ラブアンドジョイ

30代女性、医者として働きながら子育て。フルタイム、月に1-2回当直。 産科麻酔につい…

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30代女性、医者として働きながら子育て。フルタイム、月に1-2回当直。 産科麻酔について、妊婦さん、医療従事者に向けて発信したい。 #ワーママ #三歳児 #横浜DeNAベイスターズ #読書レビュー

最近の記事

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わたしと、わたしのnote

noteをはじめて、 見えてきた方向性があります。 こんな人がこんな思いでやっています。 出会い 2021年1月、ワーママデビューする私に友達が紹介してくれて noteを知りました。 正直はじめはあまりアンテナがたたず、 少し読んだだけであまり使わないアプリとしてねむっていました。 一緒に紹介してもらったvoicyには激ハマりで、 ワーママはるさんはじめ 何人か大好きなパーソナリティをフォローして 仕事からも育児からも離れた学びの時間を楽しんでいます。 そんな中、ワーママ

    • 医師の転職体験 転職その後

      2023年4月、大きな医局を離れ、転職しました。 転職の目的は ①息子を幼稚園に通わせること ②自分の専門に合わせ、産科麻酔を深められる病院で勤めること でした。 幸いなことに、都内の、 無痛分娩件数の多い大きな病院に転職することができました。 転職後半年以上がたち、年も明けました。 振り返る頃合いです。 今回は転職してよかったことをまとめます。 転職を考えている方、迷っている方、 参考にしてみてください。 転職したメリット専門を存分に深められている 私の勤務する病院は

      • 無痛分娩が保険診療になる日は来るのか

        先週、産科麻酔学会に出席してきました。 ここ数年で無痛分娩のニーズは飛躍的に増加し、 東京では25%以上の人が無痛分娩を選択しているそうです。 一方、地域によっては無痛分娩の提供体制が整わない地域もあり、 偏在が目立ちます。 地域ごとの無痛分娩の提供体制はこちらから確認できます。 全国無痛分娩施設検索 | JALA (jalasite.org) 無痛分娩を扱っている病院がなかったり 時間制限があったりして恩恵にあずかれない妊婦さんも多いでしょう。 近年、分娩が保険診療にな

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        • 質問箱を設置しました

          わたしは産科麻酔科医です。 無痛分娩の選択肢がもっと増え、さらに安全で質の高い無痛分娩を妊婦さんたちが受ける、お手伝いをしたいと考えています。 直接質問に答えたり、コミュニケーションをとったりできるよう、質問箱を設置しました。 妊婦さん、ご家族の方、無痛分娩の提供を始めたい医療従事者の方、無痛分娩に関わっている方、お気軽ご質問ください。

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          妊活で取り戻した、自分の声を聞く感覚

          2023年あたまくらいから、二人目の妊活をしています。 タイミング→体外受精ときて、8月終わりくらいから人工授精にステップアップしました。 これがまあ、うまくいかない。 挫折につぐ挫折。 体外受精までは自分の体にペースを聞いて、それに合わせるような治療の形でした。 あまり投薬せず、体からの表現型を読み取ります。 体温は、検査キットの結果は… それはそれで思い通りの結果でなく、医療者のはずなのに体のことがわからない。 少しの体温の差が気になって、早朝覚醒が続く始末。 さ

          妊活で取り戻した、自分の声を聞く感覚

          「無痛分娩で失うもの」産科麻酔科医の視点から

          先日、X(旧Twitter)で 「無痛分娩で失うもの(を問う)」という題のシンポジウムが 助産学会の学術集会でおこなわれることがポストされ、 バズっていました。 「そんなもの痛みだけだろ!」「あとお金」という キツめの突っ込みが踊っていたわけですが、 産科麻酔科医としてマジメに 「無痛分娩で失うもの」を考えてみたいと思いました。 ちなみに、Xにポストされたシンポジウムのポスターには 「赤ちゃんの長期的影響」「痛みの効果と文化」など 赤ちゃんを産もうという人が見たら ドキッ

          「無痛分娩で失うもの」産科麻酔科医の視点から

          暇と退屈、向き合うには魂の声を聴け

          日々に忙殺されている 忙しく過ごしているうちにどんどん時間が過ぎている 単調な毎日でマンネリ化している なんだかつまらない こんな感情を持っている方も少なくないのでは? これらはみな、実は同じ悩みで、 本質や悩みのもとは共通しているというお話です。 大切なことを忘れがちな自分のため、備忘録として残すことにしました。 日常の奴隷が「暇と退屈の倫理学」と出会う 毎日仕事をして、迎えに行って、ご飯を作って寝るの繰り返し。 この生活の先に何があるのか、何もないのか。 いつまで続

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          「傲慢と善良」を読んで「婚活じゃない方」の考察

          Voicyでひうらさとるさんがお勧めというので、 久しぶりに小説を読みました。 「傲慢と善良」は一人の男性の目線で始まります。 その男性と婚約者は、婚活で出会い結婚目前までこぎつけていたのに、 ある日忽然と消えてしまいます。 彼女と彼女を連れて行った犯人を探るべく、 彼女の過去を追っていく物語。 この本を読んで 目の前の人を人はどうとらえるのか 「善良」は人生のステージでどう変わるのか について考えたことをまとめてみました。 この記事ではこれ以上詳しいあらすじやネタ

