わざわざ友達捕まえてまでする程でもない話

ここに"自己紹介文"を書けばいいんですね。わかりました。

わざわざ友達捕まえてまでする程でもない話

ここに"自己紹介文"を書けばいいんですね。わかりました。

記事一覧

固定された記事

元テレビっ子、激怒

 僕は小さい頃からテレビが大好きだった。もっと言えばテレビの中で爆笑を取るお笑い芸人が。僕にとってあの頃のテレビは芸人のためのステージだった。アイドルにも俳優に…

今出てる分しかないですね

歯が痛い。生まれてこの方、虫歯になったことがないことぐらいしか自慢できることのない僕にとっては大事件だ。僕の乳歯は信じられないぐらい頑固だったのでそれらのほとん…

鶴しか折れない

"折り紙"はもともと"御祈紙(おきがみ)"だったと言われている。つまりもともとは祈り事に用いられていたと考えられている。それがいつしか祈りの役割が薄まっていくうちに…

もしも御簾の中をのぞいてしまったのならそれはこちらのミス

もう何年も前の事になるけれどある作家がテレビに出た時に「案外普通のおっちゃんだね」と母が言った。そりゃそうなんだけれど言わんとする事は分かる。 僕には好きな作家…

駄話

冷蔵庫の卵が賞味期限を迎えた。12時を迎えた途端に劇的な変化が起きるとはどうも考えにくいが念の為火を通す。温泉卵にすることにした。 耐熱容器に卵と水を入れて電子レ…

劇場版名探偵コナン〜弓道場の弓引き(ロビンフッド)〜

蘭    「園子の友達ってあの子?」 園子 「そう!小学校の頃に転校しちゃったんだけどいまだによく連絡を取るの。」 光彦   「それにしてもインターハイに出場する…

円卓にも角はある

職場の歓送迎会に行ってきた。社会人になってもう数年経つけれど大きな飲み会は今回が初めてだ。ビール瓶とグラスを持って会場を彷徨う僕の姿は"ご陽気ゾンビ"さながらだ。…

その足はドリルになっていて今まさに工事中ですか?

電車の中や飲食店、学生時代でいえば授業中に貧乏ゆすりをする人を見かけた。僕は貧乏ゆすりが嫌い。品がないからとか、なんか高圧的に見えるとかそういう理由もあるとは思…

泡沫の煌めき

ちょっと前に電気屋に行った。電気屋はたまにしか行かないけれど行ったら行ったで楽しい。見たことのない家電は心をワクワクさせてくれる。SFの世界はまだまだ遠いけれど確…

ロボがジャージにガスマスク

それは突然の報せだった。仕事の休憩中に何気なくスマホを見ていた。特に目的もなく何気なく。時間を潰すためにフラッと本屋に寄るみたいな感覚で。そこに並んでいるのは、…

植物図鑑は開かない

地元に帰省(今住んでいるところから車で1時間で帰れるので帰省というかはちょっと微妙なところ)した時に、去年の教え子に出会った。 その子は図書館に勉強しに行くそう…

隧道

トンネルを初めてつくった人はどこの国の人かわからないけれど、多分一人っ子だと思う。みんなが山を越えたり、迂回ルートを探している中「うるせぇ、山が俺に合わせやがれ…

すてれおたゐぷ

僕はどちらかといえば古い人間です。毎日と言っていいほど新しいものがこの世に放たれるけどそれを横目に「でも今持っているもので全く困らないし、なんなら使い慣れている…

アンコウみたいな人間を目指して

知らせによるとnoteを始めて3年が経つようだ。noteを始めたのはたしかコロナ禍で、いろんな予定が白紙に戻った大学4年の春に"何もしないことによって自分が何者でもなくな…

ルージュ・ノワール

人生を大きく変える選択、というのはそう何回もあるものではない。大抵はどっちのルートを選んでも長い人生で見るとそんなに大差はない。例えば、明日の夜ご飯を寿司にして…

タンスはタイムカプセル

小学校高学年の頃、僕らの学年ではジャージが流行った。もしかしたら流行っていたのは僕の周りだけかもしれないが、あの頃は今よりも世界が大きく見えていたのだから仕方が…

