お題

#2021年のおすすめ小説

人気の記事一覧

2021年 #小説 noteまとめ100作

今年も年の瀬。2021年を彩るnote30選が公式さんから発表されましたね! ああこれ読んだなぁ、あれよかったなぁと思って眺めていると、ん?あれ?小説noteがない……!なんだってー!!noteホーム画面でも小説カテゴリは最初のほうにあるのに……!! (創作大賞も開催中なので小説は公式ピックしにくかったのかも……) というわけで、書きました! それでは、どうぞ! 1.「やりたい事」はあなたを幸せにしない 夢や才能の残酷さと、願いと、読んでて熱くなるnote。刺さるなぁ

スキ
234

【2021年読了版】オススメ本を紹介します!

2021年も残りわずかとなってまいりました。今回は昨年に引き続き、2021年に読んだ本の中から、私がオススメしたい本を紹介していこうと思います。 ■ ミステリー部門十角館の殺人 / 綾辻行人 *** 読書好きの皆さんのオススメを見ていると、頻繁に登場していたのがこちらの作品。綾辻さんの作品を読むのは初めてだったのですが、ものすごく面白くて、多くの方がオススメしているのも納得の作品でした。登場人物が全てあだ名で呼ばれているところに少し分かりづらさを感じてしまった私でしたが

スキ
73

夜の側に立つ(小野寺史宜)

「ひと」という小説を読んでいたく感動し、すぐさま同じ作者の別の作品を手に取りました。 全然違う世界に住む人々なのに、かなり近い体験だなぁと感じられる物語です。 ごくごく簡単にいえば、バンドメンバーだった男女5人の、高校時代から40歳までの物語です。設定の時点から私にない要素を持っている5人であり、物語の中で起きている事件も、私のような人間では体験できないことばかり。しかし、そこで感じる彼らの心の動きにはとても同調できるのです。不思議です。 ある事件が起こったとき、主人公は

スキ
15

2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も

スキ
73

本好きが今年読んで面白かった本

本好きのみんです。 今年読んだ本は27冊。 1年で25冊読む目標は達成できましたが、もっと読みたかったです。 今年読んで面白かった本6冊1.『推し、燃ゆ』宇佐見りん 最年少で芥川賞を受賞された作品。 推しがファンを殴り炎上してしまうことから始まる話です。 宇佐見りんさんは私と同い年。 どうすればこんな文章が書けるのかと衝撃を受けました。 私も推しがいるので共感できる部分もありつつ、自分はここまでではないなと客観的に読める部分がありました。 主人公の心情を表す言

スキ
36

ステキな音楽を、ステキな文章で

メディアパルさん主催の#アドベントカレンダー2021 「あなたの好きなことのイチ押し本」に参加しています。 * 音楽が好きです。 クラシック、ジャズ、ポップス、洋楽、なんでも聴きます。 その中で心が震える曲はたくさんあるのですが、 それを言葉で説明するのは、すごく難しいなと感じます。 一つ一つはどんな音なのか。 全体はどんな曲なのか。 どこに感動したのか。 目に見えたものや自分の内面は、比較的掘り下げて文章化しやすいと思うのですが、匂いや音は、難しいと感じます。 皆さ

スキ
82

No.426 あれから100日経ちました!

あの日、朝方は少し肌寒く、秋だとばかりに鰯雲が空を覆っていました。 作家・重松清氏の新聞連載小説「はるか、ブレーメン」(画、丹下京子さん)が大分合同新聞で始まったのは、その2021年10月24日のことでした。 あれから今日で100日目、「はるか、ブレーメン」も100話目を迎えました。この連載小説について、重松氏は、 「人生の走馬灯に描くものを探す人たちの物語であり、16歳の少女のフシギな旅の物語でもあります。」 とコメントを寄せています。画家・丹下京子さんの柔らかくて親しみ

スキ
18

2021年に出会った本まとめ 〜読書記録とオススメ作品〜

📖上半期の60冊🔽上半期読んだ60冊は以前noteに記録しました。 いろんな方がまとめられているのを読んで憧れていた読書記録は感慨深い記録となりました。 今年から初めて読書メーターという有名な読書記録アプリを利用。手間がかかるのかもとこれまで食わず嫌いをしていたなあと反省。始めると、ぐぐっと世界が広がりました。 読んだ本の表紙が並ぶ本棚がお気に入り。日々増えると貯金のようでなんだか嬉しいですね。著者別の円グラフや累積ページ数が表示されたり、読書管理サイトに寄せられたみなさ