          「傲慢と善良」を読んで「婚活じゃない方」の考察

          人生は白い雲のように

          あけましておめでとうございます。 今回はとりとめのない感情をぽつぽつと。 特に芸能事情に詳しくもない一般人ですが 学生時代からずっと有吉弘行さんを見るのが好きです。 有吉さんが最初に有名になったあのヒッチハイクの番組は、 当時親に禁止されて見ることができませんでした。 私自身まだ小さくてよくわからなかったというのもあります。 その後ブームが去り、有吉さんの露出が減ってどん底、と言われていた何年間かを経験して。 一時は自殺も考えた、貯蓄がなければホームレスになっていたと振り

          人生は白い雲のように

          「歴史思考」は何の本か。

          コテンラジオの深井さんが本を出したというので チェックをしていましたが、 しばらく購入せず心の中で期待を膨らませていました。 買ったら沼ってほかのことができなくなりそうだと思ったからです。 さて、満を持して読んでみると、いい意味で期待を裏切られました。 私が読みながら考えていたこと、 「一体この本は何のジャンルの本なんだろう?」 そんな面から紹介してみたいと思います。 ① 歴史エッセイ期待を裏切られた第一の理由が、これです。 この本の文体がライトに感じられたから。

          「歴史思考」は何の本か。

          フリーライド問題は自分の中の不平等感と向き合うきっかけ

          きっかけは、何かの拍子に目にしたTwitterのひとことでした。 「当直しないママ女医は男性医師たちにフリーライドしている」 自分がフリーライドしているつもりがなかったので、 ドキッとしました。 (正確に言えば私は当直はこなしているので「フリー」ではないけれど) 「フリーライド問題」はここ数年で形を変えながら 多くの業界で、多くのコミュニティで 主に相手を批判するときに使われてきた言葉です。 ややいまさらですが、自戒を込めて、 フリーライド問題について考えました。 そもそ

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          【英語教育プラスα】欲張りな私の幼稚園選び 

          ある日、育児中の同僚と話していてひっかかった言葉がありました。 「うち、バイリンガル幼稚園なんで」 バイリンガル幼稚園ね… 我が家も幼稚園入園を控えた子供がいて、 その選択は親である我々(というかほぼ私)がしました。 「うちはこれでよかったんだっけ」と不安になり、 もう一度考えをまとめ直しました。 というのも、私は本当に子育てを怖いことだと思っています (たぶん思いすぎている)。 「私が子供のことを選んだり決めたりしなければいけなくて、 その結果を子供が背負っていくなんて

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          「はたらく」はライフステージでどう変わるか

          私は、 働く=「自己実現」×「価値の生産」 と考えています。 ライフステージの変化で変わる「はたらく」の意味について 思いをまとめてみたいと思います。 私の仕事と価値基準 私は医療従事者として働いてきて、 ライフステージ・キャリアの変化で 価値基準が大きく変わってきました。 育休前(24歳~30代前半) 馬車馬期 価値の重点は 「いかにスキルを身につけるか、貴重な経験をするか」でした。 そのために「スキルを身につけられる仕事に割り振られる」ことが必要で、 ひいては「いかに

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          「どんな病院で産むのか問題」と産科麻酔科医である私の一歩

          私は産科麻酔に従事するママさん麻酔科医です。 最近一歩踏み出して転職活動を始めてみて、 私の持つ強みをキャリアとして維持できる道を探しています。 そこで、無痛分娩をおこなっている病院をいくつか見学しました。 これも外へ踏み出す事を決めたからこそ得られる特権。 各病院で無痛分娩を提供するのに いろいろなシステムを工夫していることを知りました。 この記事は、 私が一歩踏み出したからこそ身をもって知った情報を お産にかかわる様々な方に共有するための記事です。 ・妊婦さんとそのご家

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          医師の転職体験 まずは入り口に立つ

          実は,この7月まで転職活動を行っていました。 まだ細かい調整を継続中なので,広い意味では転職活動中ですが 転職体験の入り口「なぜ,どうやって始めたか」を お話ししようと思います。 医師の転職については 少なくともnoteには生の声が多くなかったので, 何かの参考になればと思います。 この記事は *違和感を持つ人 *スキルアップしたい人 *生活を変えたい人 *将来に不安がある人 にお役立ていただけると思います! 「なぜ」転職しようと思ったか:違和感を具体化 この1年半ほど,

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          麻酔科のお医者さんだけど,ママや赤ちゃんの役に立ちたい

          普段,周産期医療にかかわる麻酔科医として仕事をしています。 無痛分娩,帝王切開を通して妊産婦の方の笑顔を増やせるように, そのお手伝いをしたいと思っています。 子育て中のママの視点と,医者としての視点で どうしたら妊娠⇒出産⇒育児を経験するママのお手伝いができるのか, 考えたことを書きます。 無痛分娩をすべての方の選択肢の一つに 産む施設は厳しい目で安全第一に ママとして思うこと 妊娠,出産,育児は本当に人生の一大事。 人一人産み育てるのだから当たり前なのでしょうが,

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