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どこへだっていける旅

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なにもかも予定通りにはいかないけど、なんだかんだいろいろいい感じになんとかなってる、そんな旅です。 船とシベリア鉄道は楽しかったなあ。
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旅なんて、だいきらいだ

旅なんて、だいきらいだ

旅をしたって、何にもならない。

お腹はすくし、
お金は減るし、
寒いし、
かと思ったら暑いし、
思わぬ日焼けはするし。

視力が良くなるわけでも、
愛する人に巡り会えるわけでも、
理想の体型になれるわけでも、
ムダ毛が減るわけでも、
偏差値が上がるわけでも、
まつ毛がぐぅぅんと伸びるわけでも、
世田谷区の一軒家が手に入るわけでも、
学歴がつくわけでも、
ホクロがなくなるわけでも、
そばかすが消え

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18歳の憧憬

18歳の憧憬

フィンランドからこんばんは

一昨日Facebookにnoteみたいな長文を投稿したらお友達がいっぱい褒めてくれたので嬉しくなりつつ満たされてしまって、noteの存在意義とは?ってなりました。

でもnoteにしか書けないこともいっぱいあるし知らない人にこそ読んでもらいたいこともあるんですよね。

というわけで、
フィンランドの飛行機や地下鉄やヘルシンキやタンペレやスーパーマーケットやWiFiや住

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花が咲く焦りから逃れて

花が咲く焦りから逃れて

雪を求めてフィンランドにきた5日目の夜は、お友達がロコモコバーガーを作ってくれています。

私は用意されたどデカいソファベッドでだらだらSNSして日記書いて眉毛抜いてるだけです。

それにしてもなんでロコモコやねん。
いやハンバーグめちゃ美味しそうだから嬉しいし、
初日も中華風そぼろ丼を用意してくれてたし、
2日目も和風オムライス作ってくれたから圧倒的に感謝しかないんだけど!
材料的にロコモコの日

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Real sunday アゲイン

Real sunday アゲイン

起きたらまためっちゃ日曜日だったある日のことです。

サンデーイズリアリーサンデーということを先週しっかり学んだので前日までに色々と食料を買い込んでおいたわたし、素敵!賢い!

というわけでキッチンでソーセージを焼いてマンゴーを切ってカイザーゼンメルとともに食しました。

この日はニンフェンブルク城に行くと決めていたので体力をつけなくてはいけないのです。
食べても食べても燃費の悪すぎる体だけど食べ

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わたしは綿毛じゃない(旅のおわり)

わたしは綿毛じゃない(旅のおわり)

掴んだら消えちゃいそうなくらい実存性のなさがあるけど、それゆえふわふわと身軽だしコンクリートからでも芽を出すくらいに実は意外と逞しい。

ってところを切り取ればたしかに綿毛みたいなもんなんだけど、ブチッて引き抜かれておざなりにふーふー吹かれてまだ種が残ってるのにポイッてされるのは納得いかない!

わたしは生きてるんだぞ!!!
いや綿毛も生きてるんだけど。みんなもっと真面目に真摯に綿毛をふーふーしよ

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10秒スリープ2時間アウェイク

10秒スリープ2時間アウェイク

そんなエナジードリンクがあったら飲むのにな。
まあ睡眠は幸せだし起きてる時間が増えれば増えるほど無為に過ごしてしまうんだろうなとも思うけど。

唐突ですがわたしはめっちゃバカなんですよ。
自分で経験したことじゃないとどんなことも本当にはわからない、という当たり前のことがわかるようになるのに26年もかかったくらいには、バカなんですよ。
「26歳でわかるならすごいよ〜」とかのコメントを待ってるくらいに

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半袖でも腹巻きする

半袖でも腹巻きする

コーヒーを飲むとメンタルが痛くなる、なのに飲んじゃう26歳。
カフェインは敵です。
チョコレートは甘い顔して心身を蝕んでくる、悪いやつです。なのに憎めないのはなんでですか?表面的な優しさだとわかっていても欲しくなるのと同じですか???

