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今年読んだ本156冊から、私のベスト10を発表してみる

2020年12月1日~2021年11月30日までの一年間で読んだ本は以下の156冊です。結構読みましたねえ。

ベスト10に入るのは、やはり内容が印象的に残っている10冊ということになりますが、まずは読んだ本一覧がこちらです。

読んだ本一覧

2021/11/27 追憶の烏 156
2021/11/21 兇人邸の殺人 今村 昌弘 155
2021/11/19 罪の因果性 横関 大 154
2021/11/16  殺した夫が帰ってきました 桜井美奈 153
2021/11/14 クララとお日さま カズオ イシグロ 152
2021/11/11 スモールワールズ 一穂ミチ 151
2021/11/09 不可逆少年 五十嵐 律人 150
2021/11/04 涅槃 下 垣根 涼介 149
2021/10/29 ふたたび嗤う淑女 中山 七里 148
2021/10/29 大友二階崩れ 赤神 諒 147
2021/10/29 涅槃 上 垣根 涼介 146
2021/10/28 自由研究には向かない殺人ホリー・ジャクソン 145
2021/10/22 魂手形 三島屋変調百物語七之続 宮部 みゆき 144
2021/10/21 殺人現場は雲の上 新装版 東野 圭吾 143
2021/10/19 11文字の殺人 新装版 東野 圭吾 142
2021/10/17 空貝 村上水軍の神姫 赤神 諒 141
2021/10/16 かがみの孤城 下 辻村深月 140
2021/10/13 神の悪手 芦沢央 139
2021/10/12 三毛猫ホームズの懸賞金 赤川 次郎 138
2021/10/11 ののはな通信 三浦 しをん 137
2021/10/10 かがみの孤城 上 辻村 深月 136
2021/10/09 夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田そのこ 135
2021/10/08 うらんぼんの夜 川瀬 七緒 134
2021/10/08 未来 湊 かなえ 133
2021/10/08 そして、バトンは渡された 瀬尾 まいこ 132
2021/10/06 朔が満ちる 窪 美澄 131
2021/10/05 正欲 朝井リョウ 130
2021/10/03 高瀬庄左衛門御留書 砂原浩太朗 129
2021/10/02 邪教の子 澤村 伊智 128
2021/09/29 星落ちて、なお 澤田 瞳子 127
2021/09/29 原因において自由な物語 五十嵐律人 126
2021/09/27 未来 湊かなえ 125
2021/09/25 柳生忍法帖 山田 風太郎 124
2021/09/21 店長がバカすぎて 早見和真 123
2021/09/19 そして、バトンは渡された 瀬尾 まいこ 122
2021/09/16 夏の騎士 百田 尚樹 121
2021/09/15 護られなかった者たちへ 中山 七里 120
2021/09/14 北の御番所 反骨日録(1)-春の雪 芝村 凉也 119
2021/09/13 ミラーワールド 椰月 美智子 118
2021/09/06 声の在りか 寺地 はるな 117
2021/09/05 まだ人を殺していません 小林由香 116
2021/09/04 ドキュメント 湊 かなえ 115
2021/09/03 ヒポクラテスの悔恨 中山七里 114
2021/09/01 リボルバー 原田マハ 113
2021/08/29 水たまりで息をする 高瀬 隼子 112
2021/08/27 灰の劇場 恩田陸 111
2021/08/25 オーバーヒート 千葉雅也 110
2021/08/23 蒼海館の殺人 阿津川辰海 109
2021/08/22 テスカトリポカ 佐藤 究 108
2021/08/21 おれたちの歌をうたえ 呉 勝浩 107
2021/08/13 夜明けのすべて 瀬尾まいこ 106
2021/08/09 漁港の肉子ちゃん 西 加奈子 105
2021/08/07 共謀捜査 堂場 瞬一 104
2021/08/07 MR 久坂部羊 103
2021/08/02 満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ 望月 麻衣 102
2021/07/30 にじいろガーデン 小川 糸 101
2021/07/29 食堂かたつむり 小川糸 100
2021/07/28 日没 桐野 夏生 99
2021/07/27 ヴィクトリアン・ホテル 下村 敦史 98
2021/07/22 六人の嘘つきな大学生 浅倉 秋成 97
2021/07/20 白鳥とコウモリ 東野 圭吾 96
2021/07/16 隠れ蓑 新・秋山久蔵御用控(十) 藤井 邦夫 95
2021/07/15 悪魔には悪魔を 大沢 在昌 94
2021/07/08 かか 宇佐見りん 93
2021/07/06 蝶の眠る場所 水野梓 92
2021/07/04 新 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 91
2021/07/02 あと十五秒で死ぬ 榊林 銘 90
2021/06/29 商売繁盛 時代小説アンソロジー 朝井 まかて,梶 よう子,西條 奈加,畠中 恵,宮部 みゆき 89
2021/06/28 天使と悪魔のシネマ 小野寺史宜 88
2021/06/26 百合中毒 井上 荒野 87
2021/06/25 銀の夜 角田 光代 86
2021/06/25 曲亭の家 西條奈加 85
2021/06/20 おたがいさま れんげ荘物語 群ようこ 84
2021/06/20 元彼の遺言状 新川帆立 83
2021/06/18 臨床の砦 夏川草介 82
2021/06/14 ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 川瀬七緒 81
2021/06/11 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 中山祐次郎 80
2021/06/10 境界線 中山 七里 79
2021/06/07 ブラックウェルに憧れて 南杏子 78