スキ
49

'ジミー'は、あなたのための物語。

エイミーさん処女作 'ジミー'。 ある朝、'ジミー'の読書会が開催されるという記事を目にしました。 ぜったいにぜったいに参加したくて、 秒で申し込みをしました。 普段なら、娘の相手をしてくれる人がいるか、自分の手が空くのか確認してから予定をいれるのに、 この時は「なんとしても参加したい!都合は後からいくらでもつける!」と行動していました。 無事、先着順の参加者枠の中に入ることができました。 * 読書会前に読めるよう、予めエイミーさんが'ジミー'の原稿を送ってください

スキ
51

本屋大賞「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)感想 巧みな構成で深く届けること

 瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」を今さらながら読んだ。2018年に刊行され、2019年に本屋大賞を受賞、それから2年以上経っているにもかかわらず、どの書店に行っても売上ランキング上位の棚に飾られ、平積みもされている。  そんな書店の光景がもはや当たり前のようになってしまっていたが、映画化されたのをきっかけに、あらためて気になって上位ランキングの棚に近づいてみた。  はじめてこの本を目にした時から不思議だった。表紙とタイトルを見ても、ストーリーがまったく想像できない

スキ
30

第124回:2021年に読んで良かった本、まとめてみました。

こんにちは、あみのです!2021年もいろいろな本を読むことができました。 今年の初めから投稿を始めたnoteですが、こちらでは読んだ本の感想を沢山上げることができました。noteの街の皆さん、いつも本当にありがとうございます(*^^*) さて今回の記事では、今年読んだ中でも特に良かった本をnoteに投稿した感想記事と合わせて5タイトル振り返ってみます! 【ホヅミ先生と茉莉くんと。】 今年読んだラノベ作品の中ではダントツ好きです。小説家のホヅミ先生と彼の読者のひとりである

スキ
58

読書録2021

ふりかえってみると、昨年はたくさん本を読んだ。 病院受付で母を待つ間。会うことはかなわずとも母のために通い、読書しながら時間をつぶし担当看護師の報告を待っている、というのが、意外にも好きだった。 五月に逝くまで、母は三カ所転院したため、病院近くに古本屋を見つけては、小さな悦びにひたったものだ。 ◎あの川のほとりで  アメリカ ジョン・アーヴィング ◎レイラと最後の10分38秒  トルコ エリフ・シャファク ◎十二人の手紙  井上ひさし 死ぬ気まんまん 佐野洋子 虫

スキ
24

そっちがキミのメインルート#3

長い時間迷っているダイジョーブタを見て、 「そんなに慎重にならなくてもいいのに・・・」 とフー子は心の中で思いながら、どうにか説得しようと試みた。 「会社の同僚の女性がね、このあいだ上級者ルートを登ったんだって。  滝のそばを歩いたり、ハシゴとかガレ場もあるみたいだけど、  全然問題なかったって言ってたよ。  大人はだいたいこっちなんだし、早く着くし・・・」 「でもフーちゃんはその人と同じじゃないでしょ?最近疲れているって  わかってるんだから、こっちにしよう」 「うーん・

スキ
43

私が2021年に読んでよかったおすすめ小説 20選

今回は、年間100冊以上読む読書好き大学生の私が2021年に読んでよかったおすすめ小説を紹介していきます。 ぜひ読んでみてくださいね! まさき としか あの日、君は何をした 内容紹介 北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。 15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人

スキ
14

あなたにも、この"癒し"を届けたい。

先日、エイミーさんの処女作’ジミー’の読書会に参加させて頂くにあたり原稿を送って頂き、 むさぼるように読んだ後、読書会前だというのに鼻息荒く感想文を書かせて頂きました。 すると数日後、エイミーさんがこの記事を取り上げてくださった! エイミーさんの記事を読んで、またも心が震えて泣いてしまいました。 エイミーさんの書く言葉って、ものすごく”生きている”のですよね。 だからどうしようもなく揺さぶられてしまうのだと思います。 エイミーさん、改めてありがとうございました🌸

