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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2020年12月の記事一覧

一見「優秀そう」なリーダーが、メンバーをつぶす諸悪の根源になっていないか

一見「優秀そう」なリーダーが、メンバーをつぶす諸悪の根源になっていないか

 リーダーだけはいつも元気なのに、メンバーには覇気がなく、チーム全体の雰囲気もどんよりしている。よく見られる光景だ。この場合、外部から一見しただけだと、「せっかく良いリーダーが率いているのに、やる気や能力の足りないメンバーが集まっているのか」というようにも見えてしまう。

 しかし、実際はそうではないケースはとても多い。それがこの、一見すると「優秀そうで、いつも元気な」リーダーの行動こそが、諸悪の

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大事にしたいプロセス志向

大事にしたいプロセス志向

『神は細部に宿る』

という言葉は昔の建築家か大工かが言った言葉らしいですが、ヴァールブルク、フローベル、アインシュタイン、ル・コルビジェ、ニーチェ等、錚々たる偉人達も用いていることからもわかるように、売上さえ上がれば、利益さえ出ればいいってものではないものです。

目先だけ見ている人にとってはそれでもいいのかもしれませんが、目先だけを追えば追うほど「木を見て森を見ず」状態に陥り、中長期的な継続が

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未契約のまま進めたプロジェクトが途中で頓挫。「お金は払いません」は通用するのか

未契約のまま進めたプロジェクトが途中で頓挫。「お金は払いません」は通用するのか

システム開発のプロジェクト活動は、言ってみれば長い長い距離を走るマラソンのようなものです。

しかし本物のマラソンは選手が1人でゴールを目指し、ペースを上げるも落とすも、あるいは体調に異常を来して途中でレースをやめてしまうも、全て走っている本人が判断できます。

けれどもシステム開発においては、ユーザーとベンダーが協力してゴールを目指すため、マラソンと言うよりは

 お客さまとの間では「二人三脚」

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人ではなく、「仕事」を管理する

人ではなく、「仕事」を管理する

皆様こんにちは!

寒さも増して、雪の地域もあるそうですがいかがお過ごしでしょうか?年末といえば、賞与の時期でもあります。経営者は賞与が無いのが寂しいです(あってもろくな使い方しないかもですが・・・)。

さて本日は、人ではなく、「仕事」を管理する というテーマで、管理職の役割を再考します。

テーマに至ったきっかけ

賞与とか給与って決めるの難しいと思いませんか?皆がんばってるし、スキルアップも

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コモディティ化とは、価値をデザインすること

コモディティ化とは、価値をデザインすること

最近よくコモディティ化という言葉を耳にします。この言葉を聞くたびに脳裏をほんの一瞬ちらりとかすめる違和感があります。うまく言語化できるかわかりませんが、、、そんな想いをnoteにしてみたいと思います。

コモディティ化とは経済とかマーケティング用語らしいのだけども、斬新だった商品も時を経てやがて市場に多くの同類の商品が出回るようになりメーカーごとの個性がなくなり一般化していく状態のことです。

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軽々しく部下を“ほめて”はいけない!その理由

軽々しく部下を“ほめて”はいけない!その理由

飲食業界の正社員の半数近くが3年以内で辞めていくといわれるなか、新入社員の2年以内の離職率ゼロという驚異的数字(2015年度)を出している会社がある。その会社は、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン)。これまで、多くのマネジメント系や仕事術の本を手にしてきたが、KFCの書籍は初めてではないかと思う。

書籍名は、『ケンタッキー流部下の動かし方』(あさ出版)。著者は、元同社トレーニングコーチの森泰

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怠け者を許容するアリの生態

怠け者を許容するアリの生態

道家思想の書『荘子』に〝無用の用〟という言葉があります。一見すると役に立たないように見えても、役に立たずという役に立つという、逆説のロジックなんですが。アリにも、日頃は働いていないように見える怠け者にも、ちゃんと理由があったという記事が、東洋経済オンラインにアップされていました。組織論や社会論の観点からも、非常に重要な指摘ですね。平成不況で、アレも無駄コレも無駄と潰しまくった結果、余裕がなくなった

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経営とデザインの幸せな関係

経営とデザインの幸せな関係

中川政七読書会、3ヶ月シリーズの最終回でした。3章商品企画、4章コミュニケーション設計、一挙に。

ビックリスペクト
読書会、勉強会、研修。どれも時間があるからやってるわけじゃないんです。むしろ担当する人ほど日常業務がハードな傾向があります。尊いですよね〜、業務終了後に21時とか22時まで残って学習する姿。
今日2つの班の発表を見て、どちらも、このくらいかな?と思っていた水準をはるかに超えてきてい

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プロジェクトマネジメントの資格を取ってみよう

プロジェクトマネジメントの資格を取ってみよう

やあどうも。
あおはるおじさんだ。

今週は勉強ウィークということで
PMOの資格勉強に挑戦していました。



何事もプロジェクトであるプロジェクトとは何か?

ここでは「独自の目標を設定し、期限までに達成させる一連の活動」と定義されておりまして、前例のないことに挑戦することを指します。

甲子園を目指すのもプロジェクトだし、文化祭の出し物を作るのもプロジェクトだし、身近なところでは友達と旅行

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『聴く』力が経営力を左右する②|聴き合う組織をつくる『YeLL』のnote

『聴く』力が経営力を左右する②|聴き合う組織をつくる『YeLL』のnote

こんにちは。エールの篠田真貴子です。
前回は、「きくこと」が経営にとって大切とは、どういうことかをお話ししました。

経営においては、新しい価値を創造し(イノベーション)、 組織の人々の方向を揃えてこれを実現し(社内コミュニケーション)、その過程で様々なステークホルダーと理解をすり合わせていくこと(社外コミュニケーション)が必要です。
これらの活動全てにおいて対話、つまり背景や文脈が異なる相手や、

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『聴く』力が経営力を左右する①|聴き合う組織をつくる『YeLL』のnote

『聴く』力が経営力を左右する①|聴き合う組織をつくる『YeLL』のnote

こんにちは。エールの篠田真貴子です。
私は、様々なビジネスリーダーにお会いする機会があります。

「エールは、社外人材がオンラインで1on1を提供する会社です」と自己紹介をすると、「傾聴ですか。部下の話を遮らずに聞けってやつですよね」と反応いただくことが少なくありません。

「きく」ことを研修などで学んだことがある方がたくさんいるんだなぁ、と嬉しくなります。同時に、「きく」を狭く捉えてしまっても

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