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西洋占星術:よく見るキーワード🔑

西洋占星術でよく見るけど、「これなんだっけ・・・」となる用語についてまとめてみました

「西洋」というだけあって、英語(カタカナ)と日本語(漢字)の2通りある用語も多いので余計にややこしい。
今はインターネットで調べればいくらでも出てきますが、あれ、このハウスの意味ってなんだっけ・・・となりがちなので、記憶を引っ張り出せるように、とても簡単なまとめを作ってみました。


基本の「き」

ホロスコープ

西洋占星術において、天体や感受点といった要素が配置されている図のこと。

ネイタルチャート/出生図

ホロスコープの中でも特に、自分が生まれた時の空が、
・どの方角に
・どの星座や小惑星などが
・どんな配置で
輝いていたかを紙に起こしたもの。魂の設計図とか、ブループリントとか呼ぶ方も。
4分に1度変わるので、同じ誕生日に生まれても、出生図は違うそうです。
こういうウェブサイトで無料で出せます。手計算でも作れます。
生まれた場所と出生時間があるとより正確に確認できます。


ホロスコープの3要素

ホロスコープには主に以下の要素が書かれています。

  1. ハウス/室

  2. サイン/星座

  3. 天体

よくある例えは、芝居に例えるもの。こんな感じで考えると掴みやすいかも。
ハウス = 背景や環境、場所、ムード
サイン = 役どころ、性質
天体 = 役者そのもの

1.ハウス/室(しつ)

生まれた時の太陽の位置を基準に、ホロスコープを12に分割する考え方、その領域の名前。
ハウスが表すのは、「サインや天体が表すものが、どんな場所、シーン、どんな手段で表現されるか」ということ。
なお、ハウスの分割にはいろいろな方法があり、必ずしも同じ広さにはなりません。
主な方法にはプラシーダスやコッホなどがあります。日本だとプラシーダスが人気な様子。

ハウスを図で表すとこんな感じ。ASCなどは後で説明しています。

各ハウスが表す意味

代表的なものだけ記載しています。ここから想起されるイメージを少し抽象的に考えると掴みやすいです。

1から12に向かうにつれて、個人⇨社会と考えるとわかりやすい
後半になればなるほど広く大きく遠くなるイメージ


2.サイン/星座

雑誌の最後に載ってる占いで「xx座のあなた!」という時に使われるあれ。ただ、あれは正確には「太陽星座がxx座」という意味。詳しく見ると、それぞれの天体がそれぞれの「サイン/星座」を持っています。
サインにはそれぞれ以下のような分け方・考え方があります。

ルーラー/支配星
天体がいちばん元気でいきいきする星座のこと。
例えば牡羊座の支配星は火星なので、ホロスコープ上に「牡羊座の火星」があると、「牡羊座の勢いのよさ、瞬発力の空気を纏っためっちゃ元気な火星」という感じ。
要はそのサインがより際立ち、天体もパワフルになるということ。

ポラリティ/2区分
サインを女性星座と男性星座に分けて考える考え方。
ジェンダーというより、陰陽として考えると理解しやすい。

クオリティ/3区分
サインの性質により3つに分けた考え方。「行動」のタイプ。
活動宮:瞬発力、始める力、勢い
不動宮(固定宮):形にする力、着実、定着させる
柔軟宮:臨機応変に対応する力、次へ繋げる

エレメント/4元素
サインの性質により4つに分けた考え方。「気質・価値観」のタイプ。
火:情熱、勢い、積極性
水:共感、優しさ、感受性
地:堅実、慎重、落ち着き
風:自由、社交的、論理的

意味はざっくり挙げています。ここからイメージを膨らませてみてください。

3.天体

太陽や月などの惑星のこと。
人間にはいろんな面があり、仕事の時と恋愛の時は全然性格が違う!ということもあると思いますが、西洋占星術では、この10の天体が持つ人格・面のようなものが、一人の人に全て入っている、と考えます。

ざっくりとした意味はこんな感じ

各天体の意味


月:無意識の自分
リラックスしているときやプライベートの時の自分、無意識の反応パターン、特に幼少期に獲得した性質を表します。

水星:コミュニケーション、知性
自分のコミュニケーションタイプや学習の仕方などを表します。

金星:愛、価値観
愛の表現の仕方や魅力、自分が愛を注ぐもの=価値観を表します。

太陽:社会で見せる自分
月と対照的に、自分を外へ打ち出していくときの自分を表します。

火星:モチベーション
社会など、外へ向かって出ていくときのエネルギーとなるモチベーションや、社会で表現したいものを表します。

木星:拡大、発展
良いものも悪いものも増やし、拡大していくのが木星の働き。元々の素質の発展ポイントや、豊かさを感じやすい環境、逆に浪費しやすいことなどを表します。

