三好優実

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三好優実

Webメディアの編集をやったり、取材記事やコラムを書いて暮らしています。「母親」を取材してまわる連載と、ワーママライフを綴った日記を毎月公開中。

マガジン

  • 毎月の日記

    2023年11月〜毎月の日記を公開してます。半年前まで無料で読めます。

  • 揺さぶられ日記

    うれしかったこと、悲しかったこと、怒ったことなどを書きます。

  • 【連載】母親インタビュー

    世の中の「母親」に、母・妻・娘・ビジネスマンの4つの顔についてお話を聞く企画です。

  • 出産と育児のこと

    子育てについて、フリーランス目線で綴るマガジン

  • フリーランスの戯言

    フリーランスという自分の中のひとつの属性について。

最近の記事

海のはじまりで見る「有村架純かわいそう」の意見について

夏ドラマ『海のはじまり』にはまっている。 はまっているがゆえに、偶然見かけた『海のはじまり』にイライラする人多発…という記事に目がとまった。どうやら評価を下げる理由は、一言でいうと「有村架純(弥生さん)がかわいそう」らしい。 「大好きな目黒蓮が大嫌いになるかと思うくらい夏に幻滅、イライラしました」「弥生さん不憫すぎんか」 みたいな声がたくさんあるようだ。 この声にちょっとモヤモヤしている。 たしかに弥生さん、状況的には不憫というか巻き込まれてる感はある。いきなり彼氏に

    • 6月の日記 〜おいしいお鮨とウクレレと夏〜

      1日(土) 友だちのやさしさとCreepy Nutsのファーストテイクが良すぎて、色んなネガティブが吹っ飛んだ。 2日(日) 今日はパパワンオペの日。以前から学びたかったことに手をつけようと思ったのに、飴を噛んで銀歯がとれた。飴め...。慌てて歯医者を予約し、雨の中30分かけて歩いたが、到着直前で取れた銀歯を忘れたことに気づき断念。土砂降りのなか悔しい気持ちで歩いたのは久しぶりで、なんでこんなことで...とさらに悔しい気持ちになった。 3日(月) 最近息子が「いたい」をよ

      • 保活に悩んで起業!23歳で出産したOさんの場合【母親インタビュー #3】

        世の中の「母親」に、母・妻・娘・仕事人の4つの顔についてお話を聞く企画、題して 「母親インタビュー」 3回目となる母親は、23歳で出産し、会社勤めではなく起業や個人事業主として独自でキャリアを築いてきたN.Oさん(30代/2児の母)。 Oさんと出会ったのは5年ほど前ですが、出会った頃にはすでに「フリーペーパーを作ってる人」「他にも色々仕事してるっぽいけど、何をやってるのかよく分からない人」「だけどなにやらめっちゃ働いてる」「2児のママ」という印象だったOさん。 何回話を

        • 5月の日記 〜こいのぼりと新しい仕事〜

          1日(水) 息子は昨日の夕食後にバナナを2本食べたが、今朝もバナナを1本食べた。そういえば昨日は夕食時に納豆を2パック食べて、今朝も納豆を1パック食べた。バナナと納豆がいくらあっても足りない。これも育児。立派な育児。 2日(木) 先月「やろう」と決めたことがあり、今日やっと着手できた。思っていたよりも大変ではなく、大変ではないことにすこし心配になったが、本当にやりたいことってそんな感じなのかも。 3日(金) 息子が発熱マンなので自宅療養。よく晴れた連休初日に外に出たい息子

        海のはじまりで見る「有村架純かわいそう」の意見について

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        • 出産と育児のこと
          18本
        • フリーランスの戯言
          13本
        • Web編集者の読書癖
          47本

        記事

          3児の子育てに奮闘するFさんの場合【母親インタビュー #2】

          世の中の「母親」に、母・妻・娘・仕事人の4つの顔についてお話を聞く企画、題して 「母親インタビュー」(結局そのままw) 第2回目となる母親は、前職の先輩であり、今は友だちとして仲良くしてもらっているE.Fさん(30代/3児の母)。 出会った頃は、母親になる姿が想像できないくらいお互いにガブガブお酒を飲み交わす仲だったのですが、今や3人の子どもを持つ偉大なベテランママ。いつ会っても「大変〜」と言いながら明るいので、天性だなと尊敬していましたが、今回は大変さを掘り下げたいと思

