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COPULES冬のサボテン
家に届いた手紙の封を切ると、そこにはこう書いてあった。
拝啓
突然、秋に突入したように思われる今日この頃ですが、お変わりございませんか。ー
ー二十四年前に先輩であり、同法であり、人生と演劇の道しるべでもあった朱源実のために書き下ろした「冬のサボテン」という作品を、監修いたします。
朱源実とは、在日韓国人二世として生まれ、舞台役者として生きた今は亡き私の父のことだ。
私が小さい頃から、母に耳
愛してくれて、ありがとう。
8月の末に思うこの気持ちを、わすれないうちに。
ボールペンで書きなぐるようにnoteに記録する。
わたしは今、30才だ。あと半月もすれば31才になる。
8月の末はどうしてもセンシティヴな気持ちになる。
歳を重ねることが、老いや自分自身の魅力の低下に近づいているのでは、と心のどこかでおもっている。20代の頃より30代のほうが人生が楽しくなっていることは実証済みなのに、それでもなお、老いに恐怖を感じ