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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

仕事の楽しさと面白さの違い

仕事の楽しさと面白さの違い

同僚の一言にはっとした。

何でも、取引先の引退するご年配担当者に「仕事は必ずしも楽しい訳ではないけど、全てが面白かった」という言葉をもらったそうだ。

楽しくはなくても面白い。何とも奥深く、かみしめればかみしめるほど味の出てくる言葉ではないだろうか。

確かに「楽しい」という言葉には、そのまま「楽」という意味も含まれるだろうし、「周りの環境や人が良い」等の外的要因、つまり受動的な意味合いが含まれ

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偏りと、かわいそうランキング

偏りと、かわいそうランキング

私がお世話になっている富永京子先生の本『みんなの「わがまま」入門』を読んだ。所々に笑うポイントがあった。「ツンデレ」という少し古いネタがあった。スイーツの写真をネットに載せる富永先生でもパフェの写真を撮ることは難しいように、社会の全体像を見ることは難しい、という遠回りな比喩もあった。本の内容については既に多数の人がネットに書いているので、私の感想を書くことにした。本ページは全文が無料で、およそ23

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謎のアイデア集団の初動がすごかった話

謎のアイデア集団の初動がすごかった話

4月をワークショップに費やし、遠方はビデオでレクチャーし総勢80名以上に脳みその準備運動を終えたのち、すぐにクライアントワークに突入。
うちに舞い込んできた新聞広告のアイデアを考えるというもの。
これがすごかった。想像以上だった。ちなみに謎のアイデア集団については以下を参照くだされ。

結論:3日で50案以上が生まれた今回のミッションに参加したのは80名中30名ほど。
それぞれのタイミングで参加で

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新しい目をもつためのwhat ifという呪文

新しい目をもつためのwhat ifという呪文

ゴールデンウィークが明けて、通常営業がスタート。

休み明け早々、なんだか重い話しがドカッときたり、しっかりした打合せがあったりして、ぼやっとしてられない毎日に舞い戻る。

今日の打合せでは、次にやるワークショップの内容を詰めた。今回はシナリオプランニングそのものをやるのではなく、シナリオプランニングのエッセンスを抜き出して、いわば「シナリオプランニング思考」を体験して、事業開発につなげてもらうこ

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何故やりたいことがわからずに悩み続けてしまうのか?

何故やりたいことがわからずに悩み続けてしまうのか?

こんにちは、THE GUILDのこばかなです。デザインとかコーチングをやっています。

最近ほぼ毎日コーチングをしているのですが、もっとも多いのはキャリアに関する相談で「やりたいことを明確にしたい」というテーマです。

いまは選択肢が多い時代なので、誰でも一度は「あ〜〜現状のままでいいのかな〜〜Aの方がいいかな〜〜それともBの方がいいかな〜〜」と人生について悩むことがあるでしょう。

ということで

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演繹法、帰納法、アブダクション。

演繹法、帰納法、アブダクション。

私の研究室では、「デザイン」に関連する様々な本が広く推薦図書として置かれています。

その中でも「アブダクション」という本について、以前先輩が書籍発表していたものがとってもわかりやすかったので、自分でイラストに描いてみました。

まず「演繹法」。

すでにある事実や規則から、結果を導き出す方法です。例えるならば、規則をきっちり守るまじめくん。

次に「帰納法」。

事例をたくさん集めて一般化する方

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感性工学デザイナー。

感性工学デザイナー。

私は自分のことを、「感性工学デザイナー」と名乗っています。

感性工学とは、”人間の感性を中心に据えた工学”で、
感性工学デザインとは、”感性(=こころ)がよろこぶものづくり”だと捉えています。

感性工学デザインというのは、
人の微妙な心の動き、なんかいいね!と思う瞬間や、
ほっこりと心が温まる瞬間、そういう見えない心の動き、
「いいね!」を見える化することだと思っています。

例えば風鈴。

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誰でもできるが、やらない事をやり続けると未来が見える

誰でもできるが、やらない事をやり続けると未来が見える

経営者なのに年4か月もジャングルにカカオを探しに行く理由

今このnoteは中米のニカラグア中部に位置する田舎の街ヌエバ・ギニアの安宿で書いています。

シャワーは水しかでないし、トイレは流れない(笑)ちなみに、この後左足をベッドにいた虫に10数か所刺されることになるとはこの時は知る由もなかった・・・w

Minimalの代表としてこれでも経営者の端くれですが、日本を離れて遠くニカラグアに約1か月

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キン肉マンから考える経営に必要なこと

キン肉マンから考える経営に必要なこと

背景物心つく頃からキン肉マンが好きだった。

1981年生まれ。小学生3年生の頃に「王位争奪編」がオンタイムのTVでやっていたころ。おそらく好きになったのはもう少し小さい頃か、夏休みの朝や夕方などに「悪魔超人編」などの再放送のアニメがやっていた。きっと兄の影響だろう。ギリギリの世代のため同級生とはあまり語ることができなかったのが僕の青春時代の悔いだ。その悔いからこんな文を書くに至っている。

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デッサンじゃなくセンター試験を通ってきたぼくらのための発想力UPトレーニング

デッサンじゃなくセンター試験を通ってきたぼくらのための発想力UPトレーニング

ここ数日、俗に「クリエイティブ」な職業についていない人に、どのようにクリエイティブな発想をしてもらうか、というワークショップの設計を仕事でしていた。

そのときに「非クリエイティブな人とクリエイティブな人には、どのような違いがあるのだろう」というテーマについてまたもぶつかることになる。

過去にも似たようなテーマについて考えていたけど、今日は続きとして具体的にクリエイティブな発想をする頭に鍛える方

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私は「価値ある情報」だけを集めたい

私は「価値ある情報」だけを集めたい

一般に「情報は大事」と言われていることの意味は理解しているつもりですが、そもそも「情報」それ自体には、ほとんど価値がないと思います。

情報を過大評価してしまうと、「もっと情報を集めなければ」「もっといろんなところに出かけ、いろんな人に会い、いろんな体験をしなければ」と、無駄な行動も増やしてしまいがちになるはずです。

きっと人は何かを過大評価すると、それに依存したり、時間やお金を異常に費やしてし

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