燿(hikari)

還暦を機に30年ぶりとなる趣味の写真撮影が再燃。地元北九州を中心に撮った風景、街、花、…

燿(hikari)

還暦を機に30年ぶりとなる趣味の写真撮影が再燃。地元北九州を中心に撮った風景、街、花、猫、野鳥などの写真。写真にまつわる話。若い頃の思い出。ヒーリングや瞑想についての備忘録など。1956年東京生まれ。2021年より北九州在住。

記事一覧

固定された記事

Solo, Duo & Trio

お題企画 「#未来に残したい風景」受賞 ***ありがとうございます! Solo, Duo & Trio …

燿(hikari)
2年前
316

梅雨明け近し

花に水やり 体に水分塩分滋養補給 眼と頭は休めて 心に憩ひのひとときを お疲れ様です いつもありがとうございます

燿(hikari)
2日前
105

胎内回帰

 最近、神社に参拝する機会が増えた。福岡県は、新潟県、兵庫県に次いで全国で3番目に神社の数が多い県とのこと。確かに街中に、郊外に、至る所に鳥居を目にする。結界の…

燿(hikari)
9日前
120

生来の資質

 宮地嶽神社には七夕祭りの飾り付けが施され、境内は爽やかな風がそよいでいる。中でもたくさんの風鈴が吊るされた小道は、風が歌うように通り抜けていく。  梅雨に入っ…

燿(hikari)
2週間前
133

静寂の祝詞

 福岡県北部の玄界灘に浮かぶ絶海の孤島「沖ノ島」は、2017年「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に登録。現在常駐する神職一人以外、環境保全の為に…

燿(hikari)
3週間前
125

響き合う

 日野江植物公園に来るのは桜の季節以来2ヶ月ぶり。風景はすっかり一変し、梅雨時の瑞々しい新緑色に包まれていた。 咲いているのはアジサイ、ハス、水蓮、花菖蒲、…

燿(hikari)
1か月前
140

森の木漏れ日と山紫陽花

 今年も紫陽花の季節がやってきた。北九州市高塔山では毎年恒例の紫陽花まつりが開催されている。梅雨入りの遅れに伴い、7万株あまりの西洋アジサイとガクアジサイの開花…

燿(hikari)
1か月前
157

陽だまりにゃんこ11:相島は愛の島⁈

 玄界灘に浮かぶ離島、福岡県糟屋郡新宮町「相島」は、世界6大猫スポットのひとつとして世界的にも有名な猫島である。 福岡市にほど近い新宮漁港から町営渡船で約20…

燿(hikari)
1か月前
158

花菖蒲咲く宮地嶽神社と奧之宮

福岡県福津市にある宮地嶽神社の境内に、梅雨の風物詩花菖蒲が咲き始めている。わずか3日間だけ咲く摩訶不思議な姿の花には、梅雨空の青白い光がよく似合う。宮地嶽神…

燿(hikari)
1か月前
163

黄昏の園

西の空に色鮮やかな夕焼けが広がるとき、その場の風景もみるみるうちに紅色の光のヴェールに包まれることがある。それまで目にしていた光景とは別世界のようで、突然の…

燿(hikari)
1か月前
169

バラの奥に潜むもの

 北九州市内にあるバラ園で、毎年恒例のフェアが開催されている。昨年は開花時期が例年よりもだいぶ早かったが、今年は逆に遅く、先日訪れた際にはまだ4~5分咲きほど。…

燿(hikari)
2か月前
168

初夏の花

 ちらほらと薔薇が咲き始めたこの時期、市内にある県営公園の花壇では初夏の花が一斉に咲き誇っている。  この公園は散歩がてら月に数回は来ている馴染みの場所。長い…

燿(hikari)
2か月前
169

青葉繁れる阿蘇九重

 九州も新緑の季節を迎えた。未だ見ぬ大自然の景色を求め、久しぶりに「阿蘇くじゅう国立公園」へ一泊二日の小旅行に出かける。ところが二日間とも予定とは異なる思いがけ…

燿(hikari)
2か月前
155

心地よさの秘訣

 北九州の港街「門司港レトロ」に来ると、いつもここが賑やかな観光地であることを忘れるほど不思議な心地よさに包まれる。 明治、大正、昭和に建てられたレトロモダ…

燿(hikari)
2か月前
140

『オルハン・スヨルジュ記念園』

 関門海峡を見下ろす下関市の高台にある火の山公園では、5万株のトルコチューリップが満開となっている。 下関市とイスタンブール市とは「海峡」という地理的類似性…

燿(hikari)
3か月前
146

新しい暖かさ

 清々しい光に包まれる4月。染井吉野の花びらが風に舞い、初夏の花と若葉の色とが混じり合いながら野を染め上げている。  花の写真を撮りによく出かける「日野江植…

燿(hikari)
3か月前
138
Solo, Duo & Trio

Solo, Duo & Trio

お題企画 「#未来に残したい風景」受賞

***ありがとうございます!

Solo, Duo & Trio

Solo

Duo

Trio

番外編

レモンバームさんのリクエストにお答えして蔵出しカモ尻写真を追加します!

