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147文字の短編小説 『言葉色』

私はただの主婦。何も特技がない。
文字が読めて、人と話せて、運転ができる。
それ以外に、何もない。
ただなぜか沢山の人が話しかけてくる。
その言葉には、色がついている。
その言葉の色と体の中にある心の色が同じ時、ハンドルを握る。
そうして生きている。

何も持たない主婦が静かに暮らしていく。

言葉の色と心の色。

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