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教育評論

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僕が教育についた本気で考えて書いた記事です。
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#子どもに教えられたこと

子どもに合理性を押し付けすぎるのは酷だという話

子どもに合理性を押し付けすぎるのは酷だという話

僕は大学時代、経済学部に所属していました。

その4年間で学んだ学問の一つに、ミクロ経済学という学問があります。

(主に学んでいたのは経営や会計、統計などでしたが)

この学問では、局所的な視点で消費者や企業を見つめ、経済について考察します。

内容自体は面白いのですが、僕はこの学問をあまり好きになることができませんでした。

というのも、人間の行動が合理的であることが前提とされているからです。

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「世間的な成功≠自分の幸せ」だと気づける人を育てよう

「世間的な成功≠自分の幸せ」だと気づける人を育てよう

『成功者』だとか『勝ち組』という言葉が世に蔓延っている。

年収1000万円越えの商社マン
港区のタワマン住みのIT社長
有名女優と結婚した外資系金融勤めの社員

世間はこうした人たちに羨望の眼差しを向ける。

こうなることが幸福なんだと思わせてくる。

これは極端な例なので、共感できない方が多かったかもしれない。

しかし、有名大学に入って有名企業に入社し、美男美女と結婚することが成功だと考えて

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答えを教えるだけの行為を僕は教育と呼びたくない

答えを教えるだけの行為を僕は教育と呼びたくない

受験生の頃、僕はさまざまな参考書や問題集を活用して勉強に臨んでいた。

その中には、志望校合格に大きく貢献してくれた恩師のようなものがたくさんあった。

しかし一方で、使いづらくて途中で使うのをやめてしまったものもあった。

今振り返ってみると、この後者にはある一つの共通する特徴があったなと思う。

それは、解答だけが掲載されていて、解法が記されていないということ。

これによって、数学の問題で、

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嫌だとはっきり言える子どもって素敵じゃないか

嫌だとはっきり言える子どもって素敵じゃないか

「算数の宿題なんてしたくないよ」
「トマトなんてまずいから食べたくない」
「1日に1時間しかゲームできないなんて嫌だ」

子どもというのは自由でわがままな生き物だ。

自分の欲望に素直で、嫌なことからは簡単に目を背けようとする。

そういった行動に手を焼いている保護者の方がどれほどいることだろう。

しかしこうした子どもたちも、成長するにつれて欲望を抑えるということを覚え始める。

先生に怒られな

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保護者が変わる、子供が変わる。

保護者が変わる、子供が変わる。

みなさんこんばんは。

でまちと申します。

現在社会人1年目で、教育業界で仕事をしています。

そして、教育業界を変えたいと思って日々生きています。

こう思ったきっかけの詳細は以下の記事を読んでいただければと思います。

https://note.com/demachi_blog/n/n9befecfd9c79

この記事を簡単に要約すると、

ということになります。

では具体的にはどうする

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どうして大人たちはZ世代のことを理解できないのか

どうして大人たちはZ世代のことを理解できないのか

最近巷で話題のZ世代というワード。

これは1996年~2012年の間に生まれた人たちのことを指す。

一つ前の1977年~1995年生まれのY世代の次ということで、こういう名前がついているそう。

僕は教育業界で仕事をしているため、Z世代の学生と関わることが多い。

そうして仕事をしている中で、Y世代の社員の方々からしばしばこんな声を聞く。

「Z世代の流行についていけない」

「最近の高校生は

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保護者のみなさん、その習い事は本当に必要ですか?

保護者のみなさん、その習い事は本当に必要ですか?

現在、小学生の大半が何らかの習い事をしている。

僕も小学生の頃、色んな習い事をしてきた。

水泳やテニス、そして習字など。

やっていて楽しかったし、通わせてくれた両親には感謝している。

そんな僕が小学生だった頃から十数年が経ち、最近は習い事事情が大きく変わってきているらしい。

というのも、英会話やプログラミングなどが一般的になってきているのだという。

小学生の頃から将来の就職を見越した習

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