- 運営しているクリエイター
#映画レビュー
「犬も食わねどチャーリーは笑う」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2022/10/4)
監督:市井昌秀
脚本:市井昌秀
撮影:伊集守忠
録音:反町憲人
出演:香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海
配給:キノフィルムズ/木下グループ(2022年/日本)
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』を観ました。
劇場には、主演の香取慎吾さんを目当てに足を運んだであろうマダムたちが多くいたように見えました。一見すると、やはり女性の観客が多かったです。私は、香取慎吾さんの俳優としての一面を見たことがあ
「浜の朝日の嘘つきどもと」鑑賞記録(2021/9/10)
福島県南相馬に実在する映画館を舞台に、映画館の存続に奔走する女性の姿を描いたタナダユキ監督のオリジナル脚本を高畑充希主演で映画化。100年近くの間、地元住民の思い出を数多く育んできた福島県の映画館・朝日座。しかし、シネコン全盛の時代の流れには逆らえず、支配人の森田保造はサイレント映画をスクリーンに流しながら、ついに決意を固める。森田が一斗缶に放り込んだ35ミリフィルムに火を着けた瞬間、若い女性がそ
もっとみる「まともじゃないのは君も一緒」鑑賞記録(2021/4/3)
自分が「普通」なのか? はたまた「異常」なのか? 自分自身について「普通」だというのは、どこか憚られる。かといって、自分自身について「異常」だというのもおかしい気がする。そういうことは、それとなく他人が教えてくれて、初めて自覚が持てるものである。ただし「ものさし」はそれぞれであるから、そこに絶対的なものはない。難しいところである(ある人は「普通」を「多数派」に読み替えることを提案していた。その手が
もっとみる「奥様は、取り扱い注意」鑑賞記録(2021/3/21)
いつものように、予習をしないで劇場へ足を運んだ。それは、前もって下調べをするのが面倒くさいからというだけではなく、何が起こるかわからない状態を楽しむという心意気によるのである。どうか粋だと言ってほしい。
そんなボヤキはさておき、今作はそんなズボラな私を大いに興奮させてくれた。恥ずかしいことに、タイトルを聞いたときは「奥様は、取り扱い注意(てへっ)」というような調子で、ドタバタコメディが繰り広げら
「浅田家!」鑑賞記録(2021/3/20)
様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。浅田家の次男・政
もっとみる映画「花束みたいな恋をした」鑑賞記録(2021/2/8)
今日の劇場は平日であるにもかかわらず、かなり混んでいた。この作品の菅田将暉・有村架純両主演への期待が大きいことを物語っているようであった。
ただいま「引っ越し貧乏」のただ中にいる私にとっても、身銭を切った甲斐があったと思わせてくれた。以前「私をくいとめて」を観に行った際の予告編からして、おおまかなストーリーの予想はついていたのだが、やはりそれだけで満足するのは損である。まだ観ていないという方は劇
【息抜きにどうぞ】映画「柴公園」鑑賞記録(2021/1/21)
今回は、映画「柴公園」の鑑賞記録である。今年は、すでに以下2本を鑑賞し、記録を残してきた。こんなことを続けるのは難しいかと思ったが、なんとか3本目に至る。
「柴公園」のあらすじ「柴公園」のあらすじは、ざっと以下の通りである。普段、映画を観るときは、「予習」をしないので、後からあらすじを読むと「なるほど」と唸る。
ある街の公園。柴犬を連れてやって来る3人のおっさん、あたるパパ(渋川清彦)、じっち
映画「フラガール」鑑賞記録(2021/1/11)
今年最初に観た作品は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」であった。今回は、2本目となる「フラガール」の鑑賞記録である。
2006年に上映されたが、舞台は1975年の福島県いわき市である。炭鉱労働者の「むすめっこ」たちがハワイアンダンサーとして、故郷を再び一つにする。「再び」というのは、つまりその過程において、分断というか、対立というか、そういった状況が生じたことを意味すると理解していただいて
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」鑑賞記録(2021/1/3)
大泉洋演じる主人公・鹿野靖明は、難病の筋ジストロフィー症ながらも病院や施設に頼らず自分の家で生活するという1990年代当時の障害者としては注目の的であった。彼をボランティアスタッフが毎日献身的なサポートをおこなったこともあり、主人公は障害という試練と格闘しつつ、最期まで夢を持って生きることができた。
そんなボランティアスタッフの一人である医学生・田中を三浦春馬が、また、その恋人であり、田中の誘い