燿(hikari)

還暦を機に30年ぶりとなる趣味の写真撮影が再燃。地元北九州を中心に撮った風景、街、花、…

燿(hikari)

還暦を機に30年ぶりとなる趣味の写真撮影が再燃。地元北九州を中心に撮った風景、街、花、猫、野鳥などの写真。写真にまつわる話。若い頃の思い出。ヒーリングや瞑想についての備忘録など。1956年東京生まれ。2021年より北九州在住。

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Solo, Duo & Trio

お題企画 「#未来に残したい風景」受賞 ***ありがとうございます! Solo, Duo & Trio Solo Duo Trio 番外編 レモンバームさんのリクエストにお答えして蔵出しカモ尻写真を追加します! ありがとうございます

    • 梅雨明け近し

      花に水やり 体に水分塩分滋養補給 眼と頭は休めて 心に憩ひのひとときを お疲れ様です いつもありがとうございます

      • 胎内回帰

         最近、神社に参拝する機会が増えた。福岡県は、新潟県、兵庫県に次いで全国で3番目に神社の数が多い県とのこと。確かに街中に、郊外に、至る所に鳥居を目にする。結界の奥に見える神域は今も尚、長い歴史が醸し出す濃密な神秘性を帯びており、その独特な美しさに思わず引き寄せられてしまう。先日は、梅雨の晴れ間の休日に福岡県南部にある山間の神社を訪れた。  子ども時代を過ごした東京郊外の家の近くには稲荷神社があった。社殿の裏手に広がる薄暗くて怪しげな森は誰も寄り付かない禁足地。冒険心と好奇心

        • 生来の資質

           宮地嶽神社には七夕祭りの飾り付けが施され、境内は爽やかな風がそよいでいる。中でもたくさんの風鈴が吊るされた小道は、風が歌うように通り抜けていく。  梅雨に入ってから福岡県内では毎日のように雨が降っている。浸水被害が出ている地域もある一方で、田畑の作物や草木にとっては恵みの雨となる。雨が降るという状況は中立だが、立場や結果によって受け止め方は様々。  私たちの日常に次々と押し寄せてくる出来事、膨大な情報、問題課題、そうした嵐のような社会情勢も、解釈や判断は千差万別だ。

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        マガジン

        • 心のブックレット/noterさんの心に残るページ
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        記事

          静寂の祝詞

           福岡県北部の玄界灘に浮かぶ絶海の孤島「沖ノ島」は、2017年「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に登録。現在常駐する神職一人以外、環境保全の為に立ち入ることはできないが、その手前にある「大島」の沖津宮遙拝所や展望台からは、遥か彼方の水平線上にうっすらと浮かぶ沖ノ島の島影を肉眼で捉えることができる。  周辺の島々にはない切り立った断崖と険しい山並みから浮かび上がる孤高の存在感は、まさに「神宿る島」と呼ぶに相応しい。  世界遺産登録された宗像大社は、日本神

          静寂の祝詞

          響き合う

           日野江植物公園に来るのは桜の季節以来2ヶ月ぶり。風景はすっかり一変し、梅雨時の瑞々しい新緑色に包まれていた。 咲いているのはアジサイ、ハス、水蓮、花菖蒲、ギボウシなど、この時期ならではのしっとりとした涼し気な草花たちだ。  特別展示「ギボウシ」には多種多様な葉の色形があることを知り、驚かされる。  植物園による説明を要約すると       日本には約20種のギボウシが、北海道から九州の湿った山野や林野などに生育している。古くより春の山菜として新芽を

          響き合う

          森の木漏れ日と山紫陽花

           今年も紫陽花の季節がやってきた。北九州市高塔山では毎年恒例の紫陽花まつりが開催されている。梅雨入りの遅れに伴い、7万株あまりの西洋アジサイとガクアジサイの開花は全体的に遅く、見頃は来週くらいになりそうだ。    見物客で賑わうエリアを通り抜け、脇道へと進み、急勾配の狭い階段を下る。すると静かな森の木陰に野鳥のさえずりが響き渡る秘密めいた場所に辿り着く。そこには谷間を通り抜ける風に吹かれながら、数十種類の日本原産「山紫陽花」がひっそりと咲いている。  ここは管理者の友田氏が

          森の木漏れ日と山紫陽花

          陽だまりにゃんこ11:相島は愛の島⁈

           玄界灘に浮かぶ離島、福岡県糟屋郡新宮町「相島」は、世界6大猫スポットのひとつとして世界的にも有名な猫島である。 福岡市にほど近い新宮漁港から町営渡船で約20分。アクセスの良さから、多くの猫好きたちが国内外から集まる。年間の来島者数は9万人以上。先週末、朝9時半発の便は釣り客も多く、すぐに定員150人いっぱいとなり、乗れない人もいたほどだ。 🐈‍⬛  本題に入る前に、まずこの島にある「遺跡」について。  前回の記事で取り上げた宮地嶽神社内の古墳に使われている巨石は

