Kai(Ocean)

「よく生きてたね」と言われる人生を、こんなふうに生きてきました。 🔑:旅、ボディワーク…

Kai(Ocean)

「よく生きてたね」と言われる人生を、こんなふうに生きてきました。 🔑:旅、ボディワーク、西洋占星術、リベラルアーツ、心理学、スピリチュアル 🏠:カナダ🇨🇦, ニュージーランド🇳🇿 ✈️:トルコ🇹🇷, NY🗽, ハワイ🌺, タイ🇹🇭, 台湾🇹🇼, 韓国🇰🇷, インドネシア🇮🇩

マガジン

  • 生きるための西洋占星術

    独学中の西洋占星術について、アウトプットしています。

  • 2021年以前に考えていたこと

    過去に感じていたこと、当時発掘した感覚の記録。

  • 2021年ごろのクリエイティブ・ライティング練習

    思い出す場面を、Visualizationして書いています。

最近の記事

西洋占星術:よく見るキーワード🔑

西洋占星術でよく見るけど、「これなんだっけ・・・」となる用語についてまとめてみました「西洋」というだけあって、英語(カタカナ)と日本語(漢字)の2通りある用語も多いので余計にややこしい。 今はインターネットで調べればいくらでも出てきますが、あれ、このハウスの意味ってなんだっけ・・・となりがちなので、記憶を引っ張り出せるように、とても簡単なまとめを作ってみました。 基本の「き」ホロスコープ 西洋占星術において、天体や感受点といった要素が配置されている図のこと。 ネイタルチ

    • 私と身体_WIP

      先週末、「あれ?」と思った。なんだか右腰に違和感があった。近所で文字通り「駆け込み寺」にしているマッサージ店に当日予約を入れる。上半身集中コース90分。 セラピストさんが私の背中を触り、 「……まるで鉄の板のようですね」 とつぶやいた。 翌日。月曜だった。 朝、目が覚めて「おかしいな」と思った。首が回らない。肩は動くがゴリゴリ鳴る。背中から腰にかけて、ピリピリした痛み。 ものすごく身体が凝っている。そしてとにかく体が重い。血圧が下がっているのかよくわからないが、「とにかく

      • 左側の外と、右側のわたし//

        円の左側は外へ接していて、右側は自分。 そんなイメージ。 自分の感じていることがわからないと思っていたけど、それは微妙に間違いで、 正しくは、「自分のことより先に相手のことを感じている。そしてそっちをどうにかしようとしている」、だった。 相手の感情が揺れたら、「なだめなきゃ」、期待を感じたら「叶えなきゃ」。自分が感じたことは後回しにして、円の「左側」ばかりを見てきた。「右側」のわたしはそのまま放置されて、傷つき、いつしか黙った。 他人のことはどうしようもできない、と知って

        • 台湾 // 旅

          Facebookから離れて久しいのだが、今日何気なく開いてみたら、「xx年前の今日、Kaiさんはこんなことしてましたね!」的なお知らせがが、目に飛び込んできた。 2年前の今日、私は成田空港にいたらしい。台湾へ行くためだった。 シェアハウスから引っ越す直前だったと思う。そんな時期によく行ったな、と思う。しかも私は当時(毎月給料をもらうような)仕事をしていなかった。前職を辞めてすぐ決まるだろうと思っていた仕事がなかなか決まらず、失業保険支給の終わりが見え始めて焦り始めていた頃だ

        西洋占星術:よく見るキーワード🔑

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        • 生きるための西洋占星術
          1本
        • 2021年以前に考えていたこと
          13本
        • 2021年ごろのクリエイティブ・ライティング練習
          21本

