見出し画像

人ではなく、「仕事」を管理する

皆様こんにちは!

寒さも増して、雪の地域もあるそうですがいかがお過ごしでしょうか?年末といえば、賞与の時期でもあります。経営者は賞与が無いのが寂しいです(あってもろくな使い方しないかもですが・・・)。

さて本日は、人ではなく、「仕事」を管理する というテーマで、管理職の役割を再考します。

テーマに至ったきっかけ

賞与とか給与って決めるの難しいと思いませんか?皆がんばってるし、スキルアップもしてる、一方で凡ミスもあるし積極性もほしい。公平な評価ってどうするの?と疑問に思った私は、評価制度について顧問の社労士さんに聞いてみました。その中で、社労士さんからこう教わりました。

社労士「社長、人を評価するんじゃなくて、仕事を評価するんですよ」

私「え?どういうことですか?」

社労士「だから、人を評価しようとすると、あいつは消極的だとか暗いとか、人の性格や合う合わないでブレるでしょ?だからあくまで、その人じゃなく、その人がやってる¨仕事¨で評価するんです。
例えばわが社で、¨大きな声で挨拶する¨と決めていたとします。普段は大人しい性格の人も、仕事中は大きな声で挨拶していればOKということです。だって長年培われた社員の性格を今さら変えようなんて無理でしょ?
それとも、大きな声で挨拶する性格の人が採用募集に現れるまで待ちますか?」

私「確かに言われてみれば・・・もしかして、人を管理しようとするから難しいのかも」

「人の管理」と「仕事の管理」 の違い

人を管理しようとする例としては、ある社員に対して「やる気を出させたい」「積極的に仕事をしてほしい」「ルールを守ってほしい」「改善してほしい」と働きかけることだと思います。

一方で仕事を管理しようとすると、「改善案を〇個出した」「ルールを〇回やぶった」「〇〇というスキルを身につけた」等と具体的で客観的になります。何より、対象となる社員がどんな性格であれ関係ないので、公平性も増します。

管理職の側も、気が楽

社員面談の時に褒めるならまだしも、「君は同じミスを何度もしてるから注意不足だ」と言って前向きになる可能性は低いでしょうし、言いにくいでしょう。言いにくい理由としては、人に目を向けるあまり、相手が気を悪くするんじゃないか、モチベーションが下がるんじゃないかという心配をするからです。

でも仕事に目を向けると、「同じミスを〇回しているようだけど、なんでだろう?どうすれば良いだろう?」のように、より良い仕事をするための建設的な話が社員とできます。

「仕事」を管理することで、「人」を大切にできる

人ではなく仕事を管理・・・と言うと、じゃあ社員の性格や人間性は仕事と無関係なのかと思われるかもしれません。もちろん、その人の性格や価値観など個性は、仕事と密接に関係しています。

その個性を強みとして生かす仕組みが、「人ではなく仕事を管理」だと思うのです。この仕組みは、大前提として社員の個性を受容れています。その上で、わが社の仕事で個性を発揮してもらえるように「仕事」のほうを管理するのです。

また、人材採用や定着に課題が多い小規模企業だからこそ、今いてくださる社員さんや、応募してくてくださった方と長く一緒に仕事をするためにも有効なマネジメントだと思います。
なぜなら小規模企業ほど、社員一人の影響が大きいからです。その社員の性格や個性でブレる組織ではなく、しっかりマネジメントできる必要があるからです。

最後に

これを意識してから、私自身も弊社の社員さんのことが愛おしくなりました。それまでは、「もっと積極的に、効率よく」と相手に期待していましたが、今ではまず、相手を尊重したうえで、どうすれば上手く仕事がまわるのかを話し合えるようになってきたからです。

社労士さんからの一言がきっかけでしたが、最後はまるで、私が発見した法則のようにドヤ顔で書いてしまいました。
小規模企業のマネージャーの皆様、ぜひ一緒に素敵なマネジメントをしていきましょう!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?