お城でひとりエンデ祭りをした、その翌朝。
起きると枕やシーツに赤黒い点がありました。
えっなにこれ、、と思ったけどどこか掻きむしったのかな?くらいに構えてました。

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可愛い女の子は正義

可愛い女の子は正義

チェックアウト当日の早朝になってフロントで「あの〜延長したいんだけど、できる?」と相談した無鉄砲な女はわたしです。

部屋は移動しなくちゃいけなかったけどとりあえず5泊の延長をお願いして、お金を払って、あーどうしよーピンチじゃんーていうか新しいお部屋はWiFi弱すぎて扉の前しか繋がらないよーしんどーーー
なんて考える暇もなく寝ました。

お昼頃に起きてシャワーを浴びてパンとネクタリンを頬張り、スー

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空虚な空 気が付けばほら 俯いて

空虚な空 気が付けばほら 俯いて

ゆずはちょー好きとかじゃないけど昔よく練習前の体育館でお姉さんたちがかけていたので耳に残ってたりするんですよねえ。

アテネのときとか、ほら、あれだったじゃん。

気を取り直して、旅のお話です。

ミュンヘンのど真ん中すぎるど真ん中のドミトリー3日目から。

起きてネットサーフィンしながらカイザーゼンメルとネクタリンを食べてシャワーして、お出かけです。

マーケットプラッツ?という広場みたいなとこ

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心の豊かさが失われつつある

心の豊かさが失われつつある

チョコレートホリックなわたしがレダラッハに興奮していた場面から。

だらだらと公園の中を抜けてのんびり歩きながら宿に戻りました。

そういえばドイツはビールの国だけどそこらへんでベロンベロンになってる人とかいないし、歩きながら飲むとか、ロクでもない酔い方してるとか、そういうの全然見かけないなって思って、やっぱりドイツ人は真摯にビールを飲んでいるんだなあ、真面目にビールと向き合っているんだなあ、ずっ

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バスタブにつかれる日はいつくるのか

バスタブにつかれる日はいつくるのか

エアビーで人様のおうちにお邪魔していた最終日。

「わたしたち8時に出かけるからチェックアウトするときは鍵をあそこに置いていってね〜じゃあばいばーい」

と、めちゃくちゃゆるい感じでお別れをしました。

ビ、ビジネスライク!

トラムを乗り継いでミュンヘンのどどどどどど真ん中へと向かいます。

その日から泊まるドミトリーの場所を確認し、DHLを探して、ロシアで買った子供服たちを日本のお友達へ送りま

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世界一つよい女の子

世界一つよい女の子

わたしのことではありません。
そもそも女の子とかいう年齢じゃないから。えっ……

女の子って何歳までなの!!!と思って調べても「若い女性」とか出てくるし、まあでも「少女」は18とか21とかまでっぽいし、だからそろそろわたしは「女の子」じゃないんだろうなという自覚は持ちつつ、ちやほやされることもできるだけ期待はせず、でもしてくれたら嬉しいなっていう態度で生きていきたいです。

エアビーで人様のおうち

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ペペロンチーノにチーズかけたっていいだろ〜〜〜

ペペロンチーノにチーズかけたっていいだろ〜〜〜

と叫ぶ辻ちゃんをみて育った26歳独身女性(わたし)が異国でひとり、ファンタージエンに行けるんじゃないかと錯覚していた場面からです。

知らない子どもと遊んで、ビーガンのカフェみたいなところでチアシードプリンなるものをいただきました。なかなか甘かったです。
ここでもカエルおばさんをしました。

そして帰りの新幹線に乗り遅れないように、30分前には駅につきました。
モスクワの空港で泣きそうになった経験

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望みを統べたもう金の瞳の君

望みを統べたもう金の瞳の君

アラブっぽいお金持ちっぽい家族とバイバイして、新幹線みたいなのに乗ったところから。

新幹線みたいなのにはコンセントがありました。
あ、ドイツのコンセントはツノが長くて先端が丸いタイプのです。

ネクタリンをかじってハリボーを食べて、乗り過ごさないように3分に1度は時計を確認して、1時間くらいしたらつきました。

そう!ガルミシュ!
涼しくて、テラスで食事してる人が多くて、広い公園があって、お買い

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