スキ
43

No.373 毎日楽しみにしている1,000字前後の連載小説

 「仁の音」No.132で紹介したことがありますが、丹羽文雄(1904年~2005年)は、100歳まで生きた長寿の小説家です。戦争や宗教者、恋愛など幅広い題材を扱いました。そのために「風俗小説」などと呼ばれたこともあります。生涯著作数は、500冊を優に凌ぐ多産の作家としても有名です。日本文藝家協会の理事長や会長の要職を務め、1977年(昭和52年)には文化勲章も受賞した文化功労者です。  当時は、万年筆による手書きの原稿だったでしょう。生涯に13万枚もの原稿用紙を書いたとい

スキ
26

第115回:「物語」という箱を開ける短編集

こんにちは、あみのです!もう12月ですね~。 さて今回の本は、PHP文芸文庫の『ラストで君は「まさか!」と言う』シリーズ傑作選の「トパーズの誘惑」という巻です。このシリーズは初めて読みました。今作には数分で読める短編が36本も入っています。 先日、フォローしているPHP研究所のnote記事で存在を知った1冊。 最近この手の短編集にハマっているので、「これはぜひ読んでみたい!」と思って早速本屋で見つけてきました。宝石のようにキラキラしたカバーイラストも素敵ですね! 今作はい

スキ
63

「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ女性医師が、わたしたちの不平等と人生の最適化を考えた

「82年生まれ、キム・ジヨン」は 2016年に韓国で刊行され社会現象をまき起こした小説。 中堅企業に勤める夫と子供と共に 韓国・ソウルに住む主人公キム・ジヨンが、 ある日を境に自分の母親や友人の人格が憑依したように 振る舞い始める。 受診した病院の精神科医のカルテの形で、 彼女が経験した様々な理不尽や不平等、 女性であるがゆえの困難が描かれている。 日本でも2018年12月に刊行され、 2019年1月から6か月連続で 海外文学部門の売上第1位を獲得した、 いわずと知れた超

スキ
14

今年読んだ本156冊から、私のベスト10を発表してみる

2020年12月1日~2021年11月30日までの一年間で読んだ本は以下の156冊です。結構読みましたねえ。 ベスト10に入るのは、やはり内容が印象的に残っている10冊ということになりますが、まずは読んだ本一覧がこちらです。 読んだ本一覧2021/11/27 追憶の烏 156 2021/11/21 兇人邸の殺人 今村 昌弘 155 2021/11/19 罪の因果性 横関 大 154 2021/11/16  殺した夫が帰ってきました 桜井美奈 153 2021/11/14 

スキ
19

2021年・今年の10冊

これは「自分が今年読んだ本の中から10冊を選んで振り返る」という企画です。今年読んだ本から選ばれるので今年出た本とは限りませんし10冊になるとも限りません。 本年の結果は以下の通りです。 スチュアート・D・ゴールドマン『ノモンハン1939』(みすず書房) そうか下克上って日本特有の悪なのか……という気付きがあった。確かに中国産でもないしキリスト教世界にも見かけないな。当たり前ながら「弱いものが強いものを倒して痛快」なんて単語ではないからな。そりゃ日本軍もあかんようになる。

スキ
8

2021年に読んだ本 【橋本治 「生きる歓び」】

本との出会いはタイミングがあると思う。 今、この時に読むことで一生の糧になる、そんな出会いの瞬間がある。 橋本治の短編集「生きる歓び」を読んだ。 「にしん」「みかん」「あんぱん」「いんかん」「どかん」「にんじん」 「きりん」「みしん」「ひまん」の9篇。 どれも主人公はふつうの人。 何の事件も起こらない。どんでん返しもない。「ちょっと良い話」にならない。 ただ、何でもない日々が重ねられていく。 時折の非日常は主人公たちにとって日常の続きで、 静かに日常が積もって、人生がで

スキ
8

少し早いですが、今年のおすすめ本

Web本棚サービスブクログで2021年私のベスト本というブックリストを作るという企画が実施されています。 まだ12月も3分の1残っていますが、私は日本小説・翻訳本・その他漫画、実用書と分けてここまで読んだブックリストを作り投稿しています。 興味のある方はこちらをご覧ください。 noteではおすすめの小説ですので、国内外合わせて3作品を選びました。 心温まる本という点で、この1冊だと思います。 ブクログでも多くの方が取り上げられています。 次はノーベル賞作家カズオ・