ありがとうございま

もっとみる
梅雨明け近し

梅雨明け近し

花に水やり
体に水分塩分滋養補給
眼と頭は休めて
心に憩ひのひとときを

お疲れ様です
いつもありがとうございます

胎内回帰

胎内回帰

 最近、神社に参拝する機会が増えた。福岡県は、新潟県、兵庫県に次いで全国で3番目に神社の数が多い県とのこと。確かに街中に、郊外に、至る所に鳥居を目にする。結界の奥に見える神域は今も尚、長い歴史が醸し出す濃密な神秘性を帯びており、その独特な美しさに思わず引き寄せられてしまう。先日は、梅雨の晴れ間の休日に福岡県南部にある山間の神社を訪れた。

 子ども時代を過ごした東京郊外の家の近くには稲荷神社があっ

もっとみる
生来の資質

生来の資質

 宮地嶽神社には七夕祭りの飾り付けが施され、境内は爽やかな風がそよいでいる。中でもたくさんの風鈴が吊るされた小道は、風が歌うように通り抜けていく。

 梅雨に入ってから福岡県内では毎日のように雨が降っている。浸水被害が出ている地域もある一方で、田畑の作物や草木にとっては恵みの雨となる。雨が降るという状況は中立だが、立場や結果によって受け止め方は様々。

 私たちの日常に次々と押し寄せてくる出来事、

もっとみる
静寂の祝詞

静寂の祝詞

 福岡県北部の玄界灘に浮かぶ絶海の孤島「沖ノ島」は、2017年「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に登録。現在常駐する神職一人以外、環境保全の為に立ち入ることはできないが、その手前にある「大島」の沖津宮遙拝所や展望台からは、遥か彼方の水平線上にうっすらと浮かぶ沖ノ島の島影を肉眼で捉えることができる。

 周辺の島々にはない切り立った断崖と険しい山並みから浮かび上がる孤高の存在感は

もっとみる
響き合う

響き合う

 日野江植物公園に来るのは桜の季節以来2ヶ月ぶり。風景はすっかり一変し、梅雨時の瑞々しい新緑色に包まれていた。
咲いているのはアジサイ、ハス、水蓮、花菖蒲、ギボウシなど、この時期ならではのしっとりとした涼し気な草花たちだ。

 特別展示「ギボウシ」には多種多様な葉の色形があることを知り、驚かされる。

 植物園による説明を要約すると      

日本には約20種のギボウシが、

もっとみる
森の木漏れ日と山紫陽花

森の木漏れ日と山紫陽花

 今年も紫陽花の季節がやってきた。北九州市高塔山では毎年恒例の紫陽花まつりが開催されている。梅雨入りの遅れに伴い、7万株あまりの西洋アジサイとガクアジサイの開花は全体的に遅く、見頃は来週くらいになりそうだ。
 
 見物客で賑わうエリアを通り抜け、脇道へと進み、急勾配の狭い階段を下る。すると静かな森の木陰に野鳥のさえずりが響き渡る秘密めいた場所に辿り着く。そこには谷間を通り抜ける風に吹かれながら、数

もっとみる
陽だまりにゃんこ11:相島は愛の島⁈

陽だまりにゃんこ11:相島は愛の島⁈

 玄界灘に浮かぶ離島、福岡県糟屋郡新宮町「相島」は、世界6大猫スポットのひとつとして世界的にも有名な猫島である。
福岡市にほど近い新宮漁港から町営渡船で約20分。アクセスの良さから、多くの猫好きたちが国内外から集まる。年間の来島者数は9万人以上。先週末、朝9時半発の便は釣り客も多く、すぐに定員150人いっぱいとなり、乗れない人もいたほどだ。

