Kai(Ocean)

「よく生きてたね」と言われる人生を、こんなふうに生きてきました。 🔑:旅、ボディワーク…

Kai(Ocean)

「よく生きてたね」と言われる人生を、こんなふうに生きてきました。 🔑:旅、ボディワーク、西洋占星術、リベラルアーツ、心理学、スピリチュアル 🏠:カナダ🇨🇦, ニュージーランド🇳🇿 ✈️:トルコ🇹🇷, NY🗽, ハワイ🌺, タイ🇹🇭, 台湾🇹🇼, 韓国🇰🇷, インドネシア🇮🇩

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  • 生きるための西洋占星術

    独学中の西洋占星術について、アウトプットしています。

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記事一覧

西洋占星術:よく見るキーワード🔑

西洋占星術でよく見るけど、「これなんだっけ・・・」となる用語についてまとめてみました「西洋」というだけあって、英語(カタカナ)と日本語(漢字)の2通りある用語も…

Kai(Ocean)
1か月前
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私と身体_WIP

先週末、「あれ?」と思った。なんだか右腰に違和感があった。近所で文字通り「駆け込み寺」にしているマッサージ店に当日予約を入れる。上半身集中コース90分。 セラピ…

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左側の外と、右側のわたし//

円の左側は外へ接していて、右側は自分。 そんなイメージ。 自分の感じていることがわからないと思っていたけど、それは微妙に間違いで、 正しくは、「自分のことより先に…

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台湾 // 旅

Facebookから離れて久しいのだが、今日何気なく開いてみたら、「xx年前の今日、Kaiさんはこんなことしてましたね!」的なお知らせがが、目に飛び込んできた。 2年前の今日…

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そして資本主義//

実は(別に隠してもいないけど)私は小さいころ新聞記者になりたかった。 小学生新聞なるものを読んでいたし、両親にインタビューして壁新聞みたいなものを作る遊びをして…

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海 // Ocean

毎夜、海へ行って足をひたした。 カナダの夏は夜が長い。いつまでも明るいので花火大会は、夜の22時を過ぎなければ始まらない。 お世話になっていたオーナーの家から、歩…

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幸せとか喜びとかそういうもの

…ってなんだろう?なんて、厨二病みたいなことを考えてた。わりとずっと長く。 で、最近気づいた。 私の日常の基本は家族といるときは「緊張」、旅のときは「サバイブ」…

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母、家族

私は母が怖かった。 突然、ぶわわと吹き上がる感情。一度沸騰すると、冷えるまで口を聞いてくれない。たとえその怒りが誤解に基づくものであっても、正すこともできない。 …

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野菜スープ@Tokyo

いつものように起きる。ぼうっとしながら洗面所へ向かう。髪をあげ、蛇口をひねる。顔を濡らしたときに違和感があった。ガサガサしている。何かが変だ、と思いながらもいつ…

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サンダル@Tokyo

サンダルを買った。 高めのヒールのサンダルが、ずっと欲しかった。普段ほぼヒールの靴を履かないので、デザインは豊富でも「フツー」のは無理だから、ブランド買いで、値…

5

雨音@Kamakura

タンタンタン…と雨の音が聞こえる。急な坂を登りきったところにある、この古い家に来たのは初めてだ。スピーカー越しに聞こえる、野菜を切る音でしか知らなかった台所や、…

世界は"わたし"でできている

材料は、わたし。 出来上がりは、世界。 生まれた場所、両親、もっと前の祖先、周りの人、そのほかいろいろ、いろんな要素があるけれど、結局のところ材料はシンプルで、"…

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ジャガイモ@Hokkaido

ほら、海ちゃん、呼ばれなさい。 その中では一番若いおばあちゃんが、ニコニコと笑う。ひっくり返した年季の入った水色のコンテナの上に、菓子パンがならぶ。10時と15時、…

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オレンジジュース@Vancouver

ふわっと意識が浮上する。眼鏡のない視界は水の中のようにぼやけていて、向こう側がやたら明るい。守るように、自然と目を細めた。 少しずつ目が慣れて、ぼんやりと、強烈…

1

チキンカレー@Hokkaido

太ももが伸びる。とん、と肩を押されて、正座していた私は、足を正座の形にしたまま、後ろに倒れた。筋肉のびすぎ。かなりきついストレッチみたい。 大きな手が髪を撫でて…

1

クローバー@Hokkaido

明日は首が隠れる服を着てきて。 そう書いてあった。雪だるまの絵と一緒に。 その前日、私は1ページ書き込みを増やしたノートの上に、白い封筒を置いた。自由に使えるお金…

