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#小説

【小説】幼馴染との婚約を解消したら、憧れの作家先生の息子に溺愛されました。

【小説】幼馴染との婚約を解消したら、憧れの作家先生の息子に溺愛されました。

急遽、ベリーズカフェのデビュー応援コンテストに応募しました😅💦
テーマは、「溺愛✖️スカッと」‼️
予定外のコンテストでしたが、書けて良かったです。
25000字程度の中編です。

❣️見どころは、主人公であるしのぶが
せっかく書いた小説の原稿を破られてしまうところ
❣️そして、それをスカッと見返してやるけれど、しのぶの心は……。
❣️ヒーローに癒されるキュンな場面もお楽しみください☺️

■8 川を越えていく(3)

■8 川を越えていく(3)

「藤原灯と申します。本日は宜しくお願いします」
私はそう言って、面接官2人の顔を見て深く礼をした。長い髪がはらりと落ちる。面接官2人もそれぞれ名を名乗る。そして、再び礼をして、席に着いた。

在り来りの面接ではあったが30分間、質問に対して答え、深掘りをされていく面接となった。最後にいくつか仕事内容やノルマについての質問をし、「あぁ、それなら出来ると思います」とアピールして終了した。

手応えはあ

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【小説】SNSの悪夢

【小説】SNSの悪夢

SNSで叩かれると、人間不信に陥る、知っている人間では無い、叩いている人間も自分を知っていて叩いているのだ。

ネットの世界ではそれが真実か、そうで無いかは問題にならない、そんな事よりも自分の中の正義に従って居たら良いと考えているのだ。

口の中に苦い物が広がる、これは自分の置かれた状況が苦さを感じさせている、何も口には入って居ないのに。

苦さは疑惑の味だ、だから名刺を渡した本人がそこに居ても、

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恋に酔いつぶれるまで

恋に酔いつぶれるまで

これは私だけではないと思いますが、
恋愛の最後は悲しく終わる方が多いです。
結果だけを振り返ればです。
でも、去っていった人を
恨んだり憎んだりしなければ、
そんな想いが、だんだん発酵して、
おいしいお酒のような想い出
になるような気がするんです。
そんな想い出酒を時々飲んで、
私はいい気分になっています。
だから、私は、これからも
いっぱい人を好きになって
やろうと思っています。
そして、好きに

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贔屓目プレイズ・ダンク

贔屓目プレイズ・ダンク

「君はさ、私なんかのどこがいいの?」

「振る舞いも身嗜みも言葉遣いも周囲への気遣いも丁寧で臨機応変に過不足が無い。それをいつも心掛けてる努力家で、寂しがりなのに甘え下手で意地っ張り。こんな僕とも話してくれて。そんな君の生き方を尊――」

「お願い待って。ちゃんと聞くよ? 聞くけどさ!」

23年9/9 (123)パロディ・大谷翔平2023

23年9/9 (123)パロディ・大谷翔平2023

「ちょっと待って!」と初音39ちゃんが言いました。

ちょっと待って!「このステージでは、まだ課金してないよ」

無課金だと何もできない「どれだけ課金しろと言うんだ、いい加減にしろ」と、大谷翔平選手が怒りました。

いい加減にしろ!「課金しすぎだと、はあ⁉ 全てを犠牲にしても損はしないよ」

課金しすぎだと、はあ⁉「10人の初音39ちゃんとやれるんだよ、プレイ料金と思えば安いもんだろ」

プレイ料

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愛すべきふせったー。

愛すべきふせったー。

愛すべき執筆ツール。久々に文字を書いている。楽しい。でも筆が止まるのが不安だ。こんばんは、彗月 漣太郎です。ここまで全て同じ日に書いているが、連日更新の方が伸びがいいのでわざわざ別日に投稿するのだ。早く公開したい。この感覚が脳にクるのだ。

主なツールはふせったー。結論が見出しで終わる斬新な記事である。まあ聞いて欲しい。私が活動している主な拠点はネット上なので、使っているツールも基本的にはデジタル

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おやすみ

おやすみ

花冷えし夜の空気が指先を刺し、キーボードを打つ手もかじかむ午後11時頃、

「今から帰るよー。」とあなたから帰宅のメッセージが届く。

心なしか楽しそうな様子の声に、遠く離れたあなたを想い、

画面越しに、ほっこりとして頬を緩ませていた。

私は、あの人の声が大好きだった。

優しく穏やかで落ち着いたトーンは、いつどんな時に聞いても

日向で干したおふとんの上で昼寝をしているような、

そんな心地

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【コラム】オトコとオンナ〜その深淵に迫る〜

【コラム】オトコとオンナ〜その深淵に迫る〜

苦しいけど良い経験になる。

キャリアを重ねてもまだこんな風に思える出来事が起こる。

いや、キャリアを重ねて全盛期の勢いがない今の私だからこそ、こんな風に考えるのかも知れない。

危機感、寂しさ、嫉妬

これらが混ざりあった複雑な感情で、私はひどく狼狽していた。

「私はあなたが思っているよりも悪い女なんだよ…」

彼女のこの言葉が意味するものとは…。

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筆の森 1-9

筆の森 1-9

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    九

 それ以来、裕次郎とは疎遠になった。
 聞いた話では、女をとっかえひっかえしているうちに、いまは美人局と関係を持ってしまったらしく、相手側の男に、金を絞り取られそうになっているらしい。お前も、気をつけたほうがいいぞ、とそう声をかけてきたのは、一年先輩の秀雄さんだった。俺は、適当に相槌を打って、そのこともすっかり忘れてしまった。
 次に「筆の森」に行ったのは、紅葉も

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筆の森 1-8

筆の森 1-8

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    八

 明け方くらいだったろうか。インターホンの呼び出し音が、静かな室内に響き渡った。ハッとして、目を覚ます。壁にかかっている時計を、見上げた。まだ、四時を回ったか、回っていないかという早い時間だった。横を見ると、酔いつぶれた裕次郎が、机につっぷしたまま寝息を立てていた。もう一度、インターホンが鳴った。起きる気配はない。
 仕方がなく、のぞき穴を見に行こうと、立ち上がっ

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筆の森  1-7

筆の森  1-7

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    七

 人には、それぞれ事情があると言ったのは、誰だったか。ずいぶん、前に読んだある有名な詩人の言葉だ。それを読んだとき、俺はまったくその通りなのだろう、とうなずいた。
 奇異だと思われることにも、さまざまな事情があり、それが、一人出にふわふわと浮かんでいる。日常の中で。
 あたりまえのように。しかし、それは事情を知らない人が見たら、ずいぶんおかしなことばかりだ。だけど

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筆の森  1-6

筆の森  1-6

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    六

 それから、一週間ほどは「筆の森」のことも、タチバナのこともすっかり忘れて過ごしていた。裕次郎や他の友人とも、たまに会って、図書館へ行ったり、夏期講習を受けたり、海へ行ったりして過ごしていた。
 そうして、ある講習の日のことだ。だらだらと続く大学への道のりを歩いていると、坂にさしかかるほんの少し手前で、誰かが倒れているようだった。
 あまりの日差しの強さに、幻覚を

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筆の森 1-5

筆の森 1-5

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    五

 しばらくは、長い沈黙が続いた。そうして、タチバナは曰くつきの墨で何事か、書き出した。それを封筒に入れて、女に寄こした。実に簡単な成り行きに、なんだか俺のほうが不安になった。もう、済んだのですか。女も同じように、心配そうな声を上げた。
 「実際はこんなものです。中は、必ず一人の時に読んでください。そうでなくちゃ、効果はありませんから」
 「一人でないと、どうなるの

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