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映画「天気の子」鑑賞記録(2021/3/3)

映画「天気の子」を鑑賞した。新海誠監督といえば、「君の名は。」で知られる名監督である。新海ワールドといわれる映像美の世界は、鑑賞者を現実世界から映像作品の別世界へと惹きつける。今回、テレビ放映されたので初めて観たが、劇場の大画面で観るにふさわしい映像だったので、これは映画館で観るべきだったと反省している。今作は、主人公・穂高(醍醐虎汰郎)が中学卒業を機に単身上京するところから物語が始まる。実際に、東京の街を歩いたことがある人であれば、既視感を覚える作画である。現実を忠実に反映しつつも、アニメーションらしさも損なわない。どこか不思議な世界である。穂高が「天気の子」である夏美(森菜々)と出会い、彼女が「祈る」ことによって空を晴らすことができるという特殊な能力を活かしてビジネスをしようと言ったのも、今の世の中ならば突飛には思えない。もちろん、フィクションだとわかっているが、作画もセリフも「細部にリアリティがある」という今作の特徴をよく表している場面であった。二人の恋模様については、恥ずかしながら、それがリアルなものなのかどうなのかわからなかったのだが、他を顧みず、彼女への愛情により行動する穂高は爽快だった。世の中(の天気)が狂っていたとしても、自分たちだけはまともに愛し合いたいと願う気持ちは、現実世界の人々とて同じだろう。二人の結末をこの場で語るのはもったいない。ぜひ一度鑑賞していただきたい。

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