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1325文字の 届かなかった助けて
過去2回ほど、成人して社会に出て、結婚もして家を出た身で甘えているのは分かっているが、本当に、実家に助けて欲しかったときがあった。
助けて欲しかったが、精魂尽き果ていた私は、あまり話す気にはなれず、ただ空気を察して、子どもの面倒だけをみて欲しかった。
かなり私なりに疲弊し切って連絡して、助けを求めたが助けてもらえなかった。忙しくもなく、金銭的に無理でもなく、ただ何であなたを助けなきゃいけないの
#1930文字の 母、そして仕事人の4時間
働き方の自由度がとても上がった近年。
社会として、まだまだ改善しないといけないことは沢山あるが、もし、本人が企業に頼らない働き方を選べば、かなり自由にはなってきた。
私の家族はまだまだ企業に所属して生活をしている。
ただ、少しだけ、企業に所属しないで生活できるかもしれないと思える気持ちが追いついてきた。
まだまだ一歩も進んではいないが、半歩の半分ぐらいは進み始めた。
この気持ちになるまでは、悩みに
菊芋と庭そして、定番
845文字の #秋の味覚レシピ
5年前にこの場所に引っ越してきて出会った農家で初めて菊芋を知った。私の育った場所では見かけない芋だった。最近流行り出して、少しずつ置いてるスーパーもあるが、まだまだ主流の野菜ではなさそう。
この菊芋!巷では、イヌリンという水溶性食物繊維が入っており、スーパーフードとか言われている優れもの。
初めて知った時から、調理のしやすさ、味の良さで、重宝している。
生のま
147文字の短編小説 『言葉色』
私はただの主婦。何も特技がない。
文字が読めて、人と話せて、運転ができる。
それ以外に、何もない。
ただなぜか沢山の人が話しかけてくる。
その言葉には、色がついている。
その言葉の色と体の中にある心の色が同じ時、ハンドルを握る。
そうして生きている。
何も持たない主婦が静かに暮らしていく。
言葉の色と心の色。
TKG!(TamagoKakeGohan)
465文字の#うちの卵かけごはん
我が家のTKG(Tamago Kake Gohan)!
主人と娘の大好きな朝ごはんの一つ!
そのレシピは、至ってシンプル!
でもこだわる!
炊き立て白米!
塩!(雪塩などのサラサラではなく、少し粗めの塩)
ごま油!(香りが良いもの)
板のり!(刻みのりではなく、板のりを細かくするのがポイント。海苔の大きさの違いで、食べるたびに風味が変わるから、楽しめる!らしい。
あなたがいたから(仮)
539文字の#私のパートナー
辛い結婚生活の日々。誰にも頼れず、本当に辛かった。あなたは全く理解してくれなかった。支えてくれなかった。本当に辛かった。
毎日良く泣いた。子どもが隣に寝てから、静かにたくさん泣いた。
ある日、もうこの状況をどうにかしなきゃいけないと、何かが思った。
その日から、自分を褒めて褒めて褒めた。限界まで、何かをしていたのだ。子育てや日常に、ゴールや達成はない。ただただ何かを毎
1303文字の短編小説 『三毛猫とハゼ爺』
三毛猫がハゼ爺と出会ったのは、まだ肩に満月のような丸い模様がなかったころだ。
ハゼ爺は嫌われていた。
昭和から平成、そして、令和と長い間、とにかく嫌われ者だった。
大きくて背が高い櫨の木。それが嫌われ者のハゼ爺だ。
ハゼ爺は独特な訛り話す。ただ訛りが強すぎて、若い者達には分からなかった。分かるものが1人2人と減っていった。
ハゼ爺の訛りを分かる人間は、ほとんどいなくなっていた。
ある日、
多様性を受け入れられない
671文字の#多様性を考える
多様性、多様化、多様な価値観、多様、多様、多様。とにかく今はあちこちの場面で、多様性の大切さを理解する話題が出てくる。
自分と違う考え、価値観、思いなど、様々な考えがあるから、それを受け入れようと言う。
何回も何回も受け入れようとしたけど、受け入れられないことが沢山あった。
それでも、母として、嫁として、女として、一個人として、その場面場面で、相手を受け入れようとし
未来をど真ん中で担う母
未来のためにできること。きっと私はこのテーマを担うど真ん中にいる人間だと勝手ながら思っている。仕事は無農薬野菜栽培の巷ではちょっと有名な農家で働いている。農家とはいえど、少し名があるおかげで、沢山の方々とお会いできるため、知識や情報はかなりの量で入ってくる現場ではある。
仕事で、自然保護の視点からも、家庭でできる野菜栽培の方法を広めたりしている。
私個人の好奇心も旺盛な性格も相まって、コオロギ養