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#3 たべることが生きることを邪魔した
⇒「#2脱絶対自炊主義から」の続き
3キロのランニングをこなすとご褒美の冷水シャワーが待っている。冷水は身体から蒸気となって漏れだす熱を細胞に閉じ込めてくれるから好きだ。熱はエネルギーそのものだ。細胞に蓄えられた熱は血流に溶けて巡回し、全身の細胞が行き渡る。ベッドに戻りたい気持ちは消えていて、血流の勢いが精神に呼応されるままに、僕は朝食作りに着手する。
だけど、この日は少し違った。フライパンを
#2 脱絶対自炊主義 ~Clean Banditの音楽から教えてもらったこと~
⇒「#1 通行人Aの徒歩20分」の続き
空っぽのお腹で眠ると血液が身体の隅々にまで行き渡ってくれる心地がする。おかげで目覚めが苦しくない。それに相まって、いい朝だった。窓から射しこむ柔らかい朝日が目覚まし時計の鳴る10分前に瞼を撫でて、僕をベッドから軽快に立ち上がらせてくれた。
ラズベリーを除いて、昨晩はなにも食べられなかったけど、空腹は感じない。ただ身体だけがいつもよりも軽くて、思わずジャン
#1 通行人Aの徒歩20分
その日はもともと21時まで仕事の予定が入っていた。だから僕はそのつもりで構えていた。18時過ぎに食事に出かけて、元気いっぱいに仕事を終わらせて22時過ぎに帰宅してゆっくりしよう。そしたらまた気持ちのいい朝を迎えられる。
そんな思惑は裏切られて、別件で大きなトラブルが生じてしまった。その対応のせいで途中夕食を食べにいけなくなって、夜予定していた仕事は2時間も後ろ倒しになった。自宅の最寄り駅はローカ
たべることは生きること #0
ランチはあまりたくさん食べない。たべてもせいぜいかけうどんの並盛程度の量に抑えている。
代わりに朝と夜に十分な量と栄養を取る。それが僕に一番マッチした食生活だ。
決まった時間に起き上がると一日の調子を整えるルーティンをはじめる。まず家の周囲を3キロばかしジョギングして、身体に熱い血液を巡回させる。冷たいシャワーで汗を流すと空いたお腹に朝食を掻きこむ。
朝食は基本いつも同じ献立だ。茶碗一杯分の