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唸る!

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唸ったり、ホロリ、ホンワカ、キュン、、、な、皆様の素敵な作品や御記事を集めました✨
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明治生命館へ〜古代ギリシア・ローマを源流とする古典主義様式の最高傑作&新緑の丸の内散歩

明治生命館へ〜古代ギリシア・ローマを源流とする古典主義様式の最高傑作&新緑の丸の内散歩

みなさま、こんばんは!✨
5月も早いもので3分の2が過ぎましたね。
本日は4月のGW前半のお休みに行った
明治生命館をご紹介したいと思います。
この建物が見学できることをご存知でしょうか?
あまり知られていないのでは?
と今回ご紹介することにいたしました。
わたしは雑誌か何かで目にしてずっと行きたいと思っていた観光スポットでした。
今回も写真たくさんですが、どうか最後までお付き合いいただければと思

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バラの奥に潜むもの

バラの奥に潜むもの

 北九州市内にあるバラ園で、毎年恒例のフェアが開催されている。昨年は開花時期が例年よりもだいぶ早かったが、今年は逆に遅く、先日訪れた際にはまだ4~5分咲きほど。見頃は今月20~25日位になるらしい。
 約450種、2,700株、そして数十万、数百万の個性豊かなバラの花。同じ姿形をしたものはひとつもない。
 (フェアは6月9日まで)

🌹

 専門家の研究によれば、バラの発祥地はヒマラヤの麓や渓谷

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[ショートショート] 新色できました - 新五原色の氾濫 -

[ショートショート] 新色できました - 新五原色の氾濫 -

 新たな原色が発見された。
 それは人間の目では認識できない波長の色だった。

 これまでも四番目の原色が見えている人や、生き物によっては十六の原色が見えているものもいることがわかっていたが、今回発見された色はそれとは全く次元の違う原色だった。

 国際色連盟はこの新しい原色に「新五原色」と名付けて各国の国家機関にて厳重に管理するよう勧告を出した。

 何しろこの新しい原色はとても危険なものだった

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はらつづみ【掌編小説】

はらつづみ【掌編小説】

 秋の終わりの、霧雨がけぶるように降る朝。
 傘をさすべきか迷いながらも結局、一度もささずに、湿っぽい髪のまま駅の改札を抜けた。
 このあと待っているのが仕事なら苛立たしい気分になっただろうけど、パートが休みの日なのでまあいいか、と鷹揚に構え、濡れた線路の匂いを嗅ぎながら、ゆっくりホームを歩いてゆく。既に出勤ラッシュの時間は過ぎて、床に描かれた扉の印のところにひとりふたりと人が立っている程度で混ん

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櫻、花びら、散る前に。咲いている内に…。

櫻、花びら、散る前に。咲いている内に…。

遂に忌々しい外壁工事の足場が取れました!
この週末は恐らくは今年最後の花見になりそうです。
然るに私も遅蒔き乍ら毎年恒例の自分だけの花見をバルコニーから愉しむのでありました。
流石に満開とはいきませんが、これも風流。最後迄愛でるのが正解だと思います。
時折風が吹けば見事な櫻吹雪。この刹那、一瞬一瞬が美しいのです。

この櫻吹雪が目に入ってとても幸せに思えます。

朝は昨夜の残り物のカレーを戴きます

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【俳句】弟の句をよむ 令和六年春 

【俳句】弟の句をよむ 令和六年春 

 我が兄弟航路は、実の兄弟の二人組である。共有のアカウントを舟に見立て、文学の大海原にしがない航跡を描いている。

 だが、昨年の七月に次女を授かった弟は、育休を宣言し、二人の娘の父として日々奮闘している。近々、新しい住まいに引っ越すようで、まだしばらくは、腰を据えて執筆する余裕はなさそうである。

 そんな中でも、筆者の作品を航海する直前は、弟が必ずこの舟に戻ってくる。最初の読者という、唯一無二

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神代植物公園の桜:: みどころ案内

神代植物公園の桜:: みどころ案内

東京には公園が多々あるが、特に桜に名所の一つでもある。桜の名所というのは全国津々浦々あり、東京都もそうなのだが神代植物公園は比較的ノミネートされてない様にも感じる。
ここの桜の特徴はソメイヨシノも見事だが、何といってもしだれ桜と八重桜の種類の多さとそのコラボが圧巻なのである。また、特筆すべきは美しい「神代曙」という種類の原木があるのでも有名。

アクセスは、京王線調布駅から吉祥寺駅行きのバスに乗り

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小説:ひつじの子

小説:ひつじの子

序)かあのこと

社団法人愛徳のひつじ会の運営する児童養護施設『こひつじ園』は1955年、大阪と京都の間の土地にあった屋敷とその周辺、35,000㎡の広大な山林を個人で所有していした園長が数名の賛同者と共に始めた小さな孤児院だった。

設立の5年後には園長の私財と篤志家らの寄付によって、乳児院であるひかり園がこひつじ園の建物の裏手に建設された。更に設立の10年後にはこひつじ園とひかり園の間の土地

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大きな青いチョーク【短編】

大きな青いチョーク【短編】

雨上がり、すっかり乾いたアスファルトの道を
下を見ながら歩いていたら
大きな青いチョークが落ちていた。
クッキーの生地を伸ばす”めん棒”くらいの青い棒。
わたし、なんでチョークって分かったのか分からないけど
「あ、チョークだ。
道路に何か描こう」
って思ったのですぐにしゃがんで拾った。

何を描こう?
そうだ、とりあえず丸を描こう。
わたしは一つ、青い丸を描いた。
まるい形を描いたあと、中をぐりぐ

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言い得て妙

言い得て妙

 冬から春へと移りゆくこの時期、景色を春色に染めるのは河津桜や寒緋桜。市内にあるいつもの植物公園に出かけると、一本の河津桜の樹に数十羽のメジロ大集団が群がり、近くに人がいても逃げることなく、一心不乱に蜜を吸っていた。

花壇には色とりどりのクリスマスローズの他、カンザキアヤメ、スイセン、バイカオウレン、ヒマラヤユキノシタ。少し気温も暖かくなってきたせいか、春本番に向けて植物園もにわかに活気づいてき

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咲くやこの花館と鶴見緑地

咲くやこの花館と鶴見緑地

こんにちは、うりぼうです。

ご無沙汰しています。みなさんお元気ですか?

最近の私は、というと、忙しい日々で少々ぐったり、休日もなんだかやる気が起こらず、今更ながらハリーポッターを読んで過ごしておりました。
(ようやく「死の秘宝」まで読み進めました。)

note、なかなか開けずすみません。

春の野草がちらちらと目に入ってくる季節。

そろそろ記事を、と思ったのですが、その前にフォローさせてい

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大地に安らぐ

大地に安らぐ

 早春の風物詩、梅の花がほぼ満開となった。先日配布された市の広報に、市内の公園にある枝垂れ梅の開花情報が載っていたので、早速雨の日に出かけることにした。

まだまだ冬色に染まる公園に、そこだけ春を先取りするかのような華やかな彩りの一角が遠くからも見て取れる。白、赤、ピンクと小さな花弁を無数に付けた細い枝が四方に広がり、こぼれ落ちるように咲いているその姿は、うっとりするほどの風情と、枝垂れ桜とはまた

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