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幸せとか喜びとかそういうもの

…ってなんだろう?なんて、厨二病みたいなことを考えてた。わりとずっと長く。

で、最近気づいた。
私の日常の基本は家族といるときは「緊張」、旅のときは「サバイブ」だったから、通常=緊張、戦闘準備状態だったのだと思う。

そういう状況では、「ああきっと幸せとか喜びとかは、『こうではない(ここにはない、今とは違う)』んだろう…いいなぁ…どんなかなぁ…」と妄想するしかなかった。
見たことのない謎の形の、想像もつかない色の香りの人参を、鼻先にぶら下げてるみたいな。

そんなわけで、今は日常に安心や幸せがあるのに、「幸せとか喜びは、『今』とは違うもの」という思い込みが残っていたせいで、今をあるがままに素直に味わっていなかったんじゃないかな、と思った。

友だちと『風の谷のナウシカ』を2回も映画館へ観にいったり、友だちと日が落ちてすこし涼しくなった夜に外でのんびりアイスコーヒーを飲んだり、そういうことが幸せや喜びでないなら、人生はなんの味わいもない。

ナウシカが漫画版の最終盤で、こう言った。
「生命とは、闇の中でまたたく光だ」
と。
みとめたくない、みたくなかった自分の暗さや狡さや、そういうものを直視すればするほど、自分の光も見えてきている。
そういうことだったんだ。

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