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2022年8月の記事一覧
国名がついた3つの製本様式<その1.フランス装編> フランス・ドイツ・スイスがあるのに、イタリアがない?
今回は製本様式のお話です。
ちょっと長くなりますので、何回かに分けて記事にするつもりです。お付き合いください。
和式製本と洋式製本まずはじめに、製本の種類というか区分として、和式製本と洋式製本の二つに分けることがあります。
和式には皆さんご存じの「和綴じ製本」や「経本製本」があげられます。
これには今流行りの「朱印帳」も含まれます。昔の「大福帳」もそうですね。
洋式製本は、簡単に言えば本屋さん
文化観光におけるミュージアムグッズの必要性(前編)
筆者はミュージアムグッズ愛好家として、博物館学の観点からミュージアムグッズの重要性を広める活動に取り組んでいる。なかでも博物館が独自に開発したオリジナルグッズの役割は非常に大きく、博物館の「財産」を広め、来館者を中心に広く博物館の存在意義を伝えるものになると考えている。
また、文化観光の側面からも、その地域の文化に対する理解を深めるという点において、ミュージアムグッズを活用することができると考える
CDジャケットを作るときのデザイナーの頭の中
こんにちは。デザイナーの市角です。
普段はデザインや映像を作りながら、
大学で准教授としてデザイン思考について教えてみたり、デザインの考え方とやり方を学生さんや企業、自治体さんに伝えたり一緒になって考えています。
その一環で、デザイナーがどんなふうに考えているのか、
思考プロセスを文章化したほうが良いよなと思いnoteに書いていくことに。
デザイナーの頭の中を公開するシリーズ。
今回はCDジャ
東京芸大『日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱』の“非公式”図録を作ってみた
東京藝術大学の付属美術館にて特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」が開催されています。普段は東京国立博物館ばかりに通っている私ですが、トーハクの兄弟姉妹的な研究機関として設立された、お隣の東京藝術大学美術館で開催される当特別展にも興味が広がりました。
行けるかどうか分からないけれど、どんな作品が見られるのかをまとめました。
今回の特別展の公式の主旨については、以下の通りです。
「本展
「NHK出版新書を求めて」 第4回わたしはウンコになりたい 栗原康さん(アナキスト)の場合
各界で活躍する研究者や論者の方々はいま書店で、とくに「新書コーナー」の前で何を考え、どんな新書を選ぶのか? 毎回のゲストの方に書店の回り方、本の眺め方から現在の関心までをじっくりと伺う、NHK出版新書編集部の連載です。
*第1回から読む方はこちらです。
今回はこの人!
栗原康(くりはら・やすし)
東北芸術工科大学非常勤講師。1979年埼玉県生まれ。専門はアナキズム研究。著書に『サボる哲学』(N
SDGsじゃない大型企画展
どんな事業も、SDGsかどうかで評価される昨今。大手企業はみんな「うちはSDGsですよー!」と広告でせっせとアピールしていますね。
私つねづね思っていたのですが、SDGsの17個の目標って多すぎませんかね? 詰め込めばいいってわけじゃないと思うのですが。
実際17個ぜんぶ覚えてる人っていないのでは? 結局、なんとなく環境によさそうなことをやることでしょ、ぐらいのふわっとした認識しかないはず!(少
日本の植物分類学の父・牧野富太郎博士が描く植物図の魅力~MUSEUM REPORT~
高知県立牧野植物園とファッションブランドIEDIT[イディット]のコラボにより素敵なお洋服が誕生!牧野植物園のご紹介とともにお届けします。
みなさまこんにちは。ミュージアム部mitu.です。この夏、フェリシモのファッションブランド IEDIT[イディット]から発売された、牧野植物園とのコラボシリーズはすでにご覧になられたでしょうか?
「日本の植物分類学の父」と称され、植物への注いだ生涯と偉業に
第2回 中島梓の説く「誰に批判されても構わない文章」|三宅香帆
書いても、反応は返ってこない書くことは難しい。
自分のなにかを言葉にして、発信し、そして相手に読んでもらう。そのうえで相手がそれを面白いと思ってくれる。こんなに難しいことはない。なぜなら読者は目の前にいないからだ。
喋ることなら、まだ、目の前に相手がいてくれることが多い。相手がいれば、どんな喋り方を面白いと感じてそうか、どんなことを聞きたがってそうか、なんとなくわかる。そして軌道修正ができる。