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私家版 かげろう日記 杉本苑子著蜻蛉日記をご一緒に 田辺聖子著わたしの蜻蛉日記 瀬戸内寂聴著
前から読みたくて、現代語訳のを探しました。気になる本を三冊を見つけました。好みの作家が、書いていました。どれをと迷いました、いっその事、この三冊を読み比べてようと、これはもう本読みの究極の楽しみになりました。 先ずは私家版かげろう日記、杉本苑子著から。
受領の娘である、私は十九の時、身分違いの相手に求婚された。今をときめく権門右大臣家の御曹司、藤原兼家殿。両親は驚き慌てたが、私はいささか得意で
身もこがれつつ 小倉山の百人一首周防柳著 その五 そして承久の乱
勅撰和歌集を、編纂開始からはや四年、撰者達は何事も院の御意に、従って作業を勧めてきたが、どんなに丹精し、まとめても満足してくれず、提出した端からひっくり返してと、崩してしまう。定家はきりがないと異議申し立てたら逆に、癇癪を起こし、ならばこれにて終了じゃと、完成のきょう宴を催した。宴などとんでもなくまだ中途だし、序文すらない、定家も意地になって宴も不参加をした。いつまでも院に対して不貞腐れているわけ
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