保護者のみなさん、その習い事は本当に必要ですか?
現在、小学生の大半が何らかの習い事をしている。
僕も小学生の頃、色んな習い事をしてきた。
水泳やテニス、そして習字など。
やっていて楽しかったし、通わせてくれた両親には感謝している。
そんな僕が小学生だった頃から十数年が経ち、最近は習い事事情が大きく変わってきているらしい。
というのも、英会話やプログラミングなどが一般的になってきているのだという。
小学生の頃から将来の就職を見越した習い事をする傾向が生まれてきているということだろう。
しかし、そうした将来のための習い事は本当に必要なのだろうか?
もちろん子供が主体的にやりたいと言っているなら、やらせてあげるのが一番だろう。
ただ、保護者の自己満足でこれを子供に押しつけていないだろうか。
将来役に立つからなどという漠然とした理由で通わせていないだろうか。
たしかに、そういった能力が将来役に立つのは間違いない。
ただ、その能力を役立たせたいと本人が思わなければ、能力がいくら役立つものであろうが意味ない。
よくわからないと思うので、具体例を出して説明する。
例えば、日本では英語を全員が学ぶ。
小中高での学びで英語から避けられることはできないし、小学校での英語の学びの更なる早期化が進んでいる。
こんな風に英語教育大国になった日本。
しかし、将来英語を役立てて仕事をしている人はどのくらいいるだろうか。
僕の実感では、10%くらいじゃないかなと思う。
交通インフラや旅行・エンタメ業界、外資系企業、そして教育者くらいじゃないだろうか。
もちろん多少は使う人を含むともっと増えるだろうが、日々実用的に用いている人はかなり少ないというのが事実。
つまり、いくら役に立つものであっても、それを使うという目的がなければ役に立たない。
プログラミングについても同じようなことが言える。
プログラムを書けるようになることは手段にすぎない。
いくら言語を扱えるようになったところで、それを用いて何をしたいのかという目的がなければ役に立ちなどしない。
僕はこれまで、英語をかなり勉強してきた。
大学受験期は毎日英単語を覚えたり長文一つを読んでいた。
大学へ入学後も勉強して、TOEICで800点代を取得した。
ただ、英語を使いこなせるようになったものの、それを用いて何かをしたいというのはなかった。
だから、就活を経て自分の進む道に英語は必要ないと思うようになった。
だから、それ以上勉強することはしないと決めた。
こんなことなら、今まで英語を勉強してきた時間を、もっと他の何かに充てればよかったと少し後悔したりもしている。
僕は今プログラミングを少し勉強している。
これは、なんとなく役に立ちそうだからという理由でやっているわけではない
HPが作られている仕組みを知り、外注する際のアイデア作りとサイト分析に役立てるため。
英語もプログラミングも間違いなく役に立つ知識ではあるが、全員に必要なわけではない。
現在の僕に関して言うと、後者は必要であるが、前者は不必要であった。
まとめると、
ある能力がいくら役に立つものであろうと、その能力を役立たせたいと本人が思わなければ、その能力は全く役に立たない。
あなたが子供に習わせているその習い事は本当に必要ですか?
あなたの子供は、その習い事で得た能力を将来役立てたいと思うとお考えですか?
ホリエモンさんが何かの書籍に次のようなことを書かれていました。
『小学生の頃というのは、子供が夢中になれるものにとことん熱中させてあげるべき時期だ』
もっと本人の意思を尊重して、習い事を決めてあげてください。
それが一番、その子の将来のためになるから。
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