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一国一城の梁山泊 ―世界にコミットする『起業』という生き方―

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すべての人は人生に問われている。自分の人生の責任を引き受けることによってしか、その問いかけに答えることはできない。  ――ヴィクトール・フランクル『夜と霧』 人にはいくつもの「… もっと読む
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2021年9月の記事一覧

正直は最良の商略。ノリタケ創業者の森村市左衛門がキリスト教徒になった理由

正直は最良の商略。ノリタケ創業者の森村市左衛門がキリスト教徒になった理由

日本には、宗教の理念をもって経営にあたり、事業に成功した実業家は少なくありません。東京大学名誉教授で経済史学者の土屋喬雄(つちやたかお)(1896~1988)は「渋沢栄一は孔孟(孔子と孟子)の教えを、森村市左衛門はキリストの精神を、伊藤忠兵衛は釈迦の心をそれぞれ事業経営のよりどころとした」と語っています。

渋沢栄一と儒教の関係性について紹介した第1回に引き続き、今回は日本陶器の創業者・森村市左衛

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渋沢栄一の成功の裏には、儒教の存在があった? ビジネスと宗教の関係性

渋沢栄一の成功の裏には、儒教の存在があった? ビジネスと宗教の関係性

今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公は、渋沢栄一(しぶさわえいいち)(1840~1931)です。2024(令和6)年に発行される新しい一万円札の顔になることが決まっていますから、ご存知の方も多いでしょう。

渋沢栄一は「日本資本主義の父」と呼ばれ、実業家として有名ですが、教育や社会事業にも協力してきました。その背景には儒教の教えがありました。

宗教の理念をもって経営にあたり、事業に成功し

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会社員で開業!3つのタイミングを見極めお金を守る方法

会社員で開業!3つのタイミングを見極めお金を守る方法

人にはそれぞれ、開業のベストタイミングがあります。このタイミングを知っているかどうかで、お金を守れるかどうかが決まります。

私は「早く開業したい!✨」という思いが先行して、見切り発車で開業を・・。
後悔先に立たず。

開業したものの、お金をもらい損ねたり所得税を多く払いすぎたりと踏んだり蹴ったりでした。

◆自分に合った適切な開業タイミングがある
◆無知はお金で損をする

この2つを身をもって知

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「社内起業」と「起業」のちがい 〜企業と社員が気をつけるべき「私たち(we)」の視点

「社内起業」と「起業」のちがい 〜企業と社員が気をつけるべき「私たち(we)」の視点

お疲れさまです。uni'que若宮です。

日経COMEMOからこんなテーマが出ています。
#日経COMEMO #社内起業家になってやりたいこと

企業内新規事業を長くやってきた僕としては苦労や失敗もたくさんあるのでこれは書かざるを得ないテーマ。ということで今日は「社内起業」について書きたいと思います。

「起業」と「社内起業」は似て非なるもの資生堂さんをはじめ、起業の新規事業や社内起業のプログ

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副業すると必ず立ちはだかる、10の問題と解決法

副業すると必ず立ちはだかる、10の問題と解決法

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

副業を始めると、始める前には思いも寄らなかったようなさまざまな問題が次から次へと出てくるものです。その問題と解決法を、始める前に知っておくだけでも安心ですよね。

今まで3000人以上の副業をコンサルタント、サポートをしてきた副業経営コンサルタントの小椋翔さんは、好評新刊『最短で最高の結果を出す 副業バイブル』の中で、「副業すると出てくる問題解決1

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「WHY YOU?」に答えよ!~社内起業家が大事にしたい3つのこと~

「WHY YOU?」に答えよ!~社内起業家が大事にしたい3つのこと~

 Potage代表取締役コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。新規事業をつくるために、駐在員としてサンフランシスコにいたこともあります。

 というわけで今回は「社内起業家」をテーマに書きたいと思います。私は2013年に新規事業創出のミッションを背負ってサンフランシスコにいって以降「会社がそれまでに形にしていないふわっとしたお題を形にして突破する役割」を課されることが多く、新規事業をつく

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「45歳定年」論の衝撃…!

「45歳定年」論の衝撃…!

column vol.416

昨夜、衝撃のニュースが舞い込んで来ました…。

サントリーの新浪剛史社長が、経済同友会の夏季セミナーにオンラインで出席し、ウィズコロナの時代に必要な経済社会変革について「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」と言及。

〈JIJI.COM / 2021年9月9日〉

新浪社長は社会経済を活性化し新たな成長に繋げるには、従来型の雇用モデルから脱却した活発な人

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遡及する倫理と、過去を葬りかけた話

遡及する倫理と、過去を葬りかけた話

刑法には、『新しくできた法律で、過去の法律違反を裁いてはならない』という原則がある。

これを『法の不遡及』という。

一方、倫理という法においては、この法の不遡及は適応されないようだ。

昨今、ある人の過去の発言や行動を取り上げて糾弾し、公的な立場から追いやるなどする『キャンセルカルチャー』が流行っている。

現代の倫理によって過去を裁くことは、正当であると多くの人々に考えられている。

刑法は

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大企業の「社内起業・社内ベンチャー」って、"おままごと"になりがちな説 !?

大企業の「社内起業・社内ベンチャー」って、"おままごと"になりがちな説 !?

既存事業、伸びてますか?この段落のエピソードはフィクションです。

Sさんが新卒で入社した企業は、***が主事業でした。事業収益のほとんどを基幹事業で構成されていました。

しかし、時代とともに=外部環境の変化ともに、ビジネスモデルの限界が見え隠れし、事業ポートフォリオの見直しを迫られました。

この企業に限らず、同業種ではよくある話ですし、異業種でも、永続的な既存事業の伸長というものは、実は難易

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