元テレビっ子、激怒

 僕は小さい頃からテレビが大好きだった。もっと言えばテレビの中で爆笑を取るお笑い芸人が。僕にとってあの頃のテレビは芸人のためのステージだった。アイドルにも俳優にも大して興味の無かった僕にとっては芸人が何よりもカッコいいものだった。正直、芸人に憧れた事だってある。

 しかし、テレビっ子だったのは小さい頃の話で最近はあまりテレビは見ない。もちろん好きな番組はいくつかあるが、その数はテレビっ子と呼ぶに

もっとみる

今出てる分しかないですね

歯が痛い。生まれてこの方、虫歯になったことがないことぐらいしか自慢できることのない僕にとっては大事件だ。僕の乳歯は信じられないぐらい頑固だったのでそれらのほとんどは歯医者で抜いた。歯医者に行くのはその時と、あとは歯石の除去で行くぐらいのものだ。でも今は歯医者が怖い。

僕の左下の奥歯では悪魔がドリルで工事を行なっているのかもしれない。工事の許可は出したつもりはない。近くの歯には工事が行われる事につ

もっとみる

鶴しか折れない

"折り紙"はもともと"御祈紙(おきがみ)"だったと言われている。つまりもともとは祈り事に用いられていたと考えられている。それがいつしか祈りの役割が薄まっていくうちに"折り紙"になったそうだ。嘘である。

折り紙で器用に作られたものが掲示板などに貼られている事がある。上手にできているなぁーと感心してよく見てみると明らかにハサミを使った形跡があった。もちろん1つの作品として見るとそれはたしかに素晴らし

もっとみる

もしも御簾の中をのぞいてしまったのならそれはこちらのミス

もう何年も前の事になるけれどある作家がテレビに出た時に「案外普通のおっちゃんだね」と母が言った。そりゃそうなんだけれど言わんとする事は分かる。

僕には好きな作家がいる。その人は僕たちの身の回りにもある言葉を作ってその人にしか作れない文章を書く。そんな素敵な文章で構成された世界はありふれた日常のようで少し不思議な世界だ。

少しややこしいことを言うけれど僕は"彼(作家)"が好きなわけではなく"彼が

もっとみる

駄話

冷蔵庫の卵が賞味期限を迎えた。12時を迎えた途端に劇的な変化が起きるとはどうも考えにくいが念の為火を通す。温泉卵にすることにした。

耐熱容器に卵と水を入れて電子レンジで1分15秒(500W)。その間僕は咄嗟に思いついた替え歌を口ずさむ。

「あ〜温泉卵を作る人た〜ち 僕は白身が変わるのを待っている。昨日の僕は〜食べれなかった〜今、目の前で調理されていく〜。」

キッチンのスパイスたちをオーディエ

もっとみる

劇場版名探偵コナン〜弓道場の弓引き(ロビンフッド)〜

蘭   
「園子の友達ってあの子?」

園子
「そう!小学校の頃に転校しちゃったんだけどいまだによく連絡を取るの。」

光彦  
「それにしてもインターハイに出場するなんてスゴイですね!」

元太  
「弓道なんて食えねぇじゃねぇか。オレ美味いものが食いたいぜ。」

あゆみ 
「元太くんったら食べ物のことばかり。でもせっかく大阪まで来たんだからあゆみはたこ焼きが食べたいな。」

服部平次
「なんや

もっとみる

円卓にも角はある

職場の歓送迎会に行ってきた。社会人になってもう数年経つけれど大きな飲み会は今回が初めてだ。ビール瓶とグラスを持って会場を彷徨う僕の姿は"ご陽気ゾンビ"さながらだ。こういう所作は学校では習ってこなかったし。まぁ宴会での立ち振る舞いなんて"習うより慣れろフォルダー"に入っているだろうから経験していく中で習得していくしかないのだろう。

とにかく"失礼のないように""挨拶しておかないと後悔しそうな人には

もっとみる

その足はドリルになっていて今まさに工事中ですか?