          3児の子育てに奮闘するFさんの場合【母親インタビュー #2】

          ワンオペ育児×管理職を両立するHさんの場合【母親インタビュー #1】

          新連載はじめます! 世の中の「母親」に、母・妻・娘・ビジネスマンの4つの顔についてお話を聞く企画、題して 「母親インタビュー」 (誰かキャッチーな連載名を考えてください...) 第1回目となる母親は、友だちのA.Hさん(30代/一歳児の母)。 彼女は前職の同僚で、かれこれ5年?くらいの付き合い。同い年で、子ども同士も同い年というかなり心強いママ友なので、第1回目の練習台もかねてお願いしたところ、快く引き受けてくれました^^ いつもエネルギッシュで笑顔の絶えない彼女です

          ワンオペ育児×管理職を両立するHさんの場合【母親インタビュー #1】

          4月の日記 〜毎年眠い日〜

          1日(月) エイプリルフールだし親友にリアルめな嘘電話をしようと思っていたのにすっかり忘れており、夜中23時に思い出した。23時に嘘をつくのはちがう気がしてやめた。 2日(火) たくさんお金を持っているのになぜか働いていて、さらに仕事に行きたくないなどと言う知人とランチ。なぜ働いているのか聞くと「困ってるみたいだから」と言う。もう物欲なんてないような人が、行きたくないと言いながら働くほど「人助け」は人間にとって大事な欲望なんだなと思った。人の役に立つって、実はとても贅沢なこ

          4月の日記 〜毎年眠い日〜

          押してあげればよかった。

          1歳の息子を膝に乗せてブランコに乗っていると、5歳くらいの男の子が近づいてきて「俺も乗りたい」と声をかけてきた。 オッケーちょっと待っててね、と声をかけ、息子に「順番こだから、もう終わろうね」と声をかけてブランコを止め、降りた。 その子はブランコを代わったあとも何か話しかけてきたが何を伝えたいのか理解できず、揺れるブランコの近くにいると危険なので話もそこそこにその場を離れた。 その後、別の遊具で遊んでいると、しばらくしてその男の子の声が聞こえた。 「誰かブランコ押して

          押してあげればよかった。

          春ですね。案件を7割手放しました。

          この春、長く続けてきた案件の7割近くを手放した。 ほとんどを3月末に終わらせ、遅くとも4月末でかなりの仕事がさっぱりすっきり私の手から離れる。開放感と恐怖が半々だ。 フリーランス5年目。子育て2年目。フリーランスとしては変化したいが、お金と安定は手放せない。今のうちにお金を蓄えておきたいのが本音ではあるが、蓄えられることと今後も蓄える見込みがあることは違う。10年後も稼げる自分になるためには、このままではまずい。 いまを続けた先の「わたし」って。 きっかけはたくさんある

          春ですね。案件を7割手放しました。

          3月の日記 〜移動中にドラマ〜

          1日(金) すごくいい雰囲気の人を取材。子を産んでからというもの、いい雰囲気の人を見ると「この人の親はどんな人なんだろう」と気になってしまう。さすがに聞けない。 2日(土) 友だちの夫さんの話に「そりゃないぜ」と思い、そういうとき怒りをどう消化するのかを聞くと「お客さんだと思うことにした」と言っていて、妙に頭に残った。「期待しないことにした」というやり過ごし方を本当によく聞くけれど、そのたびに私には無理だと思ってしまう。期待しないと決める毎日は私にとって恐ろしくむなしい。そ