スキ
24

『東京セブンローズ』 人をつくるのは国家か言語か

面白い小説を読んでると、どんどん物語の世界にのめり込んでいってしまいます。 面白ければ面白いほどページを閉じても本の世界は止まらず、日常生活が侵食されて行きます。他のことをしつつも頭の中の半分はまだ小説の世界に取り残されていて、上の空。 何か思いつくことがあると、例えば読んでいる内容、その何が面白いのか、どこにどうして感銘を受けたのか、小説の中の状況に対して自分ならどうするか、以前に読んだ本との関連性や現実との対比などなど、誰かに話して聞かせずにはいられなくなります。読ん

スキ
20

今年読んだ小説たち

 もう12月21日だし、振り返ってみようかな。  今年読んだものは、ちょっと少ない。体調を崩して休職していたせいもある。時間があるから逆に読めそうだけど、診断済みの鬱はそんななまっちょろいものではなかった。 ○「希望の国のエクソダス」村上龍 ○「普通の女の子として存在したくないあなたに」村上龍 ○「暗室」吉行淳之介 ○「生命式」村田沙耶香 ○「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ ○「歌うクジラ」村上龍 ○「海辺のカフカ」村上春樹 ○「パン屋再襲撃」村上春樹 ○「猫を棄

スキ
8

No.382 「とりつくしま」がありました。

 その時にやれば良いのに、その時に書けばよいのに、なかなか出来ないのが私です。この人の言葉に出遭った感動も今頃になって書いているのです。    「歳時記には、季語が標本のように並んでいます。」  そう言ったのは、歌人であり、小説家であり、脚本家でもある東直子さんでした。12月5日、午前6時35分から放映された「NHK俳句」の「綿虫」(「雪虫」、「シロバンバ」とも)の句の回でゲスト出演し、歳時記のことについて質問を受けた時に、この見事な比喩表現を用いて68歳の前期高齢者の心を捉

スキ
15

山女日記を読んだ感想

こんばんは。今回は山女日記を読んだ感想について書こうかと思います。 湊かなえさんの本を読んだのは今回が初めてだった。以前から気にはなっっていたものの読めていなかったので、今回読むことができて良かったと思う。 山女日記を読んでみて私も共感する部分が沢山あって、女性目線の感情を上手く表現できているなあと思った。 山を登ることをテーマにした小説だが、登山をする理由や登山にまつわるエピソードが深堀されていたと思う。 私は登山することが数えるくらいしかないが、登山するのも気持ち

スキ
13

『やさしい猫』と 気づかなかった人権問題

ちらりと見たタイトルの印象と、読後感が全く違った本。 『やさしい猫』 中島京子 タイトルに合わせた、ほんわかした表紙の絵。のんびり、まったりした誰かの日常生活をゆる~く描いている小説だろう・・・と思って読み始めたら、あっという間にその思いは崩れた。 日本の入国管理制度を描いた社会派小説だったのだ! 母子家庭で育つ主人公の女子高生マヤの語りで、物語は進む。保育士をしている母ミユキと二人暮らしだった小学生のとき。まじめに働くスリランカ青年クマラ(クマさん)が、ミユキと出会

スキ
29

2021年に読んだ本ベスト10

今年は全165冊、去年は174冊なのでちょいと少ないが、多読をする者の責務として今年も報告を行う。昨年同様ジャンルは問わずのランキングなので小説が多くなった。もったいぶらず一位から。 2021年に読んだ本ランキングベスト10 1位 『最初の悪い男』ミランダ・ジュライ(岸本佐知子訳) 【長編小説】新潮社、2018年、原題 "THE FIRST BAD MAN" あらすじ(引用) 43歳独身のシェリルは職場の歳上男に片想いしながら、孤独な箱庭的小宇宙からなる快適生活を謳歌。

スキ
8

読了本2021📚

毎日時間に追われて、またまたご無沙汰な更新になります。 介護関係も更新したいところですが、来年春にかけて慌ただしくて、落ち着いてからまた書きたいと思いますm(__)m 備忘録として、今年読んだ本を残しておこうと思います。 読書好きなんだけど、集中できる時間が独身の時よりも圧倒的に限られ、冊数は少なくなりました。でも、去年に比べるとたくさん読めたので満足です☺︎ それでは参りましょう! 1.コンビニ人間/村田沙耶香 芥川賞受賞作なものの、その時はあまり読む気にならず、