電車の中や飲食店、学生時代でいえば授業中に貧乏ゆすりをする人を見かけた。僕は貧乏ゆすりが嫌い。品がないからとか、なんか高圧的に見えるとかそういう理由もあるとは思うけれど、1番の理由としては知らない人が一定のリズムで動き続けている、という光景に不快に一滴の不気味を垂らした感情を抱くからだと思う。

貧乏ゆすりの語源としては"着るものも食べるものもままならない貧乏な人が、寒さや飢えからブルブルと小刻み

もっとみる

泡沫の煌めき

ちょっと前に電気屋に行った。電気屋はたまにしか行かないけれど行ったら行ったで楽しい。見たことのない家電は心をワクワクさせてくれる。SFの世界はまだまだ遠いけれど確実に近づいている。

"ソーダストリーム"という家電が僕の目に留まる。「あなたのお家で炭酸水を!」「もうペットボトルを捨てる必要はない!」との事。ほう、もう少し話を聞かせて。びっくりするほど高いわけでもないんだね。え!コンセントいらないの

もっとみる

ロボがジャージにガスマスク

それは突然の報せだった。仕事の休憩中に何気なくスマホを見ていた。特に目的もなく何気なく。時間を潰すためにフラッと本屋に寄るみたいな感覚で。そこに並んでいるのは、名前も聞いたことのないYouTuberが結婚!だの、何やら難しそうな政治について書かれているものといった興味のない本ばかり。まぁこの世に本なんかごまんとあるのだから自分が興味のある本に出会うことの方が難しい。仕方のないことだ。

と、思って

もっとみる

植物図鑑は開かない

地元に帰省(今住んでいるところから車で1時間で帰れるので帰省というかはちょっと微妙なところ)した時に、去年の教え子に出会った。

その子は図書館に勉強しに行くそうだ。受験生の中の受験生。頭が上がらない。その子は「これ、捨てれなかったんであげます。」と言ってピンクの花びらを僕に渡した。

僕は花びらを持って歩きながら、そもそもなぜその子は花びらを"捨てられなかった"のかと考えた。

僕なりの答えとし

もっとみる

隧道

トンネルを初めてつくった人はどこの国の人かわからないけれど、多分一人っ子だと思う。みんなが山を越えたり、迂回ルートを探している中「うるせぇ、山が俺に合わせやがれ!」と言わんばかりに穴を開けてしまったのだから。兄弟の顔色を伺ったこともなかっただろうし、それはそれは甘やかされてきたのだろう。なかでも一際甘やかしてきたおばあちゃんは「山に穴を開けたい!」と言った孫のためにスコップを持って山に走ったはずだ

もっとみる

すてれおたゐぷ

僕はどちらかといえば古い人間です。毎日と言っていいほど新しいものがこの世に放たれるけどそれを横目に「でも今持っているもので全く困らないし、なんなら使い慣れている分こっちの方がいいんじゃない?」と何かしらケチをつけては導入を先延ばししています。スマートウォッチとかが最たる例。これ見よがしにつけている人は見かけるけど使いこなしてるな、と思う人にはほとんど出会った事がない。時間を見るなら普通の時計でいい

もっとみる
アンコウみたいな人間を目指して

アンコウみたいな人間を目指して

知らせによるとnoteを始めて3年が経つようだ。noteを始めたのはたしかコロナ禍で、いろんな予定が白紙に戻った大学4年の春に"何もしないことによって自分が何者でもなくなってしまうような怖さ"から逃れたかったのと"文章力がちょっとでもつけばいいな"と思った事がきっかけだったように思う。文章が書ける人に対してはずっと憧れがあったし。

3年というとそれなりに長い期間なので、今まで自分が書いてきたもの

もっとみる

ルージュ・ノワール

人生を大きく変える選択、というのはそう何回もあるものではない。大抵はどっちのルートを選んでも長い人生で見るとそんなに大差はない。例えば、明日の夜ご飯を寿司にしても焼肉にしても同じように明後日はくるでしょ?とは言え、何も考えずボーッと過ごせるほど日常も簡単じゃない。この世の中は微妙に難しいもので満ち溢れている。

それに加えて、僕は社会人としてしっかりしているかと言われれば決してそんなことはない。ど

もっとみる

タンスはタイムカプセル

小学校高学年の頃、僕らの学年ではジャージが流行った。もしかしたら流行っていたのは僕の周りだけかもしれないが、あの頃は今よりも世界が大きく見えていたのだから仕方がない。硬筆と塾とスマブラ三昧の小僧が何をスポーティーになろうとしてるんだ、と思うが、ドッジボールや鬼ごっこは真面目に取り組んでいたのでスポーティーである方が良かったのかもしれない。特にPUMAのジャージが流行っていた。どんな困難も越えていけ

もっとみる