🐈‍⬛

 本題に入る前に、まずこの島にある

もっとみる
花菖蒲咲く宮地嶽神社と奧之宮

花菖蒲咲く宮地嶽神社と奧之宮

福岡県福津市にある宮地嶽神社の境内に、梅雨の風物詩花菖蒲が咲き始めている。わずか3日間だけ咲く摩訶不思議な姿の花には、梅雨空の青白い光がよく似合う。宮地嶽神社で育成されているのは「江戸系花菖蒲」。他の品種に比べてやや小ぶりで派手さはないが、その清楚な雰囲気が神社の境内に相応しい。
 今年の梅雨入りは全国的に例年より遅く、北九州では来週以降になりそうだ。これからしばらくの間は恵みの雨と共に咲

もっとみる
黄昏の園

黄昏の園

西の空に色鮮やかな夕焼けが広がるとき、その場の風景もみるみるうちに紅色の光のヴェールに包まれることがある。それまで目にしていた光景とは別世界のようで、突然のギャップに驚く。
 ライトアップ直前の、黄昏のバラ園にもそれがやってきた。目の前に咲いていた花が急に色めいて、ふわっと浮かんで怪しく揺れて、一瞬のうちに闇の中へと消えていった。

日没と日の出の直前直後の「薄明」は、「黄昏」や「

もっとみる
バラの奥に潜むもの

バラの奥に潜むもの

 北九州市内にあるバラ園で、毎年恒例のフェアが開催されている。昨年は開花時期が例年よりもだいぶ早かったが、今年は逆に遅く、先日訪れた際にはまだ4~5分咲きほど。見頃は今月20~25日位になるらしい。
 約450種、2,700株、そして数十万、数百万の個性豊かなバラの花。同じ姿形をしたものはひとつもない。
 (フェアは6月9日まで)

🌹

 専門家の研究によれば、バラの発祥地はヒマラヤの麓や渓谷

もっとみる
初夏の花

初夏の花



 ちらほらと薔薇が咲き始めたこの時期、市内にある県営公園の花壇では初夏の花が一斉に咲き誇っている。
 この公園は散歩がてら月に数回は来ている馴染みの場所。長い階段もしくは迂回路の坂道を登った丘の頂上にあるために訪れる人は少なく、とても静かなひとときを過ごせる。四季を通じてこの花壇を観察していると、いろいろと気付かされることがある。

 

 1ブロック20平米ほどの花壇が10ブロック並び、それ

もっとみる
青葉繁れる阿蘇九重

青葉繁れる阿蘇九重

 九州も新緑の季節を迎えた。未だ見ぬ大自然の景色を求め、久しぶりに「阿蘇くじゅう国立公園」へ一泊二日の小旅行に出かける。ところが二日間とも予定とは異なる思いがけない風景との出会いが待っていた。

 熊本インターを降り、ひたすら東へと向かう。目指すは若葉色に染まる草千里と阿蘇山を望む展望台。運転中、ふと東の空を見上げると、どんよりとした曇り空。このまま行けばおそらく阿蘇山は雲の中だろう。
 そこで急

もっとみる
心地よさの秘訣

心地よさの秘訣

 北九州の港街「門司港レトロ」に来ると、いつもここが賑やかな観光地であることを忘れるほど不思議な心地よさに包まれる。

明治、大正、昭和に建てられたレトロモダンな建造物が港湾沿いに建ち並び、岸壁に停泊していた船が汽笛と共に出港する情景は、さながら映画のワンシーンのように美しい。

 この街では観光地と地元の生活エリアが隣接し、密接な共存関係にある。
 観光エリアの中心部にある広場ではフリー

もっとみる
『オルハン・スヨルジュ記念園』

『オルハン・スヨルジュ記念園』

 関門海峡を見下ろす下関市の高台にある火の山公園では、5万株のトルコチューリップが満開となっている。
下関市とイスタンブール市とは「海峡」という地理的類似性があることから1972年姉妹友好都市となった。ここに植えられたチューリップはすべてイスタンブール市から寄贈され、下関市民ボランティアによって植栽されたものだ。

 このチューリップ園の名称『オルハン・スヨルジュ記念園』とは、1985年3

もっとみる
新しい暖かさ

新しい暖かさ



 清々しい光に包まれる4月。染井吉野の花びらが風に舞い、初夏の花と若葉の色とが混じり合いながら野を染め上げている。

 花の写真を撮りによく出かける「日野江植物公園」は、九州最北端の街、北九州市門司にある。この門司は観光名所として有名だが、気象的にとても興味深い場所。小高い山を挟んで西に関門海峡、東は瀬戸内海へつながる周防灘の二つの海に面し、同じ区内であっても、西は日本海側気候、東は瀬戸内海

もっとみる