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宗教から見たダイバーシティ&インクルージョン -世界や人々の多様性を尊重した思考と行動を起こすこと-
夏休み明けてすぐの2024年8月19日。東京・表参道にある青山ブックセンターからお声がけいただいて、私の初めての単書『非常識なやさしさをまとう―人とともにデザインし、障がいを超える―』刊行記念イベントを開催させていただくことになりました。
トークセッション形式ということで、「どなたかお話ししたい方いますか?」と聞いていただいてすぐ、大学院時代の恩師である宗教社会学者の橋爪大三郎さんが頭に浮かびま
包括ではなく、包摂をするということ
明確にしておきたいのは、わたしがインクルーシブデザインについて語る時に、一定の団体や人の挑戦を否定したいとは全く思っていないということ。行動しているだけで褒め称えたいし、最高だと伝えたいです。
インクルーシブデザインの記号化「サステナビリティ」や「SDGs」のように、「インクルーシブデザイン」も記号化され始めているなあと思う。記号化されることについてはこの記事にも書いた通り。
インクルーシブデ
非常識なやさしさをまとうー人とともにデザインし、障がいを超えるー(プロローグのみ公開)
約1年間かかった執筆を終え、
本の装丁も決まり、
初めての出版…。
普通(?)は、自信を持って「絶対面白いから、読んでよね!周りにも広めて!」とたくさんSNSでシェアしたり、告知のために全国行脚とか書店巡りとかしていくと思うのだけど、私はというと、不安で不安で。
出版者の方から「これはめちゃくちゃ新しくて面白いですから!」と強く言い切ってもらって、ようやく畏れ多い気持ちでいっぱいだった私の背中
デザイナーの責任は、「納品」すれば終わるのか
私は、デザイナーがもっと倫理観をもち、「納品する」までを責任範囲とする限定的かつ商業的なデザインではなく、自分たちが生み出したものがどのように影響するか捉え、倫理的に意思決定のできるデザイナーが増えてほしいと願っています。
一部、このテーマについて昨年10月末に、東京ミッドタウンで開催された「DESIGN TOUCH Conference」でお話しさせていただいた「無意識に社会課題に加担する商業
どうかわたしを映画館デートに連れて行かないでください
映画が好き。暇さえあれば映画を見るし、映画に救われてきた。
でも映画館は苦手。
映画を見たいのに、映画館に行きたいのに、映画館が怖い。
「映画」という、ふたりの共通点があっても、
どうか、映画館デートには連れて行かないでください。
そんな、映画が好きなのに映画館が苦手な私、田中美咲と
同じく映画が好きなのに映画館が苦手な僕、山中康司が
「見えない障害」について話します。
私たちの、「映画好
女性起業家であることに不満はないが、それにより私たちらしさが窒息をする
2022年7月 金融庁政策オープンラボより「スタートアップエコシステムの ジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」が公開されました。
とても大まかな概要になりますが、上記提案の内容は以下のような記載があります。
起業、会社化、資金調達に至る創業者・社長の女性割合はごくわずか
アクセラレーター、ピッチの場で女性起業家を支援する女性メンターの少なさ、男性優位
VCや資金提供者の女性特有の
障害のない社会は、「寛容な社会」と「相互理解」からなのか
はじめに、わたしはパニック障害と双極性障害になりました。現在、精神障害者保健福祉手帳申請中です。
障害は、社会の側にある。障害は、本人ではなく「社会」の側にある。
このような考え方を、福祉や障害、社会課題、NPO、ユニバーサル/インクルーシブデザインなどに関わる人はよく耳にすると思う。これは、2006年に国連で採択された、「障害者権利条約」の条文に掲載されているもので、「障害の社会モデル」とい