スキ
5

数年ぶりに文庫本を読んだって話

お久しぶりです。ぐっちです。 先日、数年ぶりに文庫本を読みました。 読んだ本はこちら! カツセマサヒコさんの「明け方の若者たち」です。 今年の大晦日には映画化されると知り、映画の予告編を見ていたら原作が気になって購入しました。 軽い気持ちで購入したにも関わらず、言葉選びが素敵で一晩で読破してしまいました。 作中にいろいろな楽曲が出てくるのですが、出てくる曲が僕の好みすぎました。 (読破したあとSpotifyで自分用にプレイリスト作りました。笑) 特にKIRINJIの「エ

スキ
14

私のおすすめ小説【2021年】

2021年も今日でおしまい。 今年も楽しいこと、悲しかったこと、感動したこと。 いろいろな事がありましたね。 物語も私をいろいろな気持ちにさせてくれたものの1つです。 「#2021年のおすすめ小説」を2冊紹介させてください! 1.『革命前夜』須賀しのぶ 著 表紙のピアノに惹かれて読み始めました。 個人的に好きな音楽要素もあり、先がどうなるのか分からなず、ドキドキしながら読みました。 灰色の世界で音楽を愛する若者たちのエネルギーが熱く溢れている物語だと思いました。 “

スキ
9

【太宰治】君に今、一ばん欠けているものは、学問でなければお金でもない。

君に今、一ばん欠けているものは、学問でなければお金でもない。 太宰治(風の便り)より 欠けているものは「学問」でなければ「お金」でもない。 それならば、何が欠けているのだろう・・・。 今回の【佐藤ゼミ】では「風の便り 太宰治」を紹介します。 仕事や生活がうまくいかず「卑屈に拗ねて安易に絶望と虚無を口にして」目の前の仕事から逃げようとしてしまう木戸。彼の様子を見ていると、私たちが普段「見ないようにしている、肝心なところで足を引っ張る、もう一人の自分」を見せられているような気

スキ
8

漫画・小説レビュー 第一回 「お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局 幽冥推進課」

はじめにはい。 チルドレンゴッド書けませんでした。 すみません! 一週間の猶予があったのにもかかわらず! 書けませんでしたあっ!!! まあでもそろそろ更新していかないとやばいなと思った訳でして。 これから更新できない日には、漫画や小説のレビューを書いていきます。 てことで第一回! ゆっくりお楽しみください。 第一回目に紹介する本は…お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局 幽冥推進課…desuなんだこの題名の長すぎる本は!?…面白い小説ですよ。 なんともまあ噛まず

スキ
8

【太宰治】女生徒 あらすじ解説(文学講座)

美しく生きたいと思います。 「女生徒 太宰治より」 10代の女性の揺れ動く心情を、瑞々しく表現した言葉で溢れている「太宰治 女生徒」。今回の【佐藤ゼミ】では、女生徒の「あらすじ」と「制作の背景(S子さんの日記)」について解説します。 【内容】 女生徒あらすじ解説 制作の背景 なぜ30歳の太宰は「10代の女生徒」の心情を書けたのか? 妻・津島美知子の解説(回想の太宰治より)他 太宰治「女生徒」あらすじ解説・関連「斜陽館へ行く」佐藤の旅日記 ・参考文献「回想の太宰治」

スキ
8

2021年に最初に読んだ小説「The Umbrella Mouse」

#2021年のおすすめ小説 2021年の年初め、心揺さぶられる本に出会えてよかったなと思った小説。 1944年、第二次世界大戦中、ロンドンのかさ屋さんにひっそりと暮らすネズミのPip。かさ屋さんを営むスミス夫妻と、お店を訪れるお客さんの会話をひそかに聞くのが毎日の楽しみ。しかし、空襲のせいで、Pipは両親を失くしてしまいました。行くあてもなく、途方に暮れるPip。そんな中、おばがイタリアにいることを思い出し、イタリアへ行くことを決断。イタリアへ行く途中に、多

