか、集団面接だったのか、そういえば何でその子と話すようになったんだっけ。 とにかく、連絡先を交換したいと言われ、ごはん食べに行こうと言われた。異性としての興味は全くな

          あの小銭をピンってした彼は今何をしているのだろう

          悩みの答えは、いつだって本の中にある。私設図書室オーナーの江角さんに聞く、言葉のお守りに出会う読書法。

          慌ただしい日々の中、悩みや疑問が尽きることはありません。時には大きな壁にぶつかり、乗り越えられずに苦しむことも。そんなとき、解決の糸口を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。「答えはすでに本の中にある」と話すのはフリーライターとして活躍する江角悠子さん。本好きが高じて始めた私設図書室「わたしの居場所」での“ある読書法”は、「こわいほどに今必要としている言葉に出会える」と評判です。その秘密をお聞きしました。 お話を伺ったのは…私設図書室「わたしの居場所」オーナー 江角悠子さ

          悩みの答えは、いつだって本の中にある。私設図書室オーナーの江角さんに聞く、言葉のお守りに出会う読書法。

          楽しさをとるか、ストイックをとるか。さくら剛『君たちはどの主義で生きるか』

          大学生の頃、ビッグバンドジャズのサークルに入っていた。 …ビッグバンドってわかりますかね。20人くらいでジャズ演奏するやつです。ちょっと前ですが映画「スウィングガールズ」の世界です。 そこで私はコンミス(演奏代表的なやつ)をしていたのだけれど、バンドの方向性に激しく悩んで、悩みながら走って、つまずいて、結局最後まで答えが見つけられなかった。 要は、「サークルなんだから楽しくやろうぜ~」なのか、「せっかくやるなら上を目指して真剣勝負だ!」なのか。 年に一回の大会もあった

          楽しさをとるか、ストイックをとるか。さくら剛『君たちはどの主義で生きるか』

          ちいさな夢。

          京都高島屋で開催されていた「文化勲章三代の系譜―上村松園・松篁・淳之」を見に行ってきた。 上村松園さんの描く女性がとても好き。 女性らしい柔らかさもありながら、強い意思がある。 外面的な“女の美しさ”ではなくて、一人の人間としての美しさがあるというか。芯があって、絵の中で生きている感じがするのです。 あと、着物の組み合わせが素敵。 画集を見ていると、ファッション雑誌を見ている気分になってくる。 こういう恰好したいー! ということで、わたしの小さな夢。 上村松園コーデ

          ちいさな夢。

          やる気のない桜

          なんて、ないよね。 満開の枝垂桜は、ため息が出るくらい美しくて。 どうしてこんなに美しいのだろう。 桜は、懸命に生きている。 「どうせすぐ散るから頑張ってもしゃーない」とか、 「まわりのやつらが満開だし、自分はテキトーに咲いとこ」とか、 そんな風に思うことはない。 当たり前でしょって感じですけど。 自分に置き換えると、そういうことばっかり考えちゃってるなーと。 たとえすぐに散ってしまうとしても、悲観せず、言い訳せず。 今の自分にできることを、精いっぱいやっている。

          やる気のない桜

          うちのお狐さまが可愛いすぎる,,,!

          うちのお狐さまが可愛いすぎる,,,!

          着物を着たい!着付けはどこで覚えればいい?

          着物ライフ最大の難所、「着付けどこで覚えるの」問題。 着物は、おばあさんのがある。でも着付けができない!という話、結構聞きます。 誰ですかこんなに着付けのハードルをあげた人は! と、嘆いても仕方がないので、経験上おすすめな方法(というか私がどうやって覚えたか)をお伝えしてみようと思います。 着付け、どうやって覚えた?①大学時代、着物を着る飲食店でアルバイト。 二部式とかではなくて、ちゃんとしたやつです。 せっかくアルバイトするなら何か身に着けられるものがいいなぁと探し

          着物を着たい!着付けはどこで覚えればいい?

          あぁ、理想のレポート見つけた。未知の沼に引きずり込む天才。三浦しをん『あやつられ文楽鑑賞』

          この前まで受講していた京都ライター塾では、毎回講座のあとにレポート記事を書いていた。講師の江角さんからは、「理想の記事を見つけて、真似するとよい」と言われていたけれど、なんだかんだ最後までコレ!というレポート記事に巡り合えていなかった。 しかし、見つけましたよ。 その名も、三浦しをんさんの『あやつられ文楽鑑賞』。 『仏果を得ず』という文楽をテーマにした小説があり、その副読本、という位置づけなのかはわからないが、小説執筆のために三浦しをんさんが取材した、文楽公演の舞台裏の様

          あぁ、理想のレポート見つけた。未知の沼に引きずり込む天才。三浦しをん『あやつられ文楽鑑賞』

          書いてしあわせになるためには、ちゃんと仕事にする/【最終回】京都ライター塾受講レポート

          エッセイスト・ライターの江角悠子さん主宰の京都ライター塾。先日ついに最終回となる第6回目を迎えました。 これまではずっとオンラインでの講義でしたが、最終回は京都での開催。全国各地に住まう受講生たちですが、なんと全員対面での出席。飛行機で来られた方も!想いの強さが感じられました。webとは皆さん雰囲気がちがって、やっぱり対面はいいなぁと実感。 これまで、取材・執筆の流れから企画の立て方、文章の添削まで、ライターとして必要な基礎知識を学んできました。 けれども、ただ書ける、

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          智恵を絞って絞って絞りまくる。髙田郁『あきない世傳金と銀』

          着物好きはもちろん、人生ドラマが好きな方にもおすすめな『あきない世傳』。 全13巻+特別編2作品と8年にわたって続いた大人気シリーズです。この作者さんは、『みをつくし料理帖』(私は読んでいないけれど)でも有名ですね。 『あきない世傳』は江戸時代の呉服商を舞台に、主人公の幸(さち)が「買うての幸い、売っての幸せ」を信条として幾多の困難を乗り越えながら商いをしていく物語。 難局に直面するたび、智恵を絞って新たな商品を生み出して切り抜けていく様子が爽快。人道を外れない、誠実な

          智恵を絞って絞って絞りまくる。髙田郁『あきない世傳金と銀』

          つげぐし使い始めたら、髪質変わったねって言われたよ。

          長らく、ホテルのアメニティのブラシやら櫛やらを持って帰って、日常でも使ってるような人間だったのですけれども、数年前につげぐしを買いました。 これがもう、素晴らしくて。 つげぐしって、椿油とかの植物性油を染み込ませているんです。 だから髪をとかすと、オイル効果で髪がしっとりつやーってなる。 毛量が多くて剛毛で、パサーって広がっちゃうのが悩みだったのですが。 くし変えただけで全然まとまりが変わった…旦那にも、「髪つやっとするようになったねぇ」と言われたよ。やったね。 毎日

          つげぐし使い始めたら、髪質変わったねって言われたよ。