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会社にわがままを言って叶えてくれた話
付き合っている人が夢を叶えて次の春から京都へ行くことになった。
故郷の京都を離れて慣れない都会で慣れない仕事をはじめて、5年間、多忙の生活を耐え忍びつつ、自身を成長させ、その果てに叶えた夢だ。
夢の話はちょうど一年前に聞かされた。
これからずっと働きたかった会社の試験に挑戦する。もしも成功したら、離れたくないけど、あなたと離れ離れになってしまう。
僕は彼女の夢を応援することにした。
これ
【解読】「君たちはどう生きるか」
まず申しておくと、この記事には宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」のネタバレを多く含みます。
既に映画を観て、「なんじゃこの映画!意味わからん!」と思い、映画に込められたものが何だったのかを考えたいという方に向けての記事となります。
その上で、お読み頂ければ幸いです。
(以降は敬語は略して書きます)
まず結論から言おう。
この映画を一言でいうと、
「(ジブリがこれから無い世界で)君た
人が母性に目覚めるとき 〜 湊かなえ「母性」より
昨年、姉が女の子を産んで、僕は伯父さんになった。
実家に立ち寄った折に、生まれたばかりのその子を抱かせてもらった。赤ちゃんの体が放つ体温が思いのほか熱くてびっくりした。長い時間抱いていると手のひらに汗が滲みそうなほどだった。僕の腕の中で新しい命がたしかに燃えていた。
「ようこそ世界へ」
心の中で祝福の言葉を呟いた。頭の中では大好きなシンガーソングライター、黒木渚さんの曲が流れていた。
「悲劇が好きな理由」
悲劇が好きだというと、かなりの確率で「どうして?」って言われる。
暗くてつらいお話の何がいいのだ。
友人たちは口を揃えて不思議そうに言う。
もちろん、作品個別で見ると悲しいテイストのお話でも、ストーリーが面白かったりして好きというのはある。だけど、「悲劇」というジャンルそのものが好きとは考えたことはないと友人たちは言う。
悲しい話をわざわざ進んでは触れない。触れた物語がたまたま悲
サマー・ステーション(#2000字のドラマ)
最寄りのスーパーは原チャリで片道二十分。山の上の家から一本道を下った先の町中にある。都会には何でもがすぐ近くにあった。田舎に戻ってから初めはこの遠さがストレスだったけど、ここでは時間の流れが穏やかだから短い時間でどこかに行きたいと望む気持ちは自然と無くなった。
唯一最大のストレスは猛り狂う夏の暑さだ。
「暑〜い」
坂道の途中、シノは原チャリを止めて道路にはみ出た木々の作る影に避難していた。汗
【持論】自己啓発本との付き合い方 ~DaiGo炎上騒動を受けて~
「ホームレスの命はどうでもいい」
「言っちゃ悪いけど、いないほうがよくない?」
「邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、治安悪くなるしさ」
2021年8月7日。メンタリストのDaiGoさんが自身のYouTubeチャンネルで配信した動画の中でホームレスの人たちを差別する発言をし、ネットで炎上に発展しました。
ニュースになる程の炎上になったのは、彼が有名人で多くの人に影響を与えてしまう発言力
疲れをごまかして働いたあとの週末
今週(2021/5/31~6/4)は今までで一番長く残業した週だった。
週初めにスケジュールをチェックしたときその気配には気づいていた。
「今週だけは特別だ。頑張ろう」 そう自分に言い聞かせて、タスクを組み立てて順番にこなしていった。
結果として、予定していたタスクは滞りなく進められたけど週初めに見積もった以上に残業時間が膨れ上がった。
自分が預かり知らぬ
【エヴァ考察】「さよなら、すべてのエヴァンゲリオン」のメッセージとは ※ネタバレあり
「さよなら、すべてのエヴァンゲリオン」
そのメッセージとともにエヴァンゲリオンシリーズ最後の作品「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が2021年2月に公開された。完璧な終幕だった。
僕が生まれたのはテレビアニメ版が深夜一挙再放送された1996年。エヴァンゲリオンの存在を知ったのは新劇場版「序」が公開された時がはじめてで、エヴァのストーリーを知ったのは2011年の高校一年生のとき。高校の現国の先