        記事

          そして資本主義//

          実は(別に隠してもいないけど)私は小さいころ新聞記者になりたかった。 小学生新聞なるものを読んでいたし、両親にインタビューして壁新聞みたいなものを作る遊びをしていたし、大学ではそういうゼミにも入った。 が、挫折した。 理由は色々あるし、まだ言語化できていないこともたくさんある、のだけど、どうしてか今の"社会"が体感として"変"だと感じていて、それを「そういうもの」として受け入れたり、やりくりしたりできる器用さと強さを、私が持っていなかった。見た目はそう見えないようだけど、私

          そして資本主義//

          海 // Ocean

          毎夜、海へ行って足をひたした。 カナダの夏は夜が長い。いつまでも明るいので花火大会は、夜の22時を過ぎなければ始まらない。 お世話になっていたオーナーの家から、歩いて15分くらいでビーチについた。19時に店が終わって帰宅したあとでもまだ夕日がまぶしい。ビーチ沿いに大きく曲がる道をてくてく歩く。アスファルトに映る影が濃い。ひらけた庭を、野ウサギがぴょこぴょこ飛んでいる。私のささやかなガーデンのトマトを食いちぎった奴らは警戒心が強く、近づけた試しはない。ビーチに近づけば近づく

          海 // Ocean

          幸せとか喜びとかそういうもの

          …ってなんだろう?なんて、厨二病みたいなことを考えてた。わりとずっと長く。 で、最近気づいた。 私の日常の基本は家族といるときは「緊張」、旅のときは「サバイブ」だったから、通常=緊張、戦闘準備状態だったのだと思う。 そういう状況では、「ああきっと幸せとか喜びとかは、『こうではない(ここにはない、今とは違う)』んだろう…いいなぁ…どんなかなぁ…」と妄想するしかなかった。 見たことのない謎の形の、想像もつかない色の香りの人参を、鼻先にぶら下げてるみたいな。 そんなわけで、今

          幸せとか喜びとかそういうもの

          母、家族

          私は母が怖かった。 突然、ぶわわと吹き上がる感情。一度沸騰すると、冷えるまで口を聞いてくれない。たとえその怒りが誤解に基づくものであっても、正すこともできない。 恐怖だった。 いつ母の感情が吹き出すか。私のどの言葉が、どの行動が引き金になるかわからなかったから、指先までぴりぴりさせて、生活した。中身を確認されるゴミ箱。閉めさせてもらえない部屋のドア。 買ったばかりのクマのノートがどこかへ行った時。週末の、遠出の帰り道。結局、車の後部座席のシートの隙間から出てきた。 冬のブ

          野菜スープ@Tokyo

          いつものように起きる。ぼうっとしながら洗面所へ向かう。髪をあげ、蛇口をひねる。顔を濡らしたときに違和感があった。ガサガサしている。何かが変だ、と思いながらもいつも通り顔を洗い、タオルで水を拭き取った。 私の顔は、ゾウのようにガサガサして赤いまだら模様になっていた。 なにこれ……呆然とした声が出る。鏡の中の自分に焦点が合わない。 思わず顔を触る。額、頰、鼻、顎。そのまま視線を腕にやれば、まだら模様は腕にも広がっていて、同じようにガサガサしている。皮膚がめくれて赤い湿疹があちこ

          野菜スープ@Tokyo

          サンダル@Tokyo

          サンダルを買った。 高めのヒールのサンダルが、ずっと欲しかった。普段ほぼヒールの靴を履かないので、デザインは豊富でも「フツー」のは無理だから、ブランド買いで、値は張るがソールがしっかりしているものを買った。 そう、値が張るのだ。 欲しいと思った期間はそこそこあったものの、買おう、と思い至ってからはほぼ即断即決だったのに、フレンドリーな定員さんに見送られ店を出た瞬間、胸のあたりにじわじわ染み出す感覚があった。夏の積乱雲のような形で、重く濃い灰色をしている思い。 ふと、働いて