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西洋占星術:よく見るキーワード🔑

西洋占星術:よく見るキーワード🔑

西洋占星術でよく見るけど、「これなんだっけ・・・」となる用語についてまとめてみました「西洋」というだけあって、英語(カタカナ)と日本語(漢字)の2通りある用語も多いので余計にややこしい。
今はインターネットで調べればいくらでも出てきますが、あれ、このハウスの意味ってなんだっけ・・・となりがちなので、記憶を引っ張り出せるように、とても簡単なまとめを作ってみました。

基本の「き」ホロスコープ

西洋

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私と身体_WIP

私と身体_WIP

先週末、「あれ?」と思った。なんだか右腰に違和感があった。近所で文字通り「駆け込み寺」にしているマッサージ店に当日予約を入れる。上半身集中コース90分。

セラピストさんが私の背中を触り、
「……まるで鉄の板のようですね」
とつぶやいた。

翌日。月曜だった。
朝、目が覚めて「おかしいな」と思った。首が回らない。肩は動くがゴリゴリ鳴る。背中から腰にかけて、ピリピリした痛み。
ものすごく身体が凝って

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左側の外と、右側のわたし//

左側の外と、右側のわたし//

円の左側は外へ接していて、右側は自分。
そんなイメージ。

自分の感じていることがわからないと思っていたけど、それは微妙に間違いで、
正しくは、「自分のことより先に相手のことを感じている。そしてそっちをどうにかしようとしている」、だった。
相手の感情が揺れたら、「なだめなきゃ」、期待を感じたら「叶えなきゃ」。自分が感じたことは後回しにして、円の「左側」ばかりを見てきた。「右側」のわたしはそのまま放

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台湾 // 旅

台湾 // 旅

Facebookから離れて久しいのだが、今日何気なく開いてみたら、「xx年前の今日、Kaiさんはこんなことしてましたね!」的なお知らせがが、目に飛び込んできた。

2年前の今日、私は成田空港にいたらしい。台湾へ行くためだった。
シェアハウスから引っ越す直前だったと思う。そんな時期によく行ったな、と思う。しかも私は当時(毎月給料をもらうような)仕事をしていなかった。前職を辞めてすぐ決まるだろうと思っ

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そして資本主義//

そして資本主義//

実は(別に隠してもいないけど)私は小さいころ新聞記者になりたかった。
小学生新聞なるものを読んでいたし、両親にインタビューして壁新聞みたいなものを作る遊びをしていたし、大学ではそういうゼミにも入った。

が、挫折した。
理由は色々あるし、まだ言語化できていないこともたくさんある、のだけど、どうしてか今の"社会"が体感として"変"だと感じていて、それを「そういうもの」として受け入れたり、やりくりした

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海 // Ocean

海 // Ocean

毎夜、海へ行って足をひたした。

カナダの夏は夜が長い。いつまでも明るいので花火大会は、夜の22時を過ぎなければ始まらない。

お世話になっていたオーナーの家から、歩いて15分くらいでビーチについた。19時に店が終わって帰宅したあとでもまだ夕日がまぶしい。ビーチ沿いに大きく曲がる道をてくてく歩く。アスファルトに映る影が濃い。ひらけた庭を、野ウサギがぴょこぴょこ飛んでいる。私のささやかなガーデンのト

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幸せとか喜びとかそういうもの

幸せとか喜びとかそういうもの

…ってなんだろう?なんて、厨二病みたいなことを考えてた。わりとずっと長く。

で、最近気づいた。
私の日常の基本は家族といるときは「緊張」、旅のときは「サバイブ」だったから、通常=緊張、戦闘準備状態だったのだと思う。

そういう状況では、「ああきっと幸せとか喜びとかは、『こうではない(ここにはない、今とは違う)』んだろう…いいなぁ…どんなかなぁ…」と妄想するしかなかった。
見たことのない謎の形の、

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母、家族

母、家族

私は母が怖かった。
突然、ぶわわと吹き上がる感情。一度沸騰すると、冷えるまで口を聞いてくれない。たとえその怒りが誤解に基づくものであっても、正すこともできない。

恐怖だった。
いつ母の感情が吹き出すか。私のどの言葉が、どの行動が引き金になるかわからなかったから、指先までぴりぴりさせて、生活した。中身を確認されるゴミ箱。閉めさせてもらえない部屋のドア。