          3月の日記 〜移動中にドラマ〜

          2月の日記 〜嫌なことが後々よくなる兆しのような月〜

          1日(木) 失礼な人と仕事をした。もっと早く彼女に出会っておきたかった。昔の私に似ているのだ。私はこんなにも他者に敬意が払えなかったのかと落ち込むが、この件についてはもっと早く落ち込んでおきたかった。 2日(金) ぐわーっと書きたいことを書き殴った文字の羅列をChatGPTに送りつけ「読みやすくしてください」と依頼すると、かなりすっきりした文になりうれしい。支離滅裂だけど伝えたいことがあり、書くことよりも読みやすくすることに時間がかかってしまう私のような人間にぴったりな活用

          2月の日記 〜嫌なことが後々よくなる兆しのような月〜

          1月の日記 〜沖縄の所ジョージ〜

          1日(月) 実家2日目。寒い寒いと言いながら息子を抱えてリビングへ行くと「あけおめ」「あけおめ」と声が飛んできてうれしかった。子育ては人数が多い方が絶対にいい。 2日(火) 実家3日目。母と妹と息子と4人で公園へ。息子にはじめての蟻地獄に挑戦させるも上がれなくなり、親地獄になる。なんとか這い上がった後、隣で親地獄に陥りそうな家族を見かけて、あぁ...と思う。 3日(水) 実家4日目。年末年始体調を崩していた弟にやっと会えた。「体調崩したとき、結婚したいとか思わんの?」とい

          1月の日記 〜沖縄の所ジョージ〜

          12月の日記 〜思い出を思い出す〜

          1日(金) メルボルンは最低賃金が2700円という話を聞いた。やばい。最低賃金が「最賃」と略されることも今日知った。やばい。 2日(土) 息子のはじめての発表会。誰よりも踊れてる!誰よりもかわいい!と大はしゃぎしたが、考えてみるとよその子を見ていないので比較しようがない。きっと全親が「うちの子が誰よりもかわいい!」と思っているはず。 3日(日) 記憶力が全然ないので、幼少期の思い出がわずかしかない。子育てに不利である。が、短編小説『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読んで

          ¥300

          12月の日記 〜思い出を思い出す〜

          ¥300

          「いい母親になりたい」と思っていたけど

          いい母親になりたい。 子を産んで1年と半年、ずっとそう思っていた。 育児は怖い。とても怖いのである。長くて、お金も時間も莫大にかかり、目処がつかず、何が起こるかわからない、人ひとりの人生がかかった、壮大なプロジェクトなのだ。私は母として、この命を幸せに導ける器になりたい。 そしてなるべく間違えたくない。「もしも」も事前に把握しておきたい。 そう思っていたので、書店の目立つところに平積みされていたこの本を見つけた瞬間、私のアンテナが大きく反応した。 正直なところ「どうして

          「いい母親になりたい」と思っていたけど

          ハッピーでもバッドでもない人生を、ささやかな思い出と生きていく

          昔、深夜にどうしようもなく悲しいことがあり、男友だちを呼び出してドライブに連れて行ってもらったことがある。 彼は泣いたり怒ったりする私の話をずっと聞いてくれたあと「俺、町を出ようと思ってるけど、一緒に行くか?」と言った。いつ?と聞くと、今。と言う。きっと何か事情があったのだろう。好きでもない女を連れて行きたいほどの孤独を考えるとノリで行ってあげたい衝動に駆られたが、結局なんとなく断った。20年前の話だ。 そんなたわいもない記憶を思い出したのは、短編小説『夜空に泳ぐチョコレ

          ハッピーでもバッドでもない人生を、ささやかな思い出と生きていく

          映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て、私も人を憎まないことにしようと思った

          昔、スナックで働いていた時、ちょっと悪そうなお客さんに「あんたはここぞという時、人を殺せるタイプの人間だ」と言われたことがある。ああそうだろうなと思った。もしも誰かによって大切な人の命が奪われたら、私は報復に行くだろう。返り討ちにあったっていい。私はそういう人間だと思う。 幸いそんな機会は訪れず平穏に暮らしていたので、その会話をすっかり忘れていたけれど、映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て思い出したのだった。 映画は、妻をテロリストに殺害されシングルファーザーとな

          映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て、私も人を憎まないことにしようと思った