          サンダル@Tokyo

          雨音@Kamakura

          タンタンタン…と雨の音が聞こえる。急な坂を登りきったところにある、この古い家に来たのは初めてだ。スピーカー越しに聞こえる、野菜を切る音でしか知らなかった台所や、話し声がいつもよりゆっくりになる寝室。 ぼうっと目を開け、ほとんどクセで、携帯の画面を確認する。 刺すように明るい光。まだ朝の3時前だけど、ずんずんと重い頭痛がしていて、もう眠れる気がしない。結局この1週間では時差ぼけが治らなかった。骨董品みたいな箪笥が視界に入る。2人が寝るために、シングルの掛け布団を横向きにしてい

          雨音@Kamakura

          世界は"わたし"でできている

          材料は、わたし。 出来上がりは、世界。 生まれた場所、両親、もっと前の祖先、周りの人、そのほかいろいろ、いろんな要素があるけれど、結局のところ材料はシンプルで、"わたし"なのだ。 だから出来上がった世界が気に食わないとしても、ほかの何かのせいにはできない。"わたし"以外の材料はないから。逆に言えばその、"わたし"が少しでも変わると、世界も変わる。 全てが、"わたし"の思うまま。 全てを、"わたし"が選べる。 なんてシンプルな、このルール。

          世界は"わたし"でできている

          ジャガイモ@Hokkaido

          ほら、海ちゃん、呼ばれなさい。 その中では一番若いおばあちゃんが、ニコニコと笑う。ひっくり返した年季の入った水色のコンテナの上に、菓子パンがならぶ。10時と15時、農家はしっかり休む。じゃないと体力がもたないからだ。「しっかり」すぎて、たった1週間なのにお腹周りが太ったが。 朝8時から夕方5時まで。私は誰より若かったが、時給のお手伝いさんだから、と誰より働く時間は短かった。おじいちゃんおばあちゃんたちは日の出から働いているという。収穫期、過疎が進むこの地域は若手が足りない。

          ジャガイモ@Hokkaido

          オレンジジュース@Vancouver

          ふわっと意識が浮上する。眼鏡のない視界は水の中のようにぼやけていて、向こう側がやたら明るい。守るように、自然と目を細めた。 少しずつ目が慣れて、ぼんやりと、強烈な光を遮る影が見えてきた。人の形。さっきまでここにいた、彼。業務用みたいな巨大な冷蔵庫の白い光を遮るようにして、開けっ放しの扉の前に、彼が背を向けて立っているようだった。 ベッドサイドに目をやれば、白く「AM3:25」と浮かび上がっている。やっぱり時差がキツイのかな。機内が寒くてノドがイガイガするっていってたし。

          オレンジジュース@Vancouver

          チキンカレー@Hokkaido

          太ももが伸びる。とん、と肩を押されて、正座していた私は、足を正座の形にしたまま、後ろに倒れた。筋肉のびすぎ。かなりきついストレッチみたい。 大きな手が髪を撫でてくる。いつものにおい。そのまま頰に触れられる。冷たくてしっとりしてる。そう、ちょっと爬虫類みたいな感じ。ゆるいくせ毛の前髪が近づいてくる。 ただ近くにいて、とりとめもない話をして。それだけだ。それなのに、すごくドキドキしている。わるいことをしているみたい。ここの空気は秘密で重くなっていて、自然と声をひそめてしまう。

          チキンカレー@Hokkaido

          クローバー@Hokkaido

          明日は首が隠れる服を着てきて。 そう書いてあった。雪だるまの絵と一緒に。 その前日、私は1ページ書き込みを増やしたノートの上に、白い封筒を置いた。自由に使えるお金がない私は、なにも贈れるものがない。それを知っていた彼から、この封筒を渡された。開くと立体的な雪だるまが飛び出すグリーティングカード。雪だるまのお腹を押すと、メッセージが録音できる。ピッ、という音を聞いて、私は息を吸い込んだ。 向かって左、いつもの場所。白いノートの上に、黒い小さな箱が載っている。包みにプリントさ

          クローバー@Hokkaido