スキ
5

今年1位は辻村深月『パッとしない子』

(2017年の作品ですが…) 今年読んだ小説の中で1位は 辻村深月さんの『パッとしない子』です。 『噛みあわない会話と、ある過去について』という短編集に収録されています。 僕は『パッとしない子』だけ kindle unlimitedで読みました。 (あっ!今調べたら、 10月に文庫が出てる😳買お!) ジャンルで言うと、僕の大好きな 「いやな話」です。 そんなことわざわざ書かんでもええやん って思う人もいるかもしれない感じの。 人間のいやーな部分にスポットライトを 当

スキ
4

2021年に限らずおすすめ

実は、あまり他人のnoteを読んでいません。パソコンからだとなかなか頭に入ってこなくて。 でもこの方のは読みます。 勝手に紹介させていただきます。六井象さん。 じわります。 1日2話ずつ届きます。日々のご褒美の飴みたいな感じです。月に1度まとめがありますので、それで読んじゃうとちょっと勿体ないような、いや一気に読むのが贅沢でいいんだ、というような。毎日読んで、月の終わりにまた読み返すのがいいですね、はい。 出版していいレベルじゃないの?と思っています。もっと注目され

スキ
3

2021年100冊以上読書した私が選ぶオススメ本ベスト3

私は小さい頃から本の虫だ。 絵本から始まり、シャーロック・ホームズシリーズや、はやみねかおる先生の本を経て、雑食に本を読むのが好きな大人になった。 今年は手帳に、タイトルと作者の名前そして一言感想を書くということを続けてみた。 すると数えてみると、現時点で101冊読んでいたことが判明し、せっかくなので、オススメしたいベスト3をご紹介! 第3位:「やみ窓」篠たまき先生 第10回幽文学賞短篇部門 大賞受賞作品であるやみ窓に、書き下ろしのお話3篇を加えた本。 ある夜自宅の窓か

スキ
4

私の絶望が小説になっていて 【読了】 猫狩り族の長

共感の嵐が吹いた小説を紹介します。 『猫狩り族の長』麻枝 准公式HP Amazon 間違いなく、今年1番笑った小説でした。 十郎丸の死にたい理由が、私の死にたかった理由とあまりにも似ていて、似すぎていて「そうそう、そういうこと!」と、共感の嵐が吹き荒れて、読み進めながらずっと笑っていました。からの号泣。私はこの物語に救われました。私だけじゃないのだと、そう思えました。 死という希望時椿の世界は私の周りが見ている世界みたいで。皆が教えてくれる世界を私は思い描くことも

スキ
9

年末年始に読みたい本【小説編】

シゲクです。 「年末年始に読みたい本」シリーズのビジネス書編、エッセイ編に引き続き、今日は小説編です。 2021年は今日で終わりますが、普段はお忙しいという方ほど年始は「小説の世界」へ旅行してみてはいかがでしょうか。 ※記事にある商品リンクはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。 今回は、この辺で失礼します。

スキ
14

三体

宇宙人が攻めてくる!でもそれ400年後!でお馴染みの三体。文句なしに面白い。今のところハードカバーで5冊。簡単におすすめできる値段ではない。それすら安いと思えるほどには面白いけども。 #2021年のおすすめ小説

スキ
2

人生はいくつかの”係”でできている

歳を重ねるたび自分の”係”が増えていく。 学生時代は、学生・娘・部活やバイト先でのポジションなど軽く見積もって3つくらいの係をこなしながら生きていた。 しかし、社会人になり結婚してから自分の”係”が一気に増え、本当の自分をどこで息抜きしたらいいのか分からなくなっていた。 西加奈子さんの短編小説である「おまじない」に出てきた「孫係」という話から、人生を進めていくごとに増える、自分の役割(この小説を参考にして”係”と呼びたい)と本来の自分とのバランスについて書きたい。 この数

スキ
10

ミサンガ (2)

                  5 「マジかよ、へー、お前ユイと付き合い出したんだ」  九月に入って大学が始まり出した頃だった。渋谷の喧騒をまとめて詰め込んだような居酒屋で、ユウダイは声を張り上げてそう言った。大学から三駅ほど移動した駅の近くにその居酒屋はあった。狭い店内にこれでもかと人を詰め込んで、客は席を立つのも一苦労なほど鮨詰め状態だ。店内には大学生らしい人しか見受けられず、完全に泥酔している人も数人見受けられた。 「まあ、そうなんだけどさ…… あんまりカップルっ