土星:制限、試練
特に社会と関わる中で苦手と感じることや、時間をかけて取り組むことを表します。

天王星:変革
自分の課題を乗り越えるときの突破ポイント。天王星、海王星、冥王星は「世代」と呼ばれるような、ある程度の期間に生まれた人たちが共通して持っている素質でもあるので、生まれた時代や世代のムードを表しているとも言えます。

海王星:理想
天王星が突破した先の未来や理想を表します。
精神世界や霊界など、目に見えない世界も表します。

冥王星:破壊と再生
自然災害や運命的な事象など、自分ではコントロールできないようなこと。一度壊して新たしく作り直すような、徹底的な生まれ変わり、再生を表します。


感受点

出生図の横軸と縦軸の両端にあるポイントのこと。以下画像の赤字の点のことです。
ホロスコープの縦軸と横軸を、アングルと呼びます。それぞれのアングルの両端4点は、出生図の場合は人生の「軸」ともいえるような大切なポイントとされています。
生まれた場所と時間で決まるので、出生図で時間や場所が大切な要素とされるのは、ここにあります。

ASC-DC、MC-ICとセットで考えるとわかりやすいです。

ASC/アセンダント

「日の出」の位置を表します。
ASCにあたる星座は、ホロスコープが表しているその時にに、東の地平線にのぼっていた星座です。
出生図の場合は、自分の生まれ持った性質、他人から見た自分などを表します。

DC/ディセンダント

自分が生まれた日の、「日の入り」の位置を表します。
DCにあたる星座は、ホロスコープが表しているその時に、西の地平線に沈んでいこうとしていた星座です。
出生図の場合は、どのように人と関わっていくか、また、DCの星座の人は自分とは違う性質を持ち、補ってくれる人ともされ、その人から学ぶことがあるという意味でもあります。

MC/ミディアム・コエリ

「エム・シー」と読むことが多いです。
黄道(太陽の通り道)と子午線(赤道を直角に交差するように北極と南極を結ぶ直線)が南の空で交わる点で、星が最も高く昇る点です。
ホロスコープでも一番高い位置にあるように、人生において目指すことや、使命とされます。

IC/イマム・コエリ

「アイ・シー」と読むことが多いです。
黄道(太陽の通り道)と子午線(赤道を直角に交差するように北極と南極を結ぶ直線)が北の空で交わる点て、星が最も低く沈む点です。
ホロスコープでも一番低い位置にあるように、心が落ち着く場所、支えとなるものを表します。


小惑星・天体以外のポイント

主要な天体以外にも空にはたくさんの小惑星や、計算上の点があり、そこまで詳しく読み解くこともできます。
無数にあるそれらの中でも、比較的よく聞く小惑星やポイントを挙げてみます。

(小惑星)キロン/カイロン

魂が持つ傷といわれています。
自分ではトラウマと感じていたり、苦手に感じていたりすることなど。ただ、ここに取り組むことが人生の発展や、才能に変わるポイントだともされています。

(ポイント)ドラゴンヘッド/ドラゴンテイル

二つをセットで読むことが多いポイントです。
月の軌道である「白道」と、太陽の軌道である「黄道」が交差した点のこと。
黄道に対して月が昇っていく点をドラゴンヘッド、降りていく点をドラゴンテイルと呼びます。

ドラゴンテイル:
過去世と呼ばれるスパンでやってきたこと、才能、すでにできることを表すと言われています。
自分にとってはスムーズにできることや馴染みがあること、気づくとやっている・できていることです。

ドラゴンヘッド:
今世でなしたい目標、望みと言われています。
自分にとっては馴染みがなく、チャレンジングに感じたり、自分から遠いと感じることもあります。


その他よく聞くワード

5度前ルール


ハウスの境界線の5度以内にある場合、次のハウスに入っているとみなしてホロスコープを読むこと。
例えば以下の画像だと、金星とキロンはこのルールに基づくと、3ハウスではなく4ハウスに入っている、と読みます。

ハウスの線とピッタリだったり、ちょうど5度前だったりするときは、両方のハウスを読むと良い

サビアンシンボル

ホロスコープで、1度ごとに設けられた詩的な表現をメッセージとして深く読むための読み方。
一般的には、サインは30度毎に1星座があり、12星座があって360度一周する形となりますが、例えば一口に「牡羊座」といっても、1度から30度まであり、それぞれに異なるニュアンスの「牡羊座」があるという考え方です。
この考え方を取り入れるときは、そのままの度数を使う場合と、「1度プラスして読む」という場合があります。
サビアンシンボルは書籍か、「牡羊座1度 サビアンシンボル」等で検索すると詳しく解説してくれている情報が確認できます。

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