          陽だまりにゃんこ11:相島は愛の島⁈

          花菖蒲咲く宮地嶽神社と奧之宮

          福岡県福津市にある宮地嶽神社の境内に、梅雨の風物詩花菖蒲が咲き始めている。わずか3日間だけ咲く摩訶不思議な姿の花には、梅雨空の青白い光がよく似合う。宮地嶽神社で育成されているのは「江戸系花菖蒲」。他の品種に比べてやや小ぶりで派手さはないが、その清楚な雰囲気が神社の境内に相応しい。  今年の梅雨入りは全国的に例年より遅く、北九州では来週以降になりそうだ。これからしばらくの間は恵みの雨と共に咲く草花を楽しみたい。 ⚓  この宮地嶽神社には本殿の奥、宮地山の斜面に「奥之

          花菖蒲咲く宮地嶽神社と奧之宮

          黄昏の園

          西の空に色鮮やかな夕焼けが広がるとき、その場の風景もみるみるうちに紅色の光のヴェールに包まれることがある。それまで目にしていた光景とは別世界のようで、突然のギャップに驚く。  ライトアップ直前の、黄昏のバラ園にもそれがやってきた。目の前に咲いていた花が急に色めいて、ふわっと浮かんで怪しく揺れて、一瞬のうちに闇の中へと消えていった。 日没と日の出の直前直後の「薄明」は、「黄昏」や「薄暮」「トワイライト」「逢魔時」など多数の呼称があり、また撮影用語で「マジックア

          黄昏の園

          バラの奥に潜むもの

           北九州市内にあるバラ園で、毎年恒例のフェアが開催されている。昨年は開花時期が例年よりもだいぶ早かったが、今年は逆に遅く、先日訪れた際にはまだ4~5分咲きほど。見頃は今月20~25日位になるらしい。  約450種、2,700株、そして数十万、数百万の個性豊かなバラの花。同じ姿形をしたものはひとつもない。  (フェアは6月9日まで) 🌹  専門家の研究によれば、バラの発祥地はヒマラヤの麓や渓谷周辺。遠い昔、そこから世界中に広がったとされる。  原種から数多くの交配が繰り返さ

          バラの奥に潜むもの

          初夏の花

           ちらほらと薔薇が咲き始めたこの時期、市内にある県営公園の花壇では初夏の花が一斉に咲き誇っている。  この公園は散歩がてら月に数回は来ている馴染みの場所。長い階段もしくは迂回路の坂道を登った丘の頂上にあるために訪れる人は少なく、とても静かなひとときを過ごせる。四季を通じてこの花壇を観察していると、いろいろと気付かされることがある。    1ブロック20平米ほどの花壇が10ブロック並び、それぞれ一人ずつボランティアの方々が自由気ままに管理している。人様の家の庭をじっくり

          初夏の花

          青葉繁れる阿蘇九重

           九州も新緑の季節を迎えた。未だ見ぬ大自然の景色を求め、久しぶりに「阿蘇くじゅう国立公園」へ一泊二日の小旅行に出かける。ところが二日間とも予定とは異なる思いがけない風景との出会いが待っていた。  熊本インターを降り、ひたすら東へと向かう。目指すは若葉色に染まる草千里と阿蘇山を望む展望台。運転中、ふと東の空を見上げると、どんよりとした曇り空。このまま行けばおそらく阿蘇山は雲の中だろう。  そこで急遽予定を変更し、近くにあった熊本県阿蘇郡高森町にある「上色見熊野座神社」へ向かう

          青葉繁れる阿蘇九重

          心地よさの秘訣

           北九州の港街「門司港レトロ」に来ると、いつもここが賑やかな観光地であることを忘れるほど不思議な心地よさに包まれる。 明治、大正、昭和に建てられたレトロモダンな建造物が港湾沿いに建ち並び、岸壁に停泊していた船が汽笛と共に出港する情景は、さながら映画のワンシーンのように美しい。  この街では観光地と地元の生活エリアが隣接し、密接な共存関係にある。  観光エリアの中心部にある広場ではフリーマーケットが開催され、街のシンボルであり国の重要文化財でもある「門司港駅」の駅前

          心地よさの秘訣

          『オルハン・スヨルジュ記念園』

           関門海峡を見下ろす下関市の高台にある火の山公園では、5万株のトルコチューリップが満開となっている。 下関市とイスタンブール市とは「海峡」という地理的類似性があることから1972年姉妹友好都市となった。ここに植えられたチューリップはすべてイスタンブール市から寄贈され、下関市民ボランティアによって植栽されたものだ。  このチューリップ園の名称『オルハン・スヨルジュ記念園』とは、1985年3月、イラン・イラク戦争の最中にテヘランに取り残されていた日本人215名を救出した

          『オルハン・スヨルジュ記念園』

          新しい暖かさ

           清々しい光に包まれる4月。染井吉野の花びらが風に舞い、初夏の花と若葉の色とが混じり合いながら野を染め上げている。  花の写真を撮りによく出かける「日野江植物公園」は、九州最北端の街、北九州市門司にある。この門司は観光名所として有名だが、気象的にとても興味深い場所。小高い山を挟んで西に関門海峡、東は瀬戸内海へつながる周防灘の二つの海に面し、同じ区内であっても、西は日本海側気候、東は瀬戸内海式気候に微妙に分かれているというユニークな地域でもある。  この植物公園は東の

          新しい暖かさ