買ったばかりのクマのノートがどこかへ行った

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野菜スープ@Tokyo

野菜スープ@Tokyo

いつものように起きる。ぼうっとしながら洗面所へ向かう。髪をあげ、蛇口をひねる。顔を濡らしたときに違和感があった。ガサガサしている。何かが変だ、と思いながらもいつも通り顔を洗い、タオルで水を拭き取った。
私の顔は、ゾウのようにガサガサして赤いまだら模様になっていた。

なにこれ……呆然とした声が出る。鏡の中の自分に焦点が合わない。
思わず顔を触る。額、頰、鼻、顎。そのまま視線を腕にやれば、まだら模様

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サンダル@Tokyo

サンダル@Tokyo

サンダルを買った。
高めのヒールのサンダルが、ずっと欲しかった。普段ほぼヒールの靴を履かないので、デザインは豊富でも「フツー」のは無理だから、ブランド買いで、値は張るがソールがしっかりしているものを買った。
そう、値が張るのだ。

欲しいと思った期間はそこそこあったものの、買おう、と思い至ってからはほぼ即断即決だったのに、フレンドリーな定員さんに見送られ店を出た瞬間、胸のあたりにじわじわ染み出す感

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雨音@Kamakura

雨音@Kamakura

タンタンタン…と雨の音が聞こえる。急な坂を登りきったところにある、この古い家に来たのは初めてだ。スピーカー越しに聞こえる、野菜を切る音でしか知らなかった台所や、話し声がいつもよりゆっくりになる寝室。

ぼうっと目を開け、ほとんどクセで、携帯の画面を確認する。
刺すように明るい光。まだ朝の3時前だけど、ずんずんと重い頭痛がしていて、もう眠れる気がしない。結局この1週間では時差ぼけが治らなかった。骨董

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世界は"わたし"でできている

世界は"わたし"でできている

材料は、わたし。
出来上がりは、世界。

生まれた場所、両親、もっと前の祖先、周りの人、そのほかいろいろ、いろんな要素があるけれど、結局のところ材料はシンプルで、"わたし"なのだ。

だから出来上がった世界が気に食わないとしても、ほかの何かのせいにはできない。"わたし"以外の材料はないから。逆に言えばその、"わたし"が少しでも変わると、世界も変わる。

全てが、"わたし"の思うまま。
全てを、"わ

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ジャガイモ@Hokkaido

ジャガイモ@Hokkaido

ほら、海ちゃん、呼ばれなさい。
その中では一番若いおばあちゃんが、ニコニコと笑う。ひっくり返した年季の入った水色のコンテナの上に、菓子パンがならぶ。10時と15時、農家はしっかり休む。じゃないと体力がもたないからだ。「しっかり」すぎて、たった1週間なのにお腹周りが太ったが。

朝8時から夕方5時まで。私は誰より若かったが、時給のお手伝いさんだから、と誰より働く時間は短かった。おじいちゃんおばあちゃ

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オレンジジュース@Vancouver

オレンジジュース@Vancouver

ふわっと意識が浮上する。眼鏡のない視界は水の中のようにぼやけていて、向こう側がやたら明るい。守るように、自然と目を細めた。

少しずつ目が慣れて、ぼんやりと、強烈な光を遮る影が見えてきた。人の形。さっきまでここにいた、彼。業務用みたいな巨大な冷蔵庫の白い光を遮るようにして、開けっ放しの扉の前に、彼が背を向けて立っているようだった。
ベッドサイドに目をやれば、白く「AM3:25」と浮かび上がっている

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チキンカレー@Hokkaido

チキンカレー@Hokkaido

太ももが伸びる。とん、と肩を押されて、正座していた私は、足を正座の形にしたまま、後ろに倒れた。筋肉のびすぎ。かなりきついストレッチみたい。

大きな手が髪を撫でてくる。いつものにおい。そのまま頰に触れられる。冷たくてしっとりしてる。そう、ちょっと爬虫類みたいな感じ。ゆるいくせ毛の前髪が近づいてくる。

ただ近くにいて、とりとめもない話をして。それだけだ。それなのに、すごくドキドキしている。わるいこ

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クローバー@Hokkaido

クローバー@Hokkaido

明日は首が隠れる服を着てきて。
そう書いてあった。雪だるまの絵と一緒に。

その前日、私は1ページ書き込みを増やしたノートの上に、白い封筒を置いた。自由に使えるお金がない私は、なにも贈れるものがない。それを知っていた彼から、この封筒を渡された。開くと立体的な雪だるまが飛び出すグリーティングカード。雪だるまのお腹を押すと、メッセージが録音できる。ピッ、という音を聞いて、私は息を吸い込んだ。

向かっ

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