スキ
6

【ミステリ小説/作家】#2021年のおすすめ小説

今日は大みそかということで、2021年の小説レビューをまとめるのも良いかと思い記述しております。 ◇【湊かなえ】さん「リバース」ーーー 「白ゆき姫殺人事件」ーーー ーーー 昨年までは、伊坂幸太郎さん、東野圭吾さんなど、ある意味王道と呼ばれる方の作品を中心に楽しんできたのですが、今年は「今まで読んだことの無い方を中心に読もう!」と思い立ち、誰から読めば良いかを聞いた同僚からおススメされた方が、湊かなえさんです。 その同僚は、小説だけでなくドラマ等の映像も好きな人で、両

スキ
9

2021年下半期わたしの10冊

1年のうしろの半分が終わる その間にわたしは51冊の本と出会いました 本当はまだまだ読みたい本がたくさんあったのだけど 数日前に読み終えた岸政彦さんの『リリアン』が よすぎてよすぎてだったので今年の読書納めとしました 素敵な本とたくさん出会えることが本当に本当にうれしい その中でも特にわたしの心に残った10冊 紹介させてください どれも本当にわたしが心からおすすめしたい本 もし、興味を持って手にしていただけたのなら幸いです オーラの発表会 綿矢りさ 皆のあらばしり

スキ
10

長い夜を共に歩いた、その先にあったもの。

2021/12/30 「お題に参加します。#2021年のおすすめ小説」昨日はエッセイだったので、今日は小説について書いていこうかなと思います。 私が2021年で読んだ本の中で一番!と思う作品は「夜のピクニック」恩田陸さんの小説です、 以前この本を読んだときにまとめておいたnoteがこちらてす。気になる方は是非。 目に光が宿る瞬間が見えた。小説って、文字の羅列です。イラストや挿絵が入っているものもありますが、私が読む小説のほとんどは文字ばかり。頭の中で、本の中の光景をイメ

スキ
6

2021年・180冊の中から選んでみたよ。

🏆一気読み大賞/模倣犯🏆『小説:模倣犯上・下/宮部みゆき』公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫… ameblo.jp 年末年始にじっくり、なんて甘かった。読むの止まらない。 圧巻の一言。いやはやなんとも、すごい作品でした。 🏆なぜ読まなかったんだ賞/神様のカルテシリーズ🏆『小説:神様のカルテ他4冊/夏川草介』この病院では、奇蹟が起きる。栗原一止(

スキ
5

夏目漱石「行人」あらすじ解説【文学講座】

夏目漱石「行人」のあらすじを解説します。 今回は「普段の授業を再現してみよう」と考え、じっくりと解説を始めてみたところ想像以上に長くなり、3時間を越える録音時間となってしまいました。 さすがに3時間は長すぎるだろうと、ざっくりと編集をして「1時間50分」にまとめたのですが、それでも長いですよね・・・。 画面を見ずに、聞き流しでも理解できるかと思いますので、年末の掃除をするときのBGMなどでご活用願います。そしてもし全編を完走された方がいらっしゃいましたら、なにかしら感想をい

スキ
4

おすすめライトノベルをジャンル順に紹介!! 有名な作品からマイナーな作品まで

今回はおすすめのライトノベルをジャンル順に紹介したいと思います。 ラブコメ編 ひげを剃る。そして女子高生を拾う 〜あらすじ〜 IT企業に勤めるサラリーマン・吉田は、上司の後藤愛依梨にフラれた夜、荻原沙優という家出少女と出会う。沙優は性交と引き換えに宿を提供するよう吉田に要求するが、吉田はこれを拒否した上で、働くことを条件に彼女を居候させる。 ヒロインの荻原沙優はとても魅力的で、 主人公の吉田の優しさに心を惹かれる作品と なっています。 いっつも塩対応な幼

スキ
3

おすすめの小説

今年も宝島社さんが主催の「このミステリーがすごい!」大賞で、見事に受賞された。 新川帆立(著)【元彼の遺言状】 あらすじ・・・「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と三ヶ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する

スキ
3