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意地でも酒 ヤルデンワインとジャックダニエル 後編 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 酒飲みは意地になって酒を作るという話 (続編)

 米国駐在時にはコストコで安い米国ビールと米国ウイスキーを堪能していました。と言っても半導体開発で夜中に対応する事もありアルコールの抜けが悪いウイスキーは控えていたのですが。(笑)

(後に米国のバッグドアであるイスラエルに行き、米国ウイスキーのルーツのヤルデンワインを堪能することになったのです。)

【ウイスキーはワインから】
 13世紀のイタリアで医療用にイスラエルで発祥したキリスト教とともに広まったワインからアルコールを蒸留され始めたそうです。15世紀にはアイルランドとスコットランドの修道院にその技術が伝わったようです。
 ウィスキーの起源にはアイルランド説とスコットランド説があります。15世紀以前の記録は確かなものが残っていないらしいです。
 1707年、合同法によってイングランドとスコットランドが合併し、スコットランドの蒸溜所に最初の課税始まり、1725年のイギリス麦芽税が施行される頃にはスコットランドの蒸溜所のほとんどは廃業します。しかし、酒飲みは負けません。密造します。煙が見えなくなる夜にウィスキーの蒸留をし、祭壇の下や棺の中などに樽に入れたウィスキーを隠したそうです。結果として樽での長期保管により、樽(特にシェリー樽)の香りや風味が添加され、現代に知られる琥珀色を帯びるようになったそうです。

【ライ麦が無く意地でトウモロコシから酒を】  
 アメリカに渡ったアイルランドやスコットランドからの入植者たちは本国からの輸入ではなく自分たちでライ麦などを原料にしたウィスキーを製造し始めます。良く売れるので本国同様課税が進み、その課税逃れのために政府の管轄外であったケンタッキーやテネシーに移住しなんと当地で採れるトウモロコシを原料としたバーボンが生産されるようになったそうです。

 詳しくは以下を参考になさって下さい。

 ヤルデンワインは意地で土漠にぶどうを栽培、
 バーボンウイスキーは意地でトウモロコシから酒

酒飲みは凄い。

【課税回避の為の初の政府公認の蒸溜所】
 1850年そのバーボン発祥のテネシー州でジャスパー・ニュートン・"ジャック"・ダニエルは生まれます。

 貧しく7歳から教会の牧師で蒸溜所所有者に雇われました。サトウカエデの炭でろ過する「リンカーン郡製法」でのウィスキーの造り方を習得したそうです。13歳の時に牧師から蒸溜所を譲られジャック・ダニエルとしての本格的なウィスキー造りが始まったそうです。
 1866年に自分の名前を刻んだ陶器のジャグに詰め込み販売を始めなんと政府が酒類にも課税すると見込みんで蒸溜所を政府に登録し米国初の政府公認の蒸溜所にしたのです。

 酒飲みの意地

 その辺りは以下に詳細があります。


意地でも酒 ヤルデンワインとジャックダニエル 

 その両方を現地で堪能できました。

 サラリーマン最高です。


 前編も宜しければお楽しみ下さい。


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