2021/06/07 うつくしが丘の不幸の家 町田 そのこ 77
2021/06/02 破天荒 高杉 良 76
2021/06/02 コロナと潜水服 奥田 英朗 75
2021/05/25 狂った機関車-鮎川哲也の選んだベスト鉄道ミステリ 74
2021/05/25 銀橋 中山 可穂 73
2021/05/25 ほんものの魔法使 ポール・ギャリコ 72
2021/05/20 2020年の恋人たち 島本理生 71
2021/05/16 クメールの瞳 斉藤詠一 70
2021/05/12 余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話  森田碧 69
2021/05/05 一度きりの大泉の話 萩尾望都 68
2021/05/04 PUZZLE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平  内藤 了 67
2021/05/02 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 青柳碧人 66
2021/04/30 羊は安らかに草を食み 宇佐美まこと 65
2021/04/27 逆ソクラテス 伊坂幸太郎 64
2021/04/26 源氏五十五帖 夏山 かほる 63
2021/04/24 犬がいた季節 伊吹 有喜 62
2021/04/22 ライト・スタッフ 山口 恵以子 61
2021/04/21 ブロードキャスト 湊 かなえ 60
2021/04/17 多様性を楽しむ生き方: 「昭和」に学ぶ明日を生きるヒント  ヤマザキ マリ 59
2021/04/15 自転しながら公転する 山本文緒 58
2021/04/13 転生 -越境捜査- 笹本稜平 57
2021/04/13 虐げられた令嬢は、実は最強の聖女: もう愛してくれなくて構いません、私は隣国の民を癒します 志野田 みかん 56
2021/04/12 お探し物は図書室まで 青山美智子 55
2021/04/09 美しき凶器 新装版 東野 圭吾 54
2021/04/06 紅蓮の雪 遠田 潤子 53
2021/04/03 十の輪をくぐる 辻堂ゆめ 52
2021/04/01 オルタネート 加藤シゲアキ 51
2021/03/30 危険なビーナス 東野 圭吾 50
2021/03/29 たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 辻 真先 49
2021/03/23 ぎょらん 町田そのこ 48
2021/03/21 アンダードッグス 長浦 京 47
2021/03/17 オペラは脚本(リブレット)から  辻 昌宏 46
2021/03/13 汚れた手をそこで拭かない 芦沢 央 45
2021/03/12 ベルリンは晴れているか 深緑野分 44
2021/03/10 旅する練習 乗代雄介 43
2021/03/09 ファーストラヴ  島本 理生 42
2021/03/08 透明人間は密室に潜む 阿津川 辰海 41
2021/03/05 どうしてわたしはあの子じゃないの 寺地はるな 40
2021/03/04 襲大鳳(下) 羽州ぼろ鳶組 今村翔吾 39
2021/03/01 殺人依存症 櫛木 理宇 38
2021/02/27 スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 友井羊 37
2021/02/25 心淋し川 西條奈加 36
2021/02/21 総理の夫 First Gentleman 原田 マハ 35
2021/02/20 52ヘルツのクジラたち 町田 そのこ 34
2021/02/19 復讐の協奏曲 中山 七里 33
2021/02/18 ゴールデンタイムの消費期限 斜線堂有紀 32
2021/02/17 小説 イタリア・ルネサンス4  塩野 七生 31
2021/02/13 賢者の棘 警視庁捜査一課十一係 麻見和史 30
2021/02/10 八月の銀の雪 伊与原新 29
2021/02/07 アクティベイター 冲方 丁 28
2021/02/03 ハグとナガラ 原田 マハ 27
2021/02/01 イノセンス 小林 由香 26
2021/01/30 ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ 25
2021/01/22 小説 イタリア・ルネサンス3 塩野 七生 24
2021/01/18 インビジブル 坂上 泉 23
2021/01/14 雲を紡ぐ 伊吹 有喜 22
2021/01/11 善医の罪 久坂部 羊 21
2021/01/10 アンダークラス 相場 英雄 20
2021/01/08 ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 中山 七里 19
2021/01/07 マスカレード・ナイト 東野 圭吾 18
2021/01/05 流浪の月 凪良 ゆう 17
2021/01/03 少年と犬 馳 星周 16
2021/01/01 階段にパレット 東 直子 15
2020/12/31 狐のちょうちん 公家武者信平ことはじめ(一) 佐々木裕一 14
2020/12/28 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野 圭吾 13
2020/12/26 小説 イタリア・ルネサンス2 塩野 七生 12
2020/12/25 小説 イタリア・ルネサンス1 塩野七生 11
2020/12/21 ブルータスの心臓 新装版 東野 圭吾 10
2020/12/19 襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組 今村翔吾 9
2020/12/17 希望 熱血一刀流(三) 岡本さとる 8
2020/12/14 インド倶楽部の謎 国名シリーズ 有栖川有栖 7
2020/12/08 この本を盗む者は 深緑 野分 6
2020/12/07 十字架のカルテ 知念実希人 5
2020/12/05 江戸染まぬ 青山 文平 4
2020/12/04 じんかん 今村翔吾 3
2020/12/01 ぬけまいる 朝井 まかて 2
2020/12/01 マナーはいらない 小説の書きかた講座 三浦しをん 1

まずは16冊

いやいや、意外と内容を覚えていません。
そこでまず、タイトルを見ただけで内容を覚えているもの。
それから、当時の感想を読んでみて、10分の1で16作品にしてみました。
これは、すべてどれも、良かったなあ。

じんかん 今村翔吾 3
アンダークラス 相場 英雄 20
ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ 25
一度きりの大泉の話 萩尾望都 68
元彼の遺言状 新川帆立 83
曲亭の家 西條奈加 85
あと十五秒で死ぬ 榊林 銘 90
蝶の眠る場所 水野梓 92
白鳥とコウモリ 東野 圭吾 96
六人の嘘つきな大学生 浅倉 秋成 97
ヴィクトリアン・ホテル 下村 敦史 98
店長がバカすぎて 早見和真 123
原因において自由な物語 五十嵐律人 126
正欲 朝井リョウ 130
自由研究には向かない殺人ホリー・ジャクソン 145
クララとお日さま カズオ イシグロ 152

本なんてものは一度読んだだけではわかっていないものだとしみじみ思います。何度も読み返して、初めてその本質に触れられるのだろうなあと思いつつ、雑食性であれやこれや読んでいる私。
結局、今は、書く為にインプットを増やそうとしているのだろうなと感じます。読者というよりは、ヒント探し?
純粋に読書を楽しんでいるのか? と自分に問いかけるばかりです。
それでも、やはり読書は楽しい。

さて、ベスト10と言いましたが、11冊になってしまいました。

第十位 

六人の嘘つきな大学生 浅倉 秋成
原因において自由な物語 五十嵐律人
 やあー、ベスト10なんて無理だよ。選べないよ。で、いきなり同率二作品です。どちらも、面白いです。よく考えられています。

第九位

店長がバカすぎて 早見和真 
本を読みながら、ケタケタ笑うっていうのは、はたから見たら怪しいですわね。そんな怪しい人になれる作品です。

第八位

曲亭の家 西條奈加 
時代小説だけれど「芸術の存在意義とは」そんなことを「コロナ禍の日本」に生きる私たちに突き付けられたような激しさを感じた作品です。

第七位

蝶の眠る場所 水野梓 
初小説だというこの作品。知らない作家さんの作品にどぎもを抜かれるとやはり印象が強いです。エンタメ性もあり、様々な事を考えさせられる。読ませてくださってありがとうって感じです。

第六位

じんかん 今村翔吾 
noteに読書感想文を書き始めるより前に読んだ作品なのですが、いつかは時代小説を書きたいと願う私にとっては、憧れの作品でした。
 読書メーターに残した感想はこちら。
「松永久秀といえば、コミックへうげもの、久秀が平蜘蛛の釜と共に爆死するシーンが思い浮かびます。 作家、漫画家の発想は楽しく、フィクションのわくわく感が時代小説の醍醐味でしょう。 悪人と言われる久秀が、民が民の為の政治をするため武士をこの世から抹殺しようとする三好元長の夢を継ぐ者として描かれています。 理不尽がまかり通るこの世を見て、神も仏もないと言い切り、自らの夢に向かって邁進する姿は爽快。弟との兄弟愛、幼馴染の日夏との縁などうるっとくるポイントもあります。 今年読んだ本の中で一番だと感じました」
今年読んだ中で一番と書いているのは、去年の12月に読んだからですね。

第五位

クララとお日さま カズオ イシグロ 
ノーベル文学賞受賞第一作といわれると、身構えちゃいます。私なんかに理解できる作品かしら? でも、普通にエンタメとして楽しめる上に、「人間」というものを考えさせられました。

第四位

ヴィクトリアン・ホテル 下村 敦史 
ちょっと上位にいれすぎたか? まあ、エンターテイメントとして面白かったのがこの作品。そっかー、やられたなあって頭を垂れます。騙されるの大好き! プロットが凝っていて感心します。

第三位

白鳥とコウモリ 東野 圭吾 
東野さんは作品が多いので、良い悪いの差も感じるのです。でも、これは久しぶりに面白いと感じた作品で満足しました。

第二位

正欲 朝井リョウ 
なんだか、「どすん」とくる内容で、まいったなあ。同率一位って感じなんですけれど、主人公達が苦しむ一種の性癖に若干の違和感を感じたので二位としましたが、衝撃を受けた作品でした。

第一位

ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ 
まだnoteに読書感想を上げていない時期に読んだ作品だけれど、なんだか読む前のイメージと読んだあとのやられた感にギャップが強くてとても印象的だった。「本を読んだ」と感じる作品で素晴らしいなと感じた。読書メーターに残した感想はこちら

「翻訳小説は苦手なうえ、この分厚さ。読めるかな?と不安になりながら読み始めると、おもしろい。素晴らしい風景描写、動物学者ならではの専門知識が、ミステリーの脇を固め、湿地の少女の悲惨な成長過程の差別、暴力など社会的な問題が流れを作り、法廷物のような面白みも加味されている。幼馴染との恋や別れ、被害者との関係、愛の形を、お気に入りの詩人の詩として描いている。真犯人やこの詩人の存在が、最後にどんでんがえしの様に明かされ、自然の存在、動物の本能、人間の愚かさなど、じわりと感じる後味の美しい作品だった」

その他

町田そのこさんや、瀬尾まいこさん、小川糸さんの作品も好きでした。
そこらへんにありそうでなさそうな日常を描いていて、おもしろいと思います。人の感情の表現も上手く、様々な登場人物の気持ちに寄り添って喜んだり、怒ったり、共感したりできますしね。
ただ多分好みとして、私は、現実離れしたミステリーが好きなのだと思います。だから、優しい日常の話って、印象に残らないのでしょう。

ミステリーでいえば、「あと十五秒で死ぬ」は印象的でした。この作品だけならベスト10入りでしたが、短編集になっていて他の作品があまり好きではなかったので入れなかっただけです。
すごい、発想だなあと感心しました。

さて、自分はどんな作品が書きたいのか?
何もかも空想だから、少しファンタジー要素のある作品が好きかもしれないなあと思っています。
でも、一文を何日もかけて考える「純文学」という世界も挑戦してみたい気もします。

私は読むのも雑食なので、書くのも「これ」と決めることがなかなかできず、いつかは時代小説もなんて思ったりしています。
文章を書くと言うことは、無限の表現があると思うから色々な傾向の作品にチャレンジしてもいいかな? なんて、ひよっこの独り言ですが。

さて、私の一年間の読書感想、いかがでしたでしょうか?

ベスト10に入っている小説